TOEIC855までを振り返り
学部3年12月TOEIC375
もともと理系の分野に生きる者であり、英語に対する自信は余りない。大学が用意したTOEICの試験も受ける機会を逸してしまった(正確には、寝坊してしまった)。
ある日、学部三年の12月。先輩から、「大学によってはTOEICの成績が必要だから、受けておくと良い」と勧められた。その言葉がきっかけで、僕はTOEICの試験を受けることになった。
時計も忘れたし、書き込み禁止なんて知らなかった。それに、ラストネームとファーストネームって、何だっけ?そんな軽い気持ちで、ただただ、2時間も座りっぱなしでお尻が痛くなった。結果は375点。正直、いいのか悪いのかもよく分からなかった。何も準備もしていないのに、全体の4割くらい取れたんだから、大したことじゃないかなって思っていた。
先輩からは「ちゃんと勉強をしないとやばいからな」と葉っぱを掛けられた。ちなみに、600点くらいはもっと取れよ、って言われた。どうやら、恥ずかしい点数らしい。先輩の言葉はあまり心に響かなかったが、その時、理系学科では珍しいほどの美人の同期がいた。彼女から偶然スコアを聞くことがあり、900前後と言われたのを覚えている。そこから、焦りが生まれた。ちなみに、彼女は頭の悪い男性が嫌いらしく、僕はなぜかスコアを聞かれても答えることができなかった。
学部4年院試直前TOEIC710
数学と物理ばかりしていたから、文法や単語、発音の知識はほとんどなかった。それに加えて、TOEICという試験自体にも慣れていなかった。今振り返ってみれば、TOEICのスコアは、基礎力(×試験慣れ)で決まると思う。ネイティブは基礎力が高すぎて、試験に慣れていなくても高得点が出る。一方で基礎力がない人(ゼロ)は、何をしてもゼロだ。だから、僕はまず基礎力を身につけることが最優先だと悟った。
金のフレーズを覚え、文法書(というか1000本ノックの黒色の本)を何度も読み込んで修練した。間違えた部分や理解できなかった箇所は、青ペンでノートに書き記し、寝る前に必ず確認した。その後は公式問題集で試験の雰囲気や発音に慣れることに専念した。詳しい手法は省略するが、とにかく詰め込んで準備をした。そして、600点を取ることができた。その時、少し安堵した。正直、10点上がれば良しと思っていたからだ。他の人がハイスコアを目指して挫折するのをよく見た。まずは自分の成長を認めてあげるべきだと思う。自分が前進していることを確認できれば、後は若さや情熱を注ぎ込むだけだ。そこから、試験が楽しみになってきた。成績が上がることを実感できたからだ。結果、710点を取ることができた。その後、あまり興味がなかったので、一旦勉強を終了した。
院生海外実験(勉強してない)
TOEICとは関係ないが、院生時代に海外で日本人1人だけが現地の外国人と実験を行う機会があった。その時、本当に驚くほど何も言えなかった。必死でコミュニケーションを試みたが、あまりにも苦しかった。例えば、食事の場で政治の話題が振られても、前日に見たアニメのことですら、上手く伝えることができなかった。
そこから、話すスキルの重要性を痛感し、瞬間英作文を通じて勉強し始めた。同時に、DMM英会話を利用して実践的な練習を重ねた。
就活大手外資(勉強してない)
発音はまったくと言っていいほどへたくそだったが、とりあえず文法的に言いたいことは、簡単な英語で伝えることができるレベルには達していた。しかし、実際の面接ではTOEICのリスニングスピードを凌駕し、専門性の高い内容を英語で述べることが求められ、再び、単語力や会話特有の文法の使い方のレベルの低さに気づかされた。例えば、「私は~と思う」というのは、"I think/believe S V." のような言い回しもできるが、「In my thought/understanding, S V." のような言い方もできる。さらに多彩な表現が存在し、自分でその違いを使い分けられなければ、相手の発言をすぐに理解するのが難しいと感じた。
新卒入社期TOEIC800
面接官には、「英語の勉強をしっかりしてください」と怒られた。その時は落ちたと思っていたが、まさかの内定を貰えた。就活が一カ月で終わり、その頃、コロナが流行り、アメリカで実験中だった僕は急遽日本に帰国することになった。ところが、コロナの影響で経済的に後期の学費を支払うのが困難になり、生活が厳しくなった。元々は研究者になるために大学院に進学したが、結局それは金銭的にも能力的にも難しいと思い、就活を始めた。正直言って、修士号のために研究をするモチベーションは低かった。アルバイトもしながら研究をするのは非常に厳しかった。国際実験のため、納期も厳しい状況だった。僕は思い切って退学し、バイトで引っ越し費用や生活費を稼ぎながら、その間に英語の勉強を始めた。ハノン英語を使っていたと記憶している。入社後は、日常業務で英語を多く使う機会があり、給料が入ってからは、関先生というプロの講師から授業を受けたいと思った。スタディサプリで約半年間勉強した。目から鱗だった。その後、かなり苦労して800点を取ることができたが、それでも業務でアメリカ人とのコミュニケーションには苦労した。ただ、実務で使用される表現を意識すると、TOEICで気にしなかったことが明らかになり、レベルが上がった。例えば、「BTW」や「ASAP」などだ。これらを意識的に使い始めると、自然と使うようになり、ある時、TOEICを受けた時にそれが普通に使われていることに気づいた。
転職期TOEIC855
人生には、転職を考える場面が何度かあると思う。僕もそれを感じ、転職活動をしながらTOEICの受験に挑んだ。正直、この段階からかなり厳しい道のりだった。スコアが上がっている確信が持てない。思ったよりもスコアが伸びず、同じ点数だったり、失望することもしばしばあっただろう。僕は韓国の過去問を手に入れ、それを解き続けた。そして何とか、855点までスコアを上げることができた。面接も1時間英語でありながら、特に問題はなかった。今は外資系スタートアップ企業の日本支社で一人で働いている。インドや中国、カリフォルニアの人々と英語で会話し、チャットやメールをやり取りしている。しかし、アメリカのセールスマンの英語はかなり難しかった。他の人はわかりやすい文法で話し、スピードも緩やかなのだが、セールスマンは何と言っても速く、僕にはついていくのが難しかった。正直、TOEICの倍速スピードの方がまだましだった。ちなみに、この頃、一人で仕事をこなすのが難しく、CourseraでGoogleやSalesforce、SAPなどの講座を受講していた。TOEICだけの勉強では辛いと感じたので、これらの講座はかなりおすすめだ。僕は3か月で21個の資格と認定書を取得し、今はLinkedInに掲載している。これも855点に到達した要因だと思うし、ビジネスの知識を深め、実践的な英語を学ぶ機会にもなった。
今後TOEICをがんばるなら、、、
TOEICを頑張るなら、僕の今後の伸びを近似曲線で表現してみたのがFig.1。
これは実際に取ったスコアを縦軸。
時間軸を横軸にして、引いた曲線である。
今のような状態で勉強をしていくと、
2028年くらいには満点に辿り着くかもしれない。
一応、900は目前だし、取りたいなって言うのが本音です。
海外のオンライン大学の修士号に向けて、TOFLEを頑張るなら、、、
実は今の時代、海外の名門大学からオンラインで講義を受講し、学位(学士/修士号)を取得する方法があります。例えば、ハーバードエクステンションスクールやスタンフォードオンラインなどがあります。こうした大学では、TOEFL iBTが100点程度必要とされています。僕は院試の際にTOEIC以外にTOEFL ITPも受験しましたが、それよりも難易度が高いです。4つの言語スキルがしっかりと試されます。しかし、円安の影響で、現地の大学に通うのは金持ちしか不可能だったと思いますが、オンラインならば、庶民でも少し現実的になる可能性があります。僕は興味のある分野が多く、単純に海外の名門大学の学生とディスカッションし、刺激を受け、自らの価値観や能力、知識を向上させたいと考えています。
最後に
これから発信しようと思っている情報は、実際にTOEICの試験で使われたけど、普通の単語帳にはあまり載っていないマニアックな単語をクイズ形式で出題しようと思います。また、私はもともと英検5級に中学生の頃落ちていますが(その代わり、高校生くらいには数検1級は持っていました)、英語は努力次第で誰でもできる科目だと信じています。女性が得意な印象を受けますが、英語は化粧と同じで、毎日やれる人が伸びます。一緒に何でもいいので勉強できる仲間がいると励みになりますので、頑張りましょう。大人になってから勉強をすることは素晴らしいことです。アインシュタインは、「常識とは 18 歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない。」と言いました。つまり、勉強を怠る人は、過去に身に着けた偏見に振り回された人生を歩むことになります。勉強をすることは、新しい価値観に気づき、そこに可能性を感じ、人生をより豊かにすると信じていますので、一緒に頑張りましょう!
おまけ:僕はスイスで実験しに行った際、トイレの清掃員の月給が約40万円であることを知りました。同じ仕事をしていても、国や地域によって年収が大きく異なることに驚きました。その後、就職活動では日本の企業ではなく、海外では有名で日本ではあまり知られていない企業に応募し、新卒で年収約600万円、3年後には年収約800万円になりました。また、オンラインブックメーカーの情報分析を通じて、日本のウィキペディアにはないが海外のウィキペディアにある情報を活用し、穴場を見つけることでそれなりの収入を得た経験もあります。ですから、語学を学ぶことは、将来的にお金を稼ぐ手段として非常におすすめです。
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