1月1日 大助
僕の名前は大助。
白いトイプードルの男の子。
体はショートカットで耳と尻尾だけ毛を伸ばしてる。顔は男前が映える様にベリーショート。
お父さんは大助っ!
お母さんは大ちゃんっ!と僕のことをそう呼ぶんだ。
時々お父さんは、だい〜ちゃわぁん♪と変な呼び方をしてくる。
その呼び方をすると、お母さんも名前を呼ばれたようにお父さんの方を1回見る。
お母さんは足が痛くてゆっくりにしか歩けない。でも毎朝散歩に連れてってくれる。
僕はお母さんの歩調に合わせて引っ張らないように気をつけて散歩する。
僕たちの横をトットコトットコ散歩するワンコがいても僕は気にしない。
夜は、大ちゃん良かったね〜お父さんが散歩連れてってくれるって。を合図に、仕事から帰ってきたお父さんが散歩に連れて行ってくれる。
お父さんとの散歩では僕が前を陣取り、前だけを見て突っ走る。
ある日の朝の散歩で、大好きなワンコを発見し少し速く駆けてしまった。するとリード持っていたお母さんがバランスを崩してしまった。転倒はしなかったが、お母さんが申し訳なさそうな口調で僕に言った。
ごめんね。大ちゃん。思うように走らせてあげれなくて。
お母さんに伝えたい。
お父さんとの散歩は速く駆けれて楽しいけれどいつも同じルートだし、用を足すとすぐに帰ろうとする。
お母さんとの散歩はゆっくりだけど、色んなところに連れていってくれるし、ご近所さんと話し込んだ時、自由に辺りを嗅ぎ回れる。たまに知らない人も撫でてくれる。運が良い時はおやつだって貰えるんだ。
だからお母さんとの散歩は大好きだよぉぉぉ!
と言っても僕はわんこだ。
リードひっぱり事件の翌日から、尻尾いつもより大きく振って散歩している。
わんっ♪
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