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肩にパクチー

先日学校に子どもたちを迎えに行った時のこと。学校までお迎えに行って学童へ行くのもわたしたちスタッフの仕事であり、ほとんど毎日どこかしらの学校に迎えに行っている。

集合場所の木の周りで鬼ごっこを始めたり「宿題してもええ?」とあかんの知っとるのに聞いてきたり自由過ぎる子どもたち。

いつも集合場所に来るのが遅い子はいて、いち早く来る子は結構待つ。とりあえず待つ。

待つ間、今日の出来事など話してくれる子もいて、その日も聞いていた。

急にバシン!と左肩を勢いよくたたかれたみたいな衝撃があり、思わず振り向いたが誰もおらず、え、ホラー?とたたかれた感触のあった箇所を手で払った。

すると、ブーン。
虫が飛んで行った。

やだっ!肩に虫がおった!と、目の前で今日の出来事を話していた女の子に告げた次の瞬間・・・くさっ!
くさい!かめむしや!!やだー(泣)くさーーい!とひとりわめいた。

目の前の女の子が「手洗っといでよ」と、急にめっちゃクール。「うん、そうする」と半泣きになりながらお外の手洗い場へと手を洗いに行った。

恐る恐る手をにおってみたが、まったくK臭はせず。でもまだにおう。わたし自身がくさい。もしかして・・・もしかせんでもそう、肩からK臭!!

くさい泣。子どもたちに言われる、からかわれる、傷つくよ、泣いちゃうかもしれん。といじられる流れを想像して、そして肩がくさすぎて泣きたくなった。早くお家へ帰りたい。

とりあえず服がくさい。インナーがくさい。そして肩までもがくさい泣

送迎車にファブリー〇的なやつがあった気がしたので、戻ったらふりかけるべ!とまだ集合場所に来ていない子どもを早よ出てこいと待った。

全員集まり車に乗り込んだ瞬間めちゃくちゃファブった。肩ビッタビタになるぐらいふったった。これで安心と思う2秒前にK臭が鼻にやってきた。積んだ。

これから2時間ほどこの臭いとともに子どもたちと向き合うのいやすぎる。とくさいくさい言いながら学童に戻った。ちなみにこの時点で子ども達からは何も言われていない。わたしの気にしすぎ?

ファブのおかげでわたしの肩からは常にかぐわしいフローラルとパクチーのようなK臭が代わる代わる鼻をもてなした。忙しいなぁ、おい!

そして幸いなことに、子どもたちからからかわれることなく業務を終えることができた。奇跡。そして保育園へ子どもを迎えに行き家路についた。

かえって早々息子に「肩におって」と肩に鼻を近づけてもらった。「くさい!!!!!!」と想像以上に良きリアクションをしてくれた。鼻をつまみながら「くちゃいけど、お花の良い匂いもする」とさすが嗅覚鋭め息子氏らしい言葉が返ってきた。

「そうなん!さすがやん!肩にくさいくさい虫(と家では言っている)が止まって、あまりにもくさすぎたで、ええ匂いのスプレー、シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッってめっちゃ肩にかけたんよー」と臨場感込めた説明も鼻をつまみながら息子は聞いていた。

くさい!のリアクションがあまりにもおもしろく可愛すぎたので、その後も何度か嗅いでもらった。嗅いでくれた息子もなかなかだがその度に「くちゃーー!!あはははは」と笑ってすっかりネタとしてこうやって消化することもできた。ありがとう息子氏。だいすき。

この一件以降、木のそばで待つのが怖くなって少し距離を置くことにした。近年大発生しているとニュースでよく耳にします。まさかこんなことが自分の身に起ころうとは。

みなさんもお気をつけあれ。


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