発達理論のそもそもと哲学
こんにちは。
マジで急に寒くなりましたね。(2021年10月19日)
急いで冬服や、毛布・布団なんかを出している人も多いんではないでしょうか。
日本での発達理論
さて、本題である発達理論の内容に入っていく前に。
まずは現状の発達理論の日本での広まりと、その源流から。
前の記事で、そもそも僕は日本で発達理論が特定の層を除いてあまり広まっていないのではないかと書きました。
ただ、その発達理論が認識されている人々の中でも、極々限られた発達理論の一部しか知られていないのではと加藤さん鈴木さんは仰ってました。
最も知られた名前として「ロバート・キーガン」が上げられます。
次いで、ダイナミックスキルで知られる「カート・フィッシャー」が多少は知られているでしょうか。
そして、恐らくそれ以外の発達に関する研究者はほとんど知らないと思います。
僕自身も、つい最近までまさにこの通りでした。
しかし、それは発達理論という大きな領域の中の一部でしかありません。
発達理論の流派
現在、発達理論にはアメリカ主導型と、ヨーロッパ主導型が存在しているそうです。
そして、キーガンはアメリカ主導型の、ハーバード学派の、更にその中のコールバーグ学派に該当します。
しかし、前述のようにその限られた流派が発達理論の全てであるかのように思われている現状があります。
その他のハーバード学派の人々
先ほど出たカート・フィッシャー、スザンヌ・クック・グロイター、オットー・ラスキー、カレン・キッチナー、マイケル・コモンズ、マイケル・バサチーズ等がハーバード学派に上げられます。
しかし、上記の名前をカタカタで検索しても、ほとんど情報が出てきません。(大体上位に出てくるのは、加藤さんのブログですw)
それ程、日本には情報が出回っていないということです。
そして、そういった研究者達は様々な異なった背景・研究領域を持っています。
社会学、医学、生物学、哲学。
当然、発達に関するアプローチや切り口、研究領域も違ってきます。
僕も、今回のことで色んな名前を調べるうちに、構成主義的発達論のフレームワーク大きなテーマからキーガンの発達段階、そこからバサーチーズの証法思考の24パターンなど、より細かな(細分化された)領域について調べることで、1つの領域に大きく理解が進みました。
針の穴から天覗く
ですので、発達理論を学ぶということは、そこまで大きな領域であるということ。そして、今自分が学んでいるのはその中の一部であるということを認識していおくことは、非常に重要だと感じます。
一部を見て、全てを知ったように振舞うことは、あまり良い結果に繋がることはないですからね。
本当に僕も気を付けないといけません。
ジャン・ピアジェ
この名前は、聞いた事もある人が多いのではないでしょうか。
スイスの心理学者であり、20世紀において最も影響力の大きかった心理学者の一人。
発達心理学者として、ピアジェは始祖のようなものですが、本人は自分のことを哲学者、生物学者であるといっていたそうです。
現在まで続く多くの発達学者はある意味全てピアジェの子孫だともいえますが、実はピアジェは哲学の領域を強く扱っていました。
キーガンはその哲学・神学・実存性的なエッセンスを多く引き継ぎ、発達理論というものを進めていっているのだというのです。
発達と哲学
恐らく僕がキーガンの発達理論に出会った時のある種の衝撃と喜びは、ここにあったと感じます。
理論、ロジカルでありながら、どこか意識・悟りといった超次元的なエッセンスを感じたことで「これは学びたい」という直観に繋がったのでしょう。
それは発達の全てではありませんが、大きな要素ではあると今でも考えます。
僕なりに発達理論を学ぶことで、リベラルアーツの中でも宗教・哲学・心理・倫理・社会などを統合し、そこに強みのエッセンスを足すことで幸せというものへの1つのアプローチとするという目標は、ある種自然であり慧眼だったのかもしれません。
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