スロットルワイヤーのグリスアップ。オートバイメンテナンス
秋はシーズンの折り返し地点である。ここから気温はさがる方向へと進んでいく。湿度もさがり、しばらく寒く乾いた期間をすごすこととなる。メンテナンスの季節である。
春から夏にかけて、たくさんの道具や機械を使い世話になった。冬のあいだ出番のないものはそろそろ整備、修理をする時期である。引きつづき使用するものも点検しなくてはならない。
オートバイは日々さわっているのだが、古いものなので季節の変わり目にちょうしが悪くなることがある。最新式のコンピューター制御機構などないため、人が調整してやる必要がある。
オートバイにはたくさんの線があって、さまざまなところを繋いでいる。スロットルやクラッチのワイヤーは定期的に注油してやらないと、汚れやオイル切れで動きが悪くなってしまう。
メンテナンスは、できる限りの範囲で自分でやると、ものの仕組みを学ぶことができてよい。突然のアクシデントにも慌てず対応できるので、とてもよい。
スロットルワイヤーのグリスアップ
スロットルワイヤーはキャブレターという機械に繋がっている。キャブレターは、ガソリンと空気をうまい具合いに混ぜ合わせてエンジンに送り込む。いってみればオートバイの心臓のようなものだ。
最近のオートバイは、キャブレターの代わりにフューエルインジェクターと呼ばれる、電子制御のものが搭載されている。キャブレターは昔ながらの機械式だ。
スロットルをひねってやると、キャブレターの弁が開いて、うまい具合いに混ざった混合気がエンジン内で燃焼する。そのパワーがオートバイを動かす。スロットルワイヤーが重いとどうにもいけないので、グリスアップをしてやる必要がある。
スロットルワイヤーのグリスアップ自体は難しくない。ハンドル側のスロットルワイヤーを外し、洗浄、注油してやるだけだ。
慣れると10分か15分くらいでできる。簡単なわりに効果が高く、スロットルがスルッスルになる。ワイヤーも長持ちする。
*スロットルワイヤーメンテナンスの細かな手順や、必要なものなど詳細は以下。
秋の風がとおりすぎてゆく
スロットルが軽くなったので、オートバイに乗ってホームセンターにゆく。耕運機の修理のために、ボルトとリベットピンが必要なのだ。ついでに、パーツクリーナーとモリブデングリスも買っておこう。
秋の風が心地よい。日陰にはいると少し寒さを感じる。今シーズンはあとどれくらい乗れるだろうか。路面が凍結するか、降雪があった時点でオートバイのシーズンはオフになる。
来年のことを話すと鬼が笑うなどと言うが、すでに来年収穫するためのタマネギとニンニクを植えた。山の暮らしでは、少なくとも半年先のことを考えながら動かなくてはならない。
前方の大型トラックを追い越そうとスロットルを開け、追越車線に入ったが、どうにも伸びが悪い。大型トラックの前に入り、後続に先を譲る。
山に帰ったらプラグを確認してみよう。エアクリーナーが汚れているのかもしれない。キャブレターのセッティングもあっていないかもしれない。
季節の変わり目だからといって、律儀にちょうしを悪くしなくてもよいのだが。
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