病院などでよく見るあの天井の模様は「トラバーチン模様」
歯科医院や整骨院などでふと天井を見上げると、以下のような模様が広がっていることはありませんか?
これ(↑)です。黒いしましま模様が特徴的。
調べてみると、この模様はトラバーチン模様と呼ばれるそう。以下のサイトに詳しく載っていたので引用します。
トラバーチン(Travertine)とは、天然で採掘される無機質石灰岩の一種で、石材業界の大きな分類の中では大理石にカテゴライズされます。様々な大理石がある中で、「トラバーチン」はその特徴をもつ様々な石種に名がつけられる石種です。
トラバーチンってどんな模様?天然石の板で模様を見てみよう | TONE COLUMN
トラバーチンは、石灰岩の一種だそうです。念のため、「デジタル大辞泉」でも調べてみました。
大理石の一種。緻密(ちみつ)な縞状構造をもつ。湧泉(ゆうせん)や地下水の炭酸カルシウムが沈殿してできる。建築や家具用材となる。
デジタル大辞泉
さらに、縞模様ができるメカニズムについても探してみると…。
温泉に溶けていた炭酸カルシウムが地表に湧き出し方解石として沈殿し、それが積み重なって出来ています。 その過程で他の鉱物や不純物が混ざり年輪のような縞模様を形成しています。
石のあれこれ|大理石建材・天然石複合板のBOSストーン株式会社
方解石とは、石灰岩や大理石や鍾乳石を構成している鉱物のこと(参考記事)。その方解石が沈殿し、他の鉱物や不純物と混ざってトラバーチンとなるようです。
ところでトラバーチンという名称ですが、これはラテン語に由来するそう。
トラバーチンという語は,ラテン語のティブルティヌムtiburtinum(〈ティブル(ティボリの古名)の〉という形容詞)に由来
世界大百科事典
tiburtinumというラテン語から来ているんですね。ティボリとはイタリアの年の名前。トラバーチンとは、「チボリの石」を指す言葉なのです。
なお、オフィスなどでよく見るトラバーチン模様は、商品名『ジプトーン』というようで、吉野石膏が発売しています。吉野石膏といえば、あのCMでお馴染み「タイガーボード」が有名です。
日曜の夕方、このCMをよく目にした記憶があります。
「タイガー」ボードの会社が「トラ」バーチンだなんて、なんだかネタのようなオチ(笑) 会社の朝礼など、人前で話す際のネタに使ってみては?
ちなみにジプトーンは、「比較的安価な上、下地の上に張るだけという簡易性やメンテナンス性の高さにより、事務所・店舗建築などで広く普及している」そうです(参考記事)。あなたが目にしたトラバーチン模様は、おそらく吉野石膏のジプトーンなのではないかと思われます。
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