浮世絵の解釈をアート目線から外すとちょっとだけ江戸時代が見えてくるかも知れないですよ!ってオンラインスナックのお話。
だいたいですよ、この時間(現在午前0時)に文章書いてる僕が悪いわけですよ。とっとと書いちゃえばいいのに、ネットサーフィン始めちゃって、「書きたいこと~」の田中泰延さんのZOOM飲み会に参加しようか迷い、渡部何したのよ?とか気になって検索して、この時間なわけですよ。まぁいつものことですけどね、明日、取材なんですよね~。
では、そんな調子で今回も↓のレポートを書いちゃいます。
あ、この稿のヘッダーは「みんなの投稿」で浮世絵と検索して出てきた絵師さんの作品です。なんだか素敵なので使わせてもらいました。この場を借りてお礼申し上げます。
前回の話は「浮世絵という大衆文化を開発して、大衆化に成功した話」でした。
↑です。記事が結構長いのでお時間のあるときにでもどうぞ。ついでにこのアカウントフォローなんかしてもらっちゃったら飛んで喜びます。
では本編、どぞ!
浮世絵3.0蔦屋重三郎は稀代のプロデューサーだった?
実は今回、仕事とか色々と重なってまして、冒頭の5分ほどを見逃してしまいました。晩ごはん担当の日は、午前中にガーッとやることやんないと夜に時間がなくなりますね、あ、私事ですが。
振り返りの内容は…
この資料を目を通すと話がわかりやすいと思います。通勤電車の中なら読みやすいですね。今回のオンラインサロンは蔦屋重三郎の下りからスタートです。
蔦屋重三郎と聞いて、あなたは何を思いつきますか?もしかして蔦屋書店を思い浮かべませんか?そんなあなたは本が好きですね。蔦屋書店はその名前にあやかって付けられたとか(諸説あります)。蔦屋重三郎とは関係ないのですが、氏を掘り下げて見ていくと、浮世絵の絵師の生活面や創作面の面倒を見て、世に送り出していったいわばプロデューサーのような存在。
ここで面白いエピソード?は写楽や歌麿呂など当時、絵師としてときめいていた若手画家を吉原に住まわせて面倒を見ていたのではないか?との点。これは研究が進むにつれて明らかになってきた事で、当時の吉原とは江戸文化の中心(カルチャーの発信源、今で言う渋谷や原宿)だったと。
確かに浮世絵を一枚一枚見ていくと、その当時の情緒を表す作品が多いことに気づく。特に町民の暮らしぶりや幕府に対する批判めいた作品もある。とても興味深いのはこれらが平然と町中の本屋に売られていたことで。江戸幕府に身分制度はあったにせよ、言論の自由的な思想は根付いていたのではないかと筆者は思う。
また、当時和紙は非常に高価な物のはず、それを浮世絵に使うほどの需要と、供給源があったのだから江戸の工業とは結構発展していたのだと伺える。
1790年~1805年あたりの江戸はバブル真っ只中で、町民もそれ相応な豊かな暮らしだったのでは?
浮世絵は版画なのだがこの頃に彩色の技術が格段に向上していて、高級品の和紙もいろいろな種類が発見されている。詰まるところ町民元気、商売繁盛な時代だったと伺える。
上記の記事は和樂Webからだが、町民の暮らしぶりを浮世絵から見た秀逸な記事。宵越しの金は持たないぜ!的な言われ方をする江戸っ子の暮らしぶりを実に的確に論じている。
前回のサロンでは浮世絵に色彩が登場して、情緒を表す作品が登場した!というところで終わっているが、今回はその後。つまり江戸幕府が緊縮財政を敷いて、改革の名のもとに締め付けを行った時代を駆け抜けた蔦屋重三郎の話。
蔦屋重三郎は吉原で生まれ育ったのだという。吉原といえば日本一有名な遊郭のあった場所。酸いも甘いも存在していた場所で、御用聞きをしながら育ったのだという。
当時の吉原には上級職である侍から、町の権力者までそれこそこぞって遊びに来ていた。そこで人脈を築き、ついに「吉原細見」という吉原ガイドブックを発行したことがきっかけで、出版社の道に足を踏み入れたのだ。その後は写楽、歌麿呂など有名所と呼べる絵師を囲い、育て、世に送り出していたのだから、さながら週刊少年ジャンプの編集部の方針のようだと高木編集長がわかりやすく解説してくれた(村西とおるの下りはまた違う機会で出てくると思うのでカット)。
蔦屋重三郎は江戸幕府からの重圧に負けず、社会の風刺を伝え続けた功労者である。すなわち彼の手掛けた作品はブランディングの意味合いが強く、「蔦屋ここにあり!」と鮮明に世間に知らしめる戦略だったのだろう。ちょっと前の尖った出版業界みたいな立ち位置だったのだ。
ただ、幕府からの締め付けは増す一方で儲かる本が出せなくなってしまい、アンダーグラウンドに走ったのではないだろうかとも推測できる。
質素倹約を押し付け、検閲を認められたものしか売れなかった時代にそれでもと風刺を問い続けた姿勢は、ここ最近の誹謗中傷の議論に対するアイデンティティーにも筆者自身は受け止められた、重三郎、リスペクト。
かなり濃い話が繰り広げられるオンラインサロンに参加しませんか?
実は重三郎の話はここまでで時間切れ。次回に持ち越されることとなった。スナックらしく少しずーつ編集長の酔いが回ってきたりして、途中少年ジャンプの編集部は~とかあそこの編集室のウォッチャーなんだよね~とか出版業界あるあるも聞かせてくれたり楽しい2時間でした。
で、気がついたら来週の予告がもう出てるやん!途中から聞いても全然問題なく楽しめてしまうオンラインスナック。あなたもぜひ…。
音声コンテンツが秀逸な件
和樂Webでは音声コンテンツの配信もやってます。
上記は有料コンテンツのaudiobookさんから。記事と合わせて聞いていると日本文化の偏見が一枚一枚と剥がれていくのがわかります。アートとしての日本文化って肩肘張らなくていいのはきっと編集長の人柄がにじみ出てるからだと思う。
通勤、通学に超おすすめ。筆者はお料理番の時に流してます。
また、無料コンテンツでSpotifyからも配信されています。こちらは和樂Webの記事解説を。多分記事解説。だと思う、けどごめん、自信ない。だって突然コロッケパンの話とか、キャラ設定の話とか…。
でも聞けばなんだかモヤ~っとした気分は解消できること間違いなく。それは保証します。つまり面白いんですよ。神保町7と編集長のトークの掛け合いがまた。
音声コンテンツは両方ともおすすめ。もちろん和樂Webも…
面白いWebコンテンツというより、ライターのみなさんがかなり本気で書いてます。こたつ記事と呼ばれるちょっと調べた系の記事は一切ありません。
特におすすめは…
料理講師の今井さんのレシピ記事。。。なぜ?って思われるかも知れないけど、とにかく読んでみて。カレー愛に溢れてるし、知らなかった調味料の話とか盛りだくさんだから。
御書印帳ってなんだ?
最後に一点。和樂Webでは御書印プロジェクトを展開中です。
って何?ですよね。
ま、とりあえず僕が説明するよりはやいでしょ。読んで読んで。
で、
担当編がなにやら作っているようで…。これ、完成したらほしいし、一枚噛みたい!って人はサッチーさんのTwitterアカウントフォローするといいことあるかも。
という訳で、0時に書き始めて只今1時30分。今日も出し切った!出し切った℃…。
では来週、オンラインスナックで待ってますよ~。
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