なんでもかんでもオススメ本2 ◇「相場格言・・・って書いたものの」拾壱~弐拾:番外編 注:相場と関係ない内容ばかりです。
はじめに
「相場格言・・・って書いたものの」とは相場格言と意味を教えていくうちに、相場とは関係ない経験談に話題が変わっていく、授業中に雑談ばかりしている先生のような気持ちで書いたものです。
自分の遊び心で、本文が終わり、空白が続いたあとに「おまけ」を付けて本を紹介していました。ここでは「おまけ」にあたる本の紹介をメインにしています。
今回の第2弾は其の拾壱から其の弐拾になります。第1弾は見出し番号が10で終わったので、11から始めます。第1弾と繋がりはまったくありませんが、興味があれば読んでみてください。
内容はいつも違うので、本のジャンルも様々です。興味のある所だけ読んでもらえればと思います。
もっと詳細を知りたい方には、アマゾンのリンクにつながるようにしてあるので、自分より優れているアマゾンレビューを読んでもらえればと思います。
11:時代とともに意味が変わる言葉は怖い
其の拾壱では相場格言「掉尾の一振」について説明しました。
【意味】年末最後の売買日となる「大納会」に向けて株価が上昇すること。
金融市場ではよく使われる言葉ですが、実際はそうでもありません。
言葉というものは面白いものです。参考にならない言葉でも、多くの人が使っていれば、残ります。逆に使う人がいなくなれば、内容の良し悪しにかかわらず死語になります。
ただ、中には時代とともに意味が変わっていく言葉もあります。
例えば、「おまえ」です。
「おまえ」の起源は神様の前または天皇の前という意味でした。
それが時代の移り変わりとともに
畏怖→尊敬→敬愛→親愛→なれなれしさ→軽蔑
という下落の変化になっていったようです。
江戸時代の頃には妻が夫のことを「おまえ」というように親愛の意味でした。
自分の中では「なれなれしさ」という意味で受け取りますが、若い世代では「軽蔑」と捉えてしまう可能性があるので、相互の認識の違いが生じる場合があり、意味が変わる言葉は怖いと思いました。
物心ついた頃から日本語を話している日本人にとっては日本語を当たり前に使ってしまいます。ある時、日本語について考えてみたとき、とても参考になったのが「大野晋の日本語相談」です。
大野晋の日本語相談
日本語の疑問について、学習院大学名誉教授で日本の国語学者であった大野晋(1919-2008)の回答をまとめた本です。
1つの疑問について4ページ程度で回答してくれるので、目次から面白そうなところだけ選んで読むこともできます。
自分が面白いと思う質問を一つ紹介します。
【質問】一ヶ月の「ケ」はなぜ「か」と読むのか?
【回答】本文では細かく説明されていますが、端的に書くと、昔は「一箇月」という漢字で書いていました。
印刷技術がない時代では、コピーは手作業で行うと、「箇」の画数が多いので、竹冠の一方の「ケ」だけを書いて、「箇」の意味にするようになり、現在も残ったということです。
当たり前の日本語も疑問を持ち、調べてみると面白い発見があります。
12:ユニークな京浜急行
其の拾弐では相場格言「相場の器用貧乏」について説明しました。
【意味】小手先を利かせて売買し目先の小幅な利益は出しても、大きな成果は期待できないということ。
一度に大きな利益を得るよりも、小さい利益を何度も得る方が非効率でもやりたくなることがあります。
自分は普段の生活でも非効率でもやりたくなることがあります。特に目的もなく、京浜急行好きの友達と一緒に京浜急行の普通列車(各駅停車)に乗ったことがあります。
そこで、京浜急行好きの友達が「神奈川駅で降りよう」と言ってきました。神奈川駅で降りたときにホームの幅が異常に狭いことに気づきました。
神奈川駅は普通列車しか停車せず、急行、特急、快特などは通過します。快特は最高時速120キロで走り、速度を緩めずに通過するため、神奈川駅の狭いホームに立っているとスリルを感じます。
京浜急行を利用しますが、神奈川駅はいつも素通りするため、ホームが狭いことに気づきませんでした。
効率ばかり考えると身近の面白いことを見失うことがあるので、非効率もよいのかなと思ったりしました。
京浜急行はユニークな鉄道会社だと思います。どのくらいユニークなのかがわかる本が「京浜急行スゴすぎ謎学: かなりユニークな電鉄のフツーじゃない魅力のすべて!」です。
京浜急行スゴすぎ謎学:かなりユニークな鉄道のフツーじゃない魅力のすべて!
京浜急行の魅力が満載で鉄道マニアでもない人がちょっと読んでみる本として楽しめると思います。
自分のお気に入りは京急蒲田駅です。図1は京急蒲田駅の構内図(京浜急行のホームページより)です。
2Fと3Fにそれぞれ1つのホームしかないのに6番線まで乗り場があるところがユニークなところです。
2つのホームしかないのに6種類の列車が同時に停車できるコンパクト型ホームともいえるでしょう。ただ、構内図を見てもわかるように、複雑な感じで乗り慣れていない人は迷うかもしれません。
13:手塚治虫の「火の鳥」はスゴイ!!
其の拾参では相場格言「下手なナンピンすかんぴん」について説明しました。
【意味】下手にナンピン買いをしてしまうと、損の上積みになってしまうこと。
株式投資に興味を持てば、優れた企業を選定し、適正株価よりも安い時に買います。それをすれば下手なナンピン買いはしないでしょう。
逆に、大きな利益を得ることに興味を持ってしまうと、下手なナンピン買いをする可能性が高くなります。
興味をどこに持っていくかで、自身の成長が大きく変わります。
自分は高校時代の文系科目が苦手でしたが、日本史の一部の時代はすごく得意でした。その理由は手塚治虫の「火の鳥」に興味を持ち、何度も読んでいくうちに、「火の鳥」の舞台となる時代を覚えてしまったからです。
火の鳥 朝日ソノラマ版(現・朝日新聞出版)
火の鳥は図2のように編で分かれており、編ごとに主人公や物語が違います(他にもギリシャ編、エジプト編、ローマ編などがありますが、物語の筋が違うので例外とします)。共通していることは血を飲めば永遠の命を得られる火の鳥が登場することです。
各編はそれぞれ完結しているので、一つの編だけを読んでも楽しめますが、全編読むと、物語に繋がりがあることがわかり、より楽しめます。また、人類最後の時を迎えた「未来編」の最後は再び、人類が誕生し、「黎明編」につながっているため、時代がループしている構成になっています。
手塚治虫ファンであればご存じだと思いますが、雑誌からコミックにするときに、手塚治虫は再編集します。次に新装版などで再出版されるとまた再編集します。
火の鳥は朝日ソノラマ版(現・朝日新聞出版)と角川書店版がありますが、大筋は同じでも、だいぶ内容は変わってしまっている話もあります。
例えば、望郷編で登場する宇宙人ノルヴァ(図3参照)は角川版にはでてきません。
朝日版しか読んでない人はノルヴァのいない望郷編は考えられないと思いますが、角川版ではノルヴァのいない望郷編がうまく成り立っています。
自分は朝日版の方が物語として重厚な感じを抱くので、朝日版をオススメします。
手塚治虫の奇妙な資料
手塚治虫がどのくらい再編集をしているのかわかる本です。火の鳥の裏ストーリーも知ることができるので、火の鳥ファンであれば是非読んでもらいたいです。
14:ミニシアターの魅力
其の拾肆では相場格言「株式投資は美人投票に似ている」について説明しました。
【意味】美人投票は自分が美人だと思う人より、みんなが美人だと思う人が選ばれるように、株式投資も自分が有望株と思っても、ほかの投資家が有望株と思わないと投資は失敗してしまうこと。
美人投票の例は実際に至る所で使われています。例えば、エンターテイメントでヒット作品を狙うなら、製作者は自分が望むものではなく、お客さんが望むものを考えます。
ただ、ヒット作品を狙うと万人受けするような作品にしないといけないので、独創的な作品にならない傾向があります。
自分は20~30年くらい前にマイナー作品を上映しているミニシアターでよく映画を観ていました。
ミニシアターの魅力はやはり万人受けするような映画をやっていないことです。作品によってアタリ、ハズレがあります。
ただ、大アタリの時には自分の心の中では、その年の映画興行収入ランキング1位の作品よりも断然面白いと感じます。
自分もその当時は相当な映画好きでしたが、個性派女優の片桐はいりの「もぎりよ今夜も有難う」を読んだ時には本当に映画が好きなんだとすごく伝わりました。
もぎりよ今夜も有難う
片桐はいりが若いころに銀座文化劇場でもぎりのアルバイトをしていた頃の内容が中心となったエッセイです。
「映画館の出身です! 」と述べる片桐はいりの書いた文章には映画と映画館はセットで楽しむという気持ちが込められているように感じられました。
自分は映画を観ることを楽しんでいたと思っていたのですが、この本を読んで、映画だけでなく、映画館も楽しんでいたことに気付かされました。
15:自分の中の貧乏志向
其の拾伍では相場格言「押し目待ちに押し目なし」について説明しました。
【意味】株を買おうと思うが上がってしまったので、一度下がったところで買おうと押目待ちをするが、相場の勢いが強いときには望みどおりには下がらず、結局高くなってから買うか、あきらめざるを得なくなること。
株式投資では購入価格、売却価格を決めておくと「押し目待ちに押し目なし」になることはありません。株式投資に限らず、お金に関わることは価格設定を考えるとよいです。
例えば、買い物で買うものを決めるより、購入金額の上限を決めると、買うものを選別することをするので、無駄のない買い物ができます。
無駄のない買い物ということで、最近、紙を買う節約術としてノートではなくコピー用紙を買うとお得だと発見しました。
ちなみに、近所のスーパーの価格は以下の通りです。
*キャンパスノートA5 50枚 価格:233円(税込み)
*コピー用紙A4 500枚 価格:551円(税込み)
コピー用紙の方が用紙サイズは大きいです。ノートで500枚分を買うと2330円になるので、コピー用紙は551円とかなり安上がりです。
コピー用紙はまとまっていませんが、ホッチキスで止めれば良いですし、長期間保存するわけでもないので、ノートの代用として十分です。
株式投資で何十万円の損益を出しているにも関わらず、紙代の何百円レベルを気にするところが、自分の中に貧乏思考が備わっているのかなと思ったりします。
自分の中に「貧乏=水木しげる」が頭をよぎったので、とても強引ですが、「水木サンの幸福論」を紹介します。
水木サンの幸福論
「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者である水木しげるの「幸福論」、「私の履歴書」、「水木三兄弟の対談」、「漫画・花町ケンカ大将」など水木しげるがどんな人物(変人?)か十分にわかる本です。
また、水木しげるの人生哲学ともいえる「水木しげるの幸福の七か条」があります。
第一条:成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行なってはいけない。
第二条:しないではいられないことをし続けなさい。
第三条:他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条:好きの力を信じる。
第五条:才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条:怠け者になりなさい。
第七条:目に見えない世界を信じる。
具体的に知りたい方はこの本を読むことをオススメします。
16:成功は失敗の積み重ね
其の拾陸では相場格言「判断を誤ることは正常なことだ。それを修正しないのが異常である」について説明しました。
【意味】投資家が相場見通しなどで判断を誤ることは少しも不思議なことではなく、むしろ当然である。間違っていれば、それを素直に認め、間違いを反省し、見方を修正すればよいこと。
自分が大学4年の卒業研究(工学部)の時に卒業研究の進め方は図4のように実験をして、失敗したら、失敗したデータを元に再実験をして、成功するまで繰り返すパターンでした。
卒業研究に限らず、普段の生活でも失敗したら、反省して、次に生かせれば成功する可能性が高まると思います。
アニメ「赤毛のアン」でも以下のようなシーンがあります。
アンは多くの失敗をしますが、失敗を繰り返しながら成長していきます。第22章「香料ちがい」で、アンは育ての親であるマリラとの間で次のような会話をします。
自分の場合、同じ失敗をしてしまうことがあるので、同じ失敗をしないように心がけてはいます。
小説「赤毛のアン・シリーズ」
カナダでは1作目が1908年に発表されているので、100年以上前の作品になります。
この時代も人気作品になると続編が出る傾向があったようで、アンの子供達が成人して、第一次世界大戦などの辛く厳しい時代も描かれています。やはり、1作目の「赤毛のアン」が一番面白いと思います。
<赤毛のアン・シリーズ>
1:赤毛のアン
2:アンの青春
3:アンの愛情
4:アンの友達
5:アンの幸福
6:アンの夢の家
7:炉辺荘(イングルサイド)のアン
8:アンをめぐる人々
9:虹の谷のアン
10:アンの娘リラ
11:アンの想い出の日々〈上〉
12:アンの想い出の日々〈下〉
17:ビックリマンシールが高く売れた
其の拾漆では相場格言「眠られぬ株を持つな」について説明しました。
【意味】一つの銘柄に全資金を投資したり、潰れそうな企業の株を持っていたら平常心で正しい投資判断はできません。株式投資をするには余裕のある気持ちが大切であるということ。
短期的に大きな利益を得たいという気持ちが働くことで、眠られぬ株を持ってしまいます。短期でなければ大きな利益を得られないわけでなく、長期で保有しても大きな利益を得ることができます。
20年以上株式投資をしている自分の経験から、長期のほうが大きな利益を得やすいような気がします。
株式投資に限らず、昔の物を長期保有していると価値が上がることがあります。
自分が子供のころ、1個30円のビックリマンチョコのシールが流行り、集めていました。集めたシールは今も捨てずに保管しています。
「まんだらけ」で保有しているシールのごく一部の50枚ほど売ってみたら、なんと「16万4950円」で売れました。
最近、ブックオフではレコードの売買をしていますし、今のトレカも何十年もしたら価値がすごく高くなるかもしれません。そう考えると、金融商品だけが投資ではないような気がしてきました。
80年代オマケシール大百科
ビックリマンシールがとても人気があった当時は、似たような商品が続々販売されました。
当時を知っている方は
・ガムラツイスト
・ラーメンばあ
・ドキドキ学園
・ハリマ王の伝説
・ネクロスの要塞
などなどなど・・・と懐かしいシールが満載です。
当時を知らない世代でも、3Dホログラム等のシールが進化する過程を知ることができるので興味深い本だと思います。
最近では、お札に3Dホログラムが使われ、一万円札だと渋沢栄一の向きが変わるようになっています。
これを見ると、ビックリマンシールで顔の向きが変わる「魔肖ネロ」を思い出します。
人によっては違うキャラクターを思い浮かべるかもしれません。そのぐらい80年代は多くのシールがありました。
18:いろいろな場面で使われる見切り千両
其の拾捌では相場格言「見切り千両」について説明しました。
【意味】思惑が外れて含み損になっている銘柄は早く見切りをつけて損切りしたほうがよい。そうすれば、損を大きくすることはなく、いつまでも値下がりした株を持ち続けるような効率の悪いことを避けられること。
見切り千両は相場に限らず、いろいろな場面で使われています。
例えば、転職です。今の仕事が嫌であれば、転職して、自分に合った仕事が見つかれば、見切り千両だといえます。
その中で、人間関係の見切り千両を実践しているのが東京都知事の小池百合子です。
彼女はアラビア語がほとんど話せないのに、エジプトのカイロ大学を卒業したことになっています。この経歴を武器に本を出版したり、キャスターとなります。一躍、時の人となり、そして政治家になります。
彼女は時の権力者に近づいて、権力が落ちると、見切りをつけ、次なる権力者に近づいていきます。そのため、過去の所属政党は日本新党、新進党、自由党、保守党、自民党、希望の党、都民ファーストの会などなど、政界の渡り鳥といわれています。
詳しく知りたい方は「女帝 小池百合子」をオススメします。
女帝 小池百合子
小池百合子の生い立ちから都知事までのノンフィクション本です。
人間の見切りのすごさと上昇志向のみで生きている小池百合子のことがよくわかります。
ちなみに、安倍晋三元首相が生前、首相時代のことをインタビュー形式でまとめた「安倍晋三回顧録」があります。
安倍晋三回顧録
その中で小池百合子を語っているので、一部だけを紹介します。
恐るべき!!小池百合子!!
19:ハンプティ・ダンプティ
其の拾玖では相場格言「卵は一つのカゴに盛るな」について説明しました。
【意味】卵を一つのカゴに入れてしまうと、落とした場合、全部ダメになってしまう。そのようなことが起こらないように、卵はいくつかのカゴに入れ、危険を分散させたほうがよい。相場も卵と同様に、分散投資することでリスクが分散されてよいこと。
入試や就職活動は同時にいくつか受けるので、「卵は一つのカゴに盛るな」を多くの人が実際にやっています。
ただ、自分は相場格言の意味よりも「卵」という言葉からハンプティ・ダンプティを思い浮かべてしまいます。それも、「鏡の国のアリス」の挿絵になっているジョン・テニエルが描いたハンプティ・ダンプティです。
ハンプティ・ダンプティはアリスの登場キャラクターだとばかり思っていましたが、大人になって、「マザー・グース」の童謡から引用されたものだと知りました。
マザー・グース
イギリスで昔から伝承されている童謡や歌唱を集めた本です。
ハンプティ・ダンプティの童謡を含めた全4巻96編が収められています。解説も書かれているので、意味を知るのにも役立ちます。
最初読んだときはハンプティ・ダンプティが塀から落ちて、卵だから割れたんだと思っていました。
しかし、本の解説を読んで、ハンプティ・ダンプティとは何者なのかを問うなぞなぞで、答えが「タマゴ」だとわかりました。
ハンプティ・ダンプティが何者かわからないで、マザー・グースの童謡を読んでいたら、違った感覚で読めていたと思います。
他にも小説や漫画など多くの作品で引用されている有名な童謡「Who Killed Cock Robin?(だれがコマドリを殺したのか?)」は4巻に収録されています。
70年代から80年代の漫画でよく引用されていたので、ハンプティ・ダンプティと同様、マザー・グースから引用されたものだと後で知りました。
20:予期するのは難しい
其の弐拾では相場格言「たいていの株の動きは予期された以上に動いていく」について説明しました。
【意味】株価には行き過ぎはつきもので、上にも下にも行き過ぎるものです。株価はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)のほかに人気や需給関係も織り込まれます。人気や需給関係は予測がつかないので、株価の行き過ぎは起こりうるということ。
株価でなくても、予期された以上なことが起こります。それは漫画「ガラスの仮面」の最新刊の50巻がいつ発売されるかです。
「ガラスの仮面」は平凡な少女・北島マヤが往年の大女優・月影千草によって、秘められた演技の才能を開花させていく物語です。
アニメ、ドラマ、舞台となった有名な漫画ですが、1976年に単行本1巻が発売されて、長期休載を含みながら、2024年現在も49巻で連載中ということになっています。
ちなみに、49巻が発売されたのが2012年10月5日です。この間、オリンピックが何回あったのかと思ってしまうほど長い期間です。49巻発売後、2016年に連載40周年ということで記念本が発売されました。
ガラスの仮面の舞台裏ー連載40周年記念・秘蔵トーク集
原作者の美内すずえとアニメ、ドラマ、舞台などで関わった人たちの40年間の主な対談・座談会を年代順に収録された本です。
大竹しのぶ、安達祐実(ともに北島マヤ役)、夏木マリ、藤田淑子(ともに月影先生役)、東村アキコ、梅若玄祥などなど懐かしい対談や座談会が収録されています。
「ガラスの仮面」に対する美内すずえの想いがわかるので、ファンであればオススメです。
連載40周年記念本が発売されましたが、単行本が発売されないので、このまま未完で終わると思いきや、2018年に美内すずえが公式ツイッター(現:X)で「必ず最終巻まで描き続けます。」とコメントをしています。
昭和26年生まれの美内すずえに描く気力が残っているのか気がかりですが、原作だけというプランもあってもいいかなと思っています。
いつ発売されるか、あえて予期するとすれば、2026年で連載50周年を迎え、単行本も50巻で語呂がいいので「2026年」に発売されると予期します。ただ、50巻だけで話が完結するとは考えられませんが・・・
おまけ:こぼれ話・・・
「相場格言・・・って書いたものの」を始めるときに、相場格言なんか読もうと思う人は少ないから、何か目立つことはできないか考えました。
そこで思いついたのが、「安物のマウスを使って、フリーハンドで描いた絵」を見出し画像にしてみることでした。絵描きの経験もない自分が試行錯誤しながら毎回、違った絵を描きました。
正直、文章を書くよりも時間がかかった絵もあります。ただ、他の見出し画像と異質な感じはでたと思っています。
それが読者の興味につながればウレシイ限りです。
-おわり-