彼氏の優しさに胡座をかいてズタボロになった話

これは、
彼氏がいかに温厚な人間であるかを書き終えた、
数時間後のことです。

(良かったら、ひとつ前の記事を参照してください)

事件を語る前に、彼氏の現状について、
ざっくりと書きますね。

彼氏はいま、入院中。
7月の半ば頃から数えて
じつに3回も転院をしています。
(本日は9月14日)

最初は
十二指腸に穴があき緊急搬送からの手術。
人工肛門の危機があったり
十二指腸周辺の臓器にも炎症がみられた為、
1週間の断食を強いられたりと
それはそれは気の毒でした。

無事に退院をした9日後、
今度は左大腿骨骨折で入院します。

手術後は車イス生活を送り
毎日リハビリを頑張りながら
こちらもなんとか退院。

も、やっぱり歩行に問題ありということで
彼氏の住む街の総合病院で
リハビリ入院することになりました。

そんなわけで
「心配・・。お見舞いにいくね🥺」
なんていう、初々しい感じは
とっくに薄れてしまっていて
(またかよ〜めんどくせぇなぁ)
なんてのが本音だったりはします。
だって遠い。

しかも、
最近はコロナがまた猛威を振るっていて
病院側の規制が厳しくなっているので、
面会時間はたったの15分。
その15分のために、
トータルで片道2時間かけてお見舞いへ!?
この猛暑の中を!?冗談じゃねぇ・・ってわけです。

しかし、
彼氏の友人たちがお見舞いにきてくれた話からは
いかに毎日が退屈で最悪なのかが
ひしひしと伝わってきたので
どうしたって消えない、
(めんどくさいなぁ)を抱えながらも
こう約束をしました。

「今度の水曜日にいくね☆」

約束は守るためにあるんだ。
絶対にお見舞いに行くぞ。面倒だけど。

ちなみに、
その時の彼氏は、こう答えました。

『遠いからどっちでもいいよ〜。
15分のために、わざわざここまで来るのは
ちょっと可哀想って思うから』

約束の水曜日の朝。

📞
私「暑いなぁ。
今日休みやし、縮毛矯正でもいこうかな〜」

彼氏『いいんちゃう?』

私「でもせっかくの休みやし
ゆっくりしよっかなぁ」

彼氏『そっか〜』

"お見舞いにいくからね"という言葉を
忘れていたわけではないのですが
やっぱり、暑いし遠いし面倒くさい。

仮に私が忘れたふりをしたとしても
優しい彼氏のことだから、
許してくれるし、理解もしてくれるはず。

昼。

私「暑いから縮毛矯正行くのやめた。
それにお見舞いもやめとく〜
実はちょっとしんどいし〜」

彼氏『(何やら画面をタップする音が伝わってくる)』

私「あ、原神(ゲーム)やってるん?」

彼氏『そう』

私「そっか!わかった!じゃああとで!」

それからの私は
前回の"無自覚アンガーマネジメント"の記事を
書き終え、
寝転がりながら
彼氏のありがたさを噛み締めていて。
気づいたら17時。

このときの私は、
彼氏が怒ってるなんてことは
微塵も想像がつきませんでした。

なぜなら私たちは

①束縛を一切しない
→お互いが一人時間をこよなく愛するので
基本的に用事がないと連絡は交わしません。
LINEは既読スルーが当たり前で、
電話は安否確認のためのツールって感じです。
(たまに突撃インタビューはしますが)
彼氏が入院する前は、
お互いの仕事終わりに10分程度の電話をする以外は
一切やり取りをしなかったぐらい。

②怒っても仕方がないよねマインド
このマインドは彼氏の方が当てはまるのですが
過ぎ去ったことについてネチネチ言わない。

③超おおらか
彼氏は、
『おまえのやりたいことをやればいい。
そのために俺は協力する』って人なので
ワガママを言っても振り回しても
大抵のことは受け止めてくれます。

話を戻しましょう。

17時。

📞
私「もしもしぃ?なにしてるん??」

暇になった私は電話をかけてみることにしました。
"無自覚アンガーマネジメント"を書いたあとなので
心の中は、彼氏への感謝でいっぱいです。

しかし、

彼氏『(激しいタップ音)』

私「またゲーム?なんなん?
今日ずっとゲームしてるやん」

蔑ろにされたように感じた私は
若干イライラした口調だったように思います。

彼氏『べつに』

私「え?なんかあったん?」

彼氏『もういい。なにもない』

私「言えよ。なんやねん」

彼氏『俺だってゲームやりたくてやってんちゃうわ』

私「えっ!強制されてるわけちゃうんやし
やらんかったらええやん!」

彼氏『うるさい』

ただならぬ雰囲気に
心がざわざわし始め、
煮えきらない態度に
怒りが沸き起こります。

私「なんなん?きっしょ」

彼氏『おまえがこーへんからやん』



私「は?
遠いからどっちでもいいよ〜って言わんかった?」

彼氏『はー。もういいわ。やめよこの話』

??

私「言いたいことあったら言えや。なんやねん」

彼氏『喧嘩になるからいい』

私「はっw喧嘩したらええやんけ」

彼氏『明日になったら治るから。やめよ。
俺もべつにこんなん言いたいわけじゃない』

私「言えって」

彼氏『こないだ来るって言ってたから
今日は朝から待ってたのに』

私「きてほしいんやったら言うたらええやん。
何回か連絡したやん」

彼氏『遠いから可哀想やし、
来てほしいって俺から言うのも違うやん』

私「言うてくれたら遠くても行くやん」

彼氏『おまえがこないだ言うたんやん。行くって』

私「めんどくさ!ネチネチしつこいねんけど。
もう面会時間とっくに過ぎてるのに
いつまでも言うててもしゃーないやん」

彼氏『だからこの話やめよって言うたのに。
おまえが聞いてきたんやんけ』

("無自覚アンガーマネジメント"を書いたばかりで
この急展開は、さすがにちょっと面白い)
とかはちょっと過ったりしつつ

私「たしかに、行くって言って行かずにごめん。
でもなんでそうやって責めるん。
しんどいって話もしたやん」

彼氏『そうや。わかってんねんそんなこと。
俺だってこんなこと言いたいわけじゃない。
でも、コロナで外出も一切禁止されてて
ずっと病院におってみ?頭おかしくなるんやって。
もうやめよ。喧嘩したいわけちゃうし』

関係を良くするためには
怖がらずに膿を出すべきだ!と思ってる私なのです。

私「不満があるんやったら、全部言えよ」

彼氏『はーー。
なんか、今後もおまえはこーへんねやろなって。
俺、今の病院で結構入院してるやん。
一回でもきた?きてないやん。
期待した俺が間違えてたわ』

カチン

私「はぁあああ!!??💢
未来の私の行動を勝手に決めんといてくれる?💢
またお見舞い行く機会作ればいいだけやん!!
なんやねん💢なにが言いたいねん💢💢」

怒りはマグマのように
どんどんどんどん沸き上がってきます。
この際、いけるところまでいってしまおうか。

そう戦闘モードになっていた時。

彼氏『会えると思ったのに、来なくてがっかりした。
って言えばいい?』

は?

普段、ストレートに言わない人なので
意図も容易く脳天をぶちぬかれ激しく困惑する私。

私「…言えよ!昼ならまだ間に合ったやん!
好きな人から『きて』って言われたら
片足折れてても血反吐吐いても行くやろそんなん」

彼氏『そんな状態やとしたら、尚更言われへんわ』

私「今度の日曜日に必ず行く。約束する」

彼氏『もういい。やめて。
また期待して来んかったら
今度こそほんまにしんどいから、
当日に行くかどうか教えて』

というのが
事件の一連の流れです。

私は彼氏との電話を切ったあと
猛烈すぎるほど猛烈に反省をしました。
それは、
胃が痛くなって夕飯を食べれなかったぐらいです。
あと、めちゃくちゃに一人泣きしました。

自業自得だとはいえ
心はずっと曇天で、
数日、思い出す度に辛くて苦しかったです。
あまりにも優しさに甘えすぎていました。
傲慢で調子にも乗って。

というか、これは立派な裏切り行為なのではないか。
信じられない。ありえない。自分を殴りたい。
(これを書きながらも、自己嫌悪で眉間にシワ寄り中)



約束の日曜日の朝。
リベンジの日。
時刻は9時。

📞
私「13時前には着くから!まってて!」

彼氏『朝の6時から正面玄関で待ってるんやけど』

私「ワクワクしすぎやろ」

彼氏『そうやけど?』

私「道、わかるかな」

彼氏『俺が地図見ながら
電話で案内するから任せとけ』


そんなわけで
無事にお見舞いに行き
他愛のない話で盛り上がり
楽しい一時を過ごしました。
(15分ルールは徹底されていて
タイマーまで用意されてて感心しちゃった)

正直言うと
この"イベント"は必要なことだったのだと思います。

私が私を戒めるきっかけになったことは勿論だし
ストレートに伝えられて嬉しかったんですよね。

とはいえ、出不精の人間なので
まだしばらくは(めんどくさいなぁ)は消えないけど、
ちゃんと彼氏の心を察知して寄り添って
こまめに顔を出せるようにしようと思いました。
(一応、書類関係とか諸々の面倒な手続きに関しては
めちゃくちゃサポートしてるのですよ←弁解すな)


★おまけ
暇だ暇だというので
羊毛フェルトで人形を作ることを提案してみたら
意外にもすんなり承諾してくれたので
「天使がいい!」とリクエストをして
彼氏が指定した色の羊毛フェルトを入手しました。
近々、それを届けにいくとして、
完成がとっても楽しみです。
どんなに不格好だとしても、
大切な大切な宝物にすることに決めています。

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