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感動する作品に出会う経験は貴重だ ~キングコング西野亮廣の近畿大学卒業式スピーチという作品~

歳を重ねると、感動するほどの作品に出会う回数が減る。
様々な経験をしてきた結果、大抵の出来事が想定の範囲内になるからだ。

それでも、感動する楽曲や文学作品、映像作品には数少ないけど、出会える。

キングコング西野亮廣が近畿大学卒業式で行ったスピーチも、感動して最後は鳥肌が立った。

西野のこのスピーチは、構成と伝える力が秀逸だ。観衆に社会人としての心得をさりげなく説きながら、想像を上回る言動で観衆を引き込んでいく。
想像を上回る登場のやり直し、相方や仲間芸人の逸話、そして、自らの体験を元にした人生訓。
久しぶりに感動するスピーチだった。

人気芸人として、日本最大のオンラインサロン運営者として、人気絵本作家として、西野の活躍ぶりは、幅広い。
おまけに相方の梶原雄太も、人気YouTuberカジサックとして、すさまじい人気を誇る。

テレビで自由に自らを表現する時代が終わりを迎えようとしている今、キングコングの2人は、自らが最も生きる表現方法を追求している。

そう言えば、西野のスピーチ以前に、感動したスピーチと言えば、平成27年の近畿大学卒業式で堀江貴文が行ったスピーチだった。

常人には経験できない成功と挫折を経験した堀江が最も大切にする「今」を熱く語ってくれている。
「未来は、どうやったら楽しくできるか。それは、今を一生懸命生きることです(中略)。なぜ私がいろんなことにチャレンジをして、そして、いろんな失敗をしながら、たくさんの人に裏切られながらも、こうやって楽しく生きられてるかというのは、今を生きているからです。今を集中して生きているからです」

こうして、様々な分野で人々を魅了し続ける天才にスピーチを依頼する近畿大学の卒業式担当は、センスが抜群だ。

その他にも、noteのいろんな記事を見ていると、時々とんでもなく引き込まれる文章に出会うことがある。

noteで人気のあるライターの中で、最所あさみの文章には、森羅万象の本質をさらりと語る魅力があり、感心させられる。

最所あさみ『「幸せになって」の切なさ』

最所あさみ『「話題になる」ことの落とし穴』

彼女のフォロワーは、4万5000人を超えている。noteの文章のみでこれだけのフォロワーを獲得できるのだから、とてつもない文才だ。

私は、音楽ファンでもあるので、音楽レビューをよく読むのだが、s.e.i.k.oがnoteで発表しているレビューはどれも素晴らしい。

彼女が自らの若き日々とASKAの「帰宅」をシンクロさせて語った下記のnote記事には、深く共感させられるし、圧倒的な筆力を感じる。

s.e.i.k.o『パートナーに心底惚れ直すことは可能なのか。』

いい作品に出会う経験は、自らの思考をどんどん高めてくれる。
高度な情報化社会になった今、いろんな情報へ積極的にアクセスして、いい作品に出会ってみよう。

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