ディフィニトゥリー・薪割り
リヴ・フォーエヴァー・薪割り
相変わらずの薪作りが続いている。今、準備しているのは、来年以降に使う薪だ。生木から薪にする場合、できれば2年、少なくとも1年は乾燥させたい。カラカラに乾燥させた薪は良く燃えるし、ススなども少ない。
今回は、伐倒して3年ほど放置していた間伐材を薪にしている。ある程度乾燥が進んでいるので、場合によっては半年後に使えるかもしれない。薪のストックが沢山あると、心に余裕ができる。
僕の家では、9月下旬から翌年の6月上旬まで薪ストーブを焚く。雪国の高地で寒い。厳寒期は、基本的に24時間ストーブの火を絶やさない。暖をとることができ、クッキングヒーターにもなる薪ストーブは欠かせないものだ。
ドント・ルック・バック・イン・薪割り
夏はカラッと晴れた時に、日陰を探すか作るかして作業をしたほうが気持ちがいい。曇っていると日差しは避けられるが、湿度が高く体力の消耗がはやい。
先日、15年ぶりのリユニオンが発表された、オアシスを聴きながら薪を割る。僕は2ndアルバム『モーニング・グローリー』が好きだ。大抵のファンはそうだと思うけれど。
『モーニング・グローリー』は、初期3枚のレコードの中では、ギターがうるさすぎない作品だ。詳細は分からないし僕の憶測だが、おそらくアコースティックギターやピアノで書かれた曲が多いのだと思う。
彼らはディストーションのギターを重ねて録音するので、良くも悪くもやかましい。特に3作目の『ビィ・ヒア・ナウ』は、ギターの音自体がでかい気がする。僕は嫌いではない。
サム・薪割り・セイ
僕の家では、広葉樹と針葉樹の薪を混ぜて焚いている。固く身の詰まった広葉樹の薪は、長時間燃えて火力も強い。針葉樹の薪は、火付きは良いが広葉樹ほどは長持ちしない。
本当は、広葉樹の薪ばかり使いたい。しかし、基本的に薪は自前で用意しているので限界がある。広葉樹ばかり切ってしまうと、保水力が下がり土砂崩れなどが起きる可能性がある。それに山の健康にも良くない。
山の環境をより良くするため、植林されたスギやヒノキを少しづつ間伐している。太陽の光が入るようになると、自然と広葉樹が増える。野鳥が運んできたであろうドングリや種から、ミズナラ、コナラ、ヤマザクラなどが芽を出し成長している。
そういった間伐材も、ただ放置していてはもったいない。葉は着火剤として、枝は焚き付けに、幹は製材し板にしたり薪にしたりと、無駄なく活用する。薪として焚いた後の灰は、肥料として畑に撒かれる。
ドゥ・ユー・ノウ・ホワット・アイ・薪割り?
薪は2年分準備していくと良い、とされている。今年と来年の薪をキープした上で、2年後の薪を毎年作るのだ。2年も保管しておけば、どんな木でもしっかり乾燥する。ただ、あまりに長く保管すると、虫が入ってスカスカになってしまうことがある。なので、やはり2年から3年で使ってしまったほうがいい。
発売当時、大絶賛されていた『ビィ・ヒア・ナウ』を聴く。ソングライターのノエル・ギャラガーが「ドラッグをやりながら作ったから、一切記憶がない」とか「そもそも好きなレコードじゃない」などと言っていたら、メディアからも酷評されるようになった。
「8分近い長尺の先行シングルを出す傲慢さ」、「スタジアムツアーを意識して作られた金儲けレコード」、「過剰なアレンジ、長い曲、エゴ、慢心」などと地獄のような評価になってしまった。
「モーニング・グローリーを超える傑作!」とか言っていたのは、どの口だろう。全くひどい連中である。現在では駄作扱いになってしまっているが、僕は好きだ。
そもそも、メディアや誰かの評価を、いちいち気にしてはいられない。好きなものなんて人それぞれだ。他人は評価したがるが、そんなもの勝手にさせておけばいいのだ。
ちなみにオアシスの2006年のベストアルバム『ストップ・ザ・クロックス』に、『ビィ・ヒア・ナウ』からのナンバーはひとつも収録されていない。
全くひどい連中である。
薪割りなどの様子。