
全米評価学会 American Evaluation Association 2024年年次会合への参加(2024.10)
全米評価学会(AEA2024)

今週はAmerican Evaluation Associationの年次総会に来ています。5年ぶりにオンサイトで参加しました。
オレゴン州ポートランドでの開催ですが、ポートランドはずっと行ってみたかった街の1つです。
50カ国から2800名の参加者ということで、同じ時間枠で20以上のセッションが同時進行する会議で、相当な盛り上がりでした。
私が所属しているWestern Michigan Universityの学際的評価学のPh.D.プログラムの皆さんや、The Evaluation Centerのスタッフとも久しぶりに対面で合うことができ、研究の進捗や今後の話ができました。

さて、「評価学」(評価ではなく、「学」のついた研究領域・学問)は、世界のどこで議論しているかで、若干ニュアンスが変わります。
アメリカを中心にする評価学の流れで、近年の大きな特徴は、
・文化的・人種背景に配慮した評価に関するセッションが全体の3割を超えていること
・質的研究(Qualitative research)や混合法(mixed methods)が土台となる評価や評価研究が、量的研究(quantitative research)よりも増えて、評価研究の過半数をゆうに超えていること
・AIを評価に活用することついての研究、実践、倫理についての議論が急速に活発化していること
参加した一つ一つのセッションのレビューはまたゆっくりしたいと思います。
お互いに研究についてもアドバイスし合える友人や研究仲間がいて、たくさん話せたことが大きな財産です。
また、日本でやろうとしてるライフワーク的な、息の長い研究についても応援の言葉をたくさんいただいて、とても勇気をもらえました。
お会いできたみなさん、ありがとうございました。

