ユルスナール姉妹の秘密の蒐集品~9月のアンティークカタログ
空が水晶色のヴェールで覆われた、ある日の午后。午睡から目が覚めると、胸元に小さな封筒が置かれていました。銀のペーパーナイフでそっと開封すると、甘やかな薔薇の香り漂う、薔薇模様の招待状が入っていたのです。
「皆さまへ。空が水晶色のヴェールにすっかり覆われる仲秋の候。皆さまをお招きして、アンティークお茶会を開催する運びとなりました。夜空ブルー色の二段コフレ、妖精刺繍のプチクッション、菫モーブ色のハットピン・・・ユルスナール姉妹の繊細なアンティークコレクションをお目にかけます。」