【短歌】街のアボカド 7 中村いぬ 2024年3月15日 00:28 喫茶店に行こうか迷っているような午後ふるふると窓辺に注ぐひだまりに右手を浸して悲しみを知る覚えているか軽なんでもない日に御守りをバックミラーに吊るしたことを結婚指輪外した夜は米研ぎ易しおかわりを聞く幸せはひかりであった僕は目を伏す知らない街のいつかの午後に椿がぽそり道ひとつ春人恋知らずして急く信号機青 雨の五歩先やわらかな西陽で黄色は霞むので二月あひるはたまご産むらし赤く打つわが拍動はそら豆の上に摘まれし君に会いたし戦争も知らない曇り空の下小さくなったおにぎりを食む ダウンロード copy #短歌 #現代短歌 #note短歌部 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート