【地方移住】どうすれば?田舎出身者が移住者の疑問に答えます!
少し前の記事で地方移住する際、避けた方がいい場所、おすすめの場所をお話しました。
移住後に都会に戻ってしまうもしくは引っ越してしまう方の多くは、地元の人との付き合いで悩んでしまったパターンです。
今回は移住者がよく抱く悩みや疑問に答えてみようと思います。どこの地域でも当てはまるわけではないので参考程度でお願いします。
移住で避けた方がいい場所のお話はこちら↓
Q1.移住した後、周りの家に挨拶に行った方がいいの?
A.行った方がいいと思います。挨拶時はお菓子や粗品を持って、集落の家を回って自己紹介と挨拶をしましょう。どこまで挨拶に行けばいいのかわからない場合は地元の方にそっと相談してみましょう!
Q2.挨拶なんて、隣の家だけで十分じゃ‥?
A.住宅街やマンションならそれでも大丈夫ですが、地方の場合は、どこに誰が住んでいるか全員知っていることもよくあります。集落で一つと考えることもできるため、すべての家に挨拶に回った方が「俺の家は来なかったぞ!」などと誤解されずに済みます。
Q3.自治会には入った方がいいの?
A.特別な理由がない場合は入ることをおすすめします。地元の人たちとコミュニケーションが取れますし、自治会に入り草刈りなどに参加することは、地元の人たちが「都会から来て頑張っているじゃないか」と認めてくれるきっかけになると思いますよ!
Q4.自治会費は払わないといけないの?
A.払うことをおすすめします。自治会費は地区の維持費などに使われるお金です。アパートでいえば共益費のようなものです。自治会に入らなければ払う必要はないのですが、以前地元で都会から移住されたご夫婦が、自治会に入らず自治会費も払わなかったところ、地元の人とトラブルになりご夫婦は村にいられなくなってしまうことがありました。
自治会も自治会費も強制ではないのですが、実際は入るのが暗黙のルールのようになっている場所もあらます。実際、自治会費さえ払えばトラブルは避けられたかもしれません。
田舎は「自治会に入らない人は集落に住むべきではない」と言った古い考えの人も多いのです。
Q5.消防団って何?誘われたけど入らないといけないの?
A.あまり気が進まなければ断っても大丈夫です。
消防団とは、市や町の消防とは別に地元の人たちで構成された組織で、火災時に駆けつけたり、災害が起きた時の見回りや火災予防運動などを行う組織です。今は少子高齢化で団員が少なく、とにかく入ってほしいという消防団も多いため、結構グイグイ誘ってくることもあります。
ただ、操法大会や火災時の出動など、活動が負担になることもありますから、無理に入らず断ってもいいと思います。一方で、入団することで地域の人に顔を知ってもらったり、地域に貢献することもできますよ。
◯最後に
上記の疑問は、移住された方がよく抱くと聞きます。私も答えながら心苦しくなりました。なぜなら私自身もこうした組織や、暗黙のルールが嫌で都会に出たのもあるからです。私たち地元の若い人でも煩わしいと思うものを、移住された方に強くお願いすることはできません。本来は人口の少ない場所に移り住んでくれただけでもありがたいのですから。
もし、この記事をお読みになった地方の方がいらっしゃったら、自治会や消防団、地域の行事への参加を強制しないでいただきたいです。
「郷に入っては郷に従え」という言葉はありますが、すでに地方はインフラなどの維持が困難になり始めています。移住者を温かく迎えることこそが、地方の未来を明るくするのです。
現状では移住を考える人に「優しい人がいっぱいいるから安心です」とは言えません。移住者だけが歩み寄るのではなく、地方の人も歩み寄ることで初めて地域社会が成り立つと考えています。