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ギターポップの風雲児、MONO NO AWARE
大学でベースをはじめまして、友達とちょいちょいライブハウスで演奏したりする、趣味バンドマンの私でございますが、ここ最近新しいバンドにハマることってなかったんですけど、久々にキタなと思ったバンドが出てきたんすよ。
それがこちら。
MONO NO AWAREって言うバンドなんですよ。
八丈島出身のボーカル、ギターが中心となって結成されたバンドでしてね、フジロック2019にルーキー枠で出演したり、アニメのエンディングテーマにタイアップされたりと、じわじわと売れてきてるバンドなんですよ。
ジャンルは、ギターポップ。
ジャンルは知らない人にものを伝える上で最強のツールですけど、音楽のジャンルってのがいかんせん難しい。
線引きがあいまいで基準がはっきりしない。とりあえずこのバンドはギターポップでくくられるみたいなので、Wikiの記事でも引用しておきます。
もともとは、英国のインディーズシーンから発生したポストパンクに位置する音楽ジャンルである。特にスコットランドのグラスゴーは後述するアズテックカメラやザ・パステルズなど80年代から良質なギターポップバンドが数多くおり、90年代にティーンエイジ・ファンクラブやベル・アンド・セバスチャンなどによって注目を集め、現在に至るまでギターポップシーンやパワーポップシーンの代名詞として捉えられる。 日本国内ではネオアコースティックと並記で「ネオアコ/ギターポップ」と総称されることが多い。日本国外ではアズテックカメラ、オレンジジュースがこのジャンルの代表的存在である。日本国内ではフリッパーズ・ギターがこうした海外インディーズの音楽を取り入れ紹介した事でこのジャンルの先駆けとして著名であり、その活動は1990年代前半に流布した「渋谷系」にも通ずる。それにつづくブリッジ、カジヒデキも同じく日本国内のギターポップの代表的存在となっている。
分からん。
ギターポップって未知のジャンル説明にポストパンクって新たなジャンルを持ち出すなよ。
やっぱジャンルとかどうでもええ。
聞いて良さを感じてくれ。
まぁ聞いたことないって人はとりあえず。騙されたと思って、さっき張ったゾッコンとイワンコッチャナイの二曲。この二曲をひとまず聞いてほしいんですよ。
この二曲がMONO NO AWAREの中でも人気のある二曲でして、このバンドの良さと聞きやすさがめちゃくちゃ出てる曲なんですよ。
んでこのバンドのいいところってのが二つあってさ、一つは各楽器の気持ちよさ、もう一つは好きな事してる感じなんですよね。
まず各楽器の気持ちよさってのがさ、メンバーが作る各パートのフレーズが、あまねくオイシイフレーズですげぇ滾るんですよ。
ゾッコンなら、ところどころに出てくるベースとギターのユニゾンなんて声を上げてしまいそうなくらいかっこいいし、イワンコッチャナイなら、冒頭のギターの掛け合いと地味にテクいベースは冒頭からつかまれて、気づいたらエンドレスリピートものですよ。
ほんでまたMONO NO AWAREはこの二曲に限らず、どの曲でも楽器のフレーズで聞かせてくるんですよ。
このマンマミーヤって曲も、これまたよくできてましてね。
アナログチックな音質で、冒頭から若干楽器薄めの曲なんですけど、1番2まわしから入ってくるウォーキングベースの、カッコイイことカッコイイこと。
「『私ベースが一番好きです』って言う、ライブ言ったこともない奴は全員嫌い」が持論の私でございますが、仮にMONO NO AWAREのベースをほめてたら多分話し込んじゃいますもん。それくらい、良いベースを作るんですよ。
もう一つのいいところ、好きな事をしてる感じですけど、もうこれはそのままです。
例えばこの曲、「かむかもしかもにどかも!」の歌詞とかそうです。
生麦生米生卵
何にもないからお店に買いに行こう
赤パジャマ黄パジャマ茶パジャマ
グチャグチャなまま置かれててメチャ邪魔
全部、早口言葉なんですよ。
ホンマにライブで歌えるんか?ってくらい難しい早口言葉のオンパレードなんですけど、なんか好きなことやってるなぁって感じがするやないですか。
本来俺は、「俺好きな事して、こんな事やっちゃいましたー」って人は嫌いなんすよ。
てめぇの事なんて知らんし、てめぇが勝手に作ったてめぇの中のてめぇを勝手に裏切って見せつけられても興味ないしつって。
こんなことを言ってたにも関わらず、MONO NO AWAREのこんなことやっちゃいました感は、めちゃくちゃ好きなんですよ。
なんか楽しんで作ったものを聞かせてもらって俺もなんか楽しいみたいな、素直にいいなぁって思えるんですよね。
何処かゆるくて、めちゃくちゃかっこいい、リラックスにぴったりなバンドでございます。寝る前のちょっとした時間に是非皆様もMONO NO AWAREを!