あなたの中のコンガは、本当にコンガですか?
あなたは、コンガという楽器をご存じでしょうか。
ギターやドラム、ピアノなど有名な楽器は様々ありますが、少しマイナーな打楽器コンガですが、なんとなく形が想像できる人も多いのではないでしょうか。太鼓をふたつつなげた、海外の民族楽器といえば、もう少しイメージしやすいでしょうか。
加えてコンガは、マリオのキャラクターであるドンキーコングが持っている楽器ということで少し有名になりました。ドンキーコンガという音ゲーも生まれ、マイナーだったコンガが少しだけ日の目を見た瞬間だったと思います。
太鼓が二つつながった、アフリカか南アメリカかどこかの民族楽器かなぁ位の、ふわっと形がイメージできる、触ったことないけど知ってる楽器が、あなたのコンガではないかと思います。
でも、本当にそうなんでしょうか?
あなたの頭の中にあるそのコンガ。
本当にコンガでしょうか。
お分かりいただけましたでしょうか。
これまで私が張った楽器。
ボンゴなんですからね。
そう、今日本人の多くは、コンガパラドックスにとらわれているのです。
どう考えてもさっきの三枚はコンガじゃないですか。小さくて太鼓が二つつながってて、どこかの民族楽器が由来となってる打楽器。現場監督に、「コンガとってこい!」って怒鳴られたら、真っ先にこれを抱えて走るでしょ。
でも。
こいつはボンゴなんですよ。
そして。
こいつがコンガ。
どうです、皆さん。
こいつがボンゴで。
こいつがコンガ。
左がコンガで、右がボンゴ。
どう見てもボンゴ・コンガでしょ。
こんな長細いやつが、コンガなわけないっしょ。
完全に我々は、ボンゴとコンガをはき違えてこれまで生きてきていたんですよ。どう見ても、ボンゴと言われてるものはコンガだし、コンガと言われてるものはボンゴじゃないですか。
「語群の中から選択しなさい」って言われて、
こいつら出てきたら、
赤:ボンゴ
黄:コンガ
青:ジャンベ
って絶対書くでしょ。ジャンベってなんじゃ。
でも、正解は赤コンガ/黄ボンゴなんです。ボンゴの顔してるほうがコンガで、コンガの顔してるほうがボンゴで、残ったやつがジャンベなんです。ジャンベってなんじゃ。
ただ、私は気づいています。
この勘違いには、犯人ともいうべきミスリードを引き起こす存在がいるんですよ。
それが。
タルコンガです。
こいつが、どう見てもボンゴなのにコンガと自称してることが、諸悪の根源に違いないんですよ。だって、コンガってあの細長い方のやつですよ?どう見たってこの小ささはボンゴのサイズ感じゃないですか。
もしこのタイミングでドンキーがちゃんと、「タルボンゴ」って言ってればよかったんです。むしろドンキー側の勘違いで、日本国民は惑わされているといっても過言ではない状態です。僕らは、ドンキーの被害者ともいうべきなんですよ。
ボンゴをあたかもコンガとして紹介し、日本を混乱の渦に巻き込んだドンキーコング。
間違いは間違いと認め、正しい情報を発信してほしいと、我々は切に願…
ミニ…コンガ…?
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