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【短歌】朝ごはん暴走族



幸福追求権 
それはスーパーで野菜を選ぶときの目

人を人をという人の 
結ぶ靴紐ほどけていたり

思い出は薄紅の頬の色 
月高くして二月過ぎゆく

たしかな愛が欲しいのだ 
スマホにぎる手ますます強く

でかい石もう拾うことはない夕暮れの
国設道路 車のみゆく

どうですか二小節目に混ぜてほしい 
ナチュラル記号はつけなくてよい

愛してる?わからん今はこの気持ち 
ごまかすように口渡しする

帰り道 電線越しに見る空が 
いき吸うほどの広さであれば

大切なものは目に見えない 
しかしたしかに降っている雪

ニンゲンが待てる時間の測り方 
ジャグチひねってオユが出るまで

さみしさの歌は夜を背に走りゆく 
カワサキバイクのうなりであったり

春風に吹かれて熟れた服たちを
摘み取りながら笑ってほしい


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