サンクコストの呪縛? パチンコにハマる人が多い理由
地方のなかの地方に生まれた私。国道沿いにはパチンコとユニクロぐらいしかなかったもので、かくいう私はマイルドヤンキーです。
で、休みの日になるとやたら人の列があるなあと思ったら、パチンコ店なわけです。そんなに楽しいものなのかと思ったのですが、中高生だった私は入店できるわけもなく、そのまま通り過ぎていたのでした。
そして大学生になり、好奇心によりパチンコをやってみることに。とはいえルールなんてわかりませんから、大学でパチンコを専攻していた友人Aについていくことにしました。
お金がどんどん消えていく……
店内には、「CRエヴァンゲリオン」とか「海物語」とか、面白そうな台が並んでいました。どれも興味深いのですが、とりあえず「チョロQ」のものをプレイしてみることに。
実際に席に座ってみたんですが、どんどんお金が吸い取られていくわけです。これはすごいと思いました。たまらずAくんと別れ、店を出ました。それ以来ギャンブルはせず。
まあ株式投資もギャンブルですが! 人生自体ギャンブルだという説もありますが、それはまた別の話です。とにかく、狭義のギャンブルをすることはなくなりました。
なぜ人はパチンコにハマるのか
人はパチンコになぜハマるのかについては、Wikipediaのページにありました。
パチンコの大当たり時には、脳から大量のβ-エンドルフィン、ドーパミンなどの神経伝達物質(脳内麻薬とも呼ばれる)が分泌される。
Wikipedia「パチンコ」
ちなみに、SNSへの投稿や書いた記事がバズった時も脳内麻薬が出てますね。ネットのバズも確変が起きているということでしょう。でもネットならお金も掛かりませんし、タダで脳内麻薬を出せるという意味では経済的かも。むろん、ネット依存には気を付けなければなりませんが。
サンクコストとパチンコ
人がパチンコにハマる理由はもう一つあります。それは、サンクコスト効果です。
サンクコストとは、「すでに支出され、どのような意思決定をしても回収できない費用」のこと(デジタル大辞泉)。
本来、サンクコストは回収できない費用なので、将来の意思決定には影響しない。しかし一般に人間は投下額が大きいほど、もとを取り戻そうとする心理が働き、経済行為を中止できない傾向がある。
サンクコストとは - コトバンク
パチンコで負けたお金は戻ってきませんが、その損失を取り戻すべくパチンコを続けてしまう。それをサンクコスト効果と言います。
ちなみに、英仏共同で開発が進められた超音速旅客機「コンコルド」開発計画は、開発の段階から赤字になることがわかっていましたが、それを中止することはできませんでした。これを「コンコルドの誤謬」もしくは「サンクコストの呪縛」と呼ぶそうです。
ハマりすぎに注意
対象がなんであれ、ハマりすぎは禁物です。適度に遊ぶくらいがちょうどいいですね。私もネットにハマりすぎないよう注意したいと思った次第です。