大好きなピアニストがインタビューで語っていた言葉が、数ヶ月間ずっと脳内リピートされている。
「ピアニストは、舞台に立った時、ひとりぼっちの孤独の世界にいるのだ」と。
ひとりぼっちで、自分自身を自分でベストの状態に引き上げる。
小さな子どものピアノの発表会でも、大人のソロ演奏でも同じ。
ピアノを弾く「動」の自分と、その自分を引き上げる「支える」自分と、2人の自分を協力関係に持っていくのだ、と。
その2人の自分を繋ぐツールが香り=香水なのだそうだ。
ピアニストは、目と耳と手をフル回転させているので、嗅覚=香りに最後の砦のような融合を託している。
なるほど!と思ったものだ。
そして、ステージ上の自分を拡大させ、ステージの隅々まで、自分のオーラを満たして、自分の劇場を作り上げるのだとか。
という話を思い出しながら、私自身も昨今アウェイ感の多い出張には、お気に入りの香りが欠かせなくなったなと、実感している。
5感はもちろん、第6感も全開で仕事をすると、自分がいろんなところに点在して、バラバラになりそうで危なっかしいこともあるが、そんな時に5感を満たしていくことが1番大事なケアだと感じている。