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随筆(2021/4/26):「必要なこと」と「要求されていること」

1.前職プログラマの目から見た、「必要なこと」としてのパソコントラブル対応

私は前職がプログラマで、現在事務系地方公務員である。という人です。

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役所は物品の管理には厳しいので(というか、甘いと問題になるし、当然ながら実際そうなってきたので)、パソコンやソフトの管理もしなければなりません。

また、職場では、人事異動にかかるパソコン設定や、オンライン会議ソフト設定や、新システム導入や、サーバ障害対応など、いろいろなパソコン案件やパソコントラブル対応があり得る訳です。

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どれも「やらないと仕事が今止まったり期日以降進まなくなるやつ」で、仕事組織である役所では、これは非常に望ましくない訳です。

だって、公務をしない公務員、役に立つことをしない役人、サービスをしないサーヴァント、何…? (というか、しないと問題になるし、当然ながら実際そうなってきたので)

仕事が止まらないようにする。あるいは止まったら直ちに直す。というのは、これは断固として「必要なこと」です。

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しかし、お役所的には、パソコントラブル対応の有難みは「あったらすげえ助かる」「能動的に求めてはいない」訳です。

自分でも辛くなることを言いますが、パソコントラブル対応の「有難み」は、「有難い」というだけあって、役所でも「レア」なスキルであり、つまりはその価値を理解して評価する人たちが「あまりいない」。ということになります。

2.事務系公務員として「要求されていること」としての会計

職場の様々な仕事や、パソコンをどうにかする仕事や、パソコンでどうにかする仕事をしていましたが、なんと会計についてのスキルは、去年からじわじわと身に着けていったものです。

ここで事務系公務員の皆様なら、「ああ、それは、査定が低くても、当たり前でしょうね」となっていることでしょう。

つまりは、そういうことなんですよ。

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役所は明朗会計を極めて重視します。(というか、明朗でないと問題になるし、当然ながら実際そうなってきたので)

不正経理を使って横領賄賂を行うのは極めて容易です。当たり前ですが。

で、こういう真似を公務より優先する、腐敗した役所は、歴史的に見ても、国家や地方、国民や住民にとって、たいへん有害な存在だったのでした。

税金予算はまずは公務に使え。

せめて、公務上要請されないところで使われる金を、税金や予算から持っていかないで欲しい。

そんなことを通していたら、公務は公務じゃないものに食われる。

公務をやらない政府や役所は、金持ちになりたい権力者とその従業員の家政・実務機関に過ぎない。(国家以前に、首長制社会という社会体系があり、これは権力者一味の君臨によるものだった)

少なくともそこには、国民や住民からの「あいつらは偉い。逆らい難い」という思いに支えられてはいても、国民や住民の意向はほぼ反映されていないに等しい。

何せ、国民や住民は、公務上要請される正当な目的すらないにも関わらず、むやみやたらに徴税なんかされたら、そんなもんに決まってるんだから。

そうした権力者一味は、君臨してはいるが、支持も脆弱なものとなる。何かあると、吊るされ、焼かれる。

だから、私兵を雇って、それを近衛に充てねばならなくなる。警察の仕事も増える。何なら警察が、盗賊ではなく、市民を監視するようになる。密告も奨励するようになる。市民は疑心暗鬼の中、不安を抱えて生きていくことになる。つくづく不毛なことだ。

(だからこそ民選立法議会による法律や条例での統制決定的に重要になるのですね。

これで統制をかける約束になっていて、それが政府や役所に守られていれば、政府や役所に対する国民や住民による統制が、根幹的なところでは効いていることになるからです)

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だから、役所は、仕事のためにも、身の証のためにも、会計をキチッとやらなければならない。

そういった会計は、事務系公務員に任されていることです。

だから、事務系公務員は、会計が出来ることが強く要請される。

そして、会計が出来ない事務系公務員は、査定が低いのです。

3.「必要なこと」と「要求されていること」

「要請」という語には曖昧さがあり、「必要であること」「要求されること」の両方の意味が含まれています。

必要なことをしても評価されない。要求されていることをすれば評価される。ここは大きな、決定的な違いです。

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必要であるかどうかリアルの問題ですが、要求されるかどうか中の人の問題です。

そして、組織にとって、一番馴染み深いし良く知っているのは、「中の人がどう振る舞っているか」であり、「外の現実がどうであるか」ではない。

だから、「中の人に見えている、要求されることは、中の人がやっている。でも、現実に必要なことは、見えてないから、出来ていない」ということはしょっちゅうあります。

だから、そういう組織は、いずれ回らなくなって、立ち枯れて、潰れる。

これは仕事組織ですらしばしばそうです。困りますよね。外の現実を、仕事をやらないと、それらは現実に片付かないんだから、ちゃんと外の現実を優先しないとダメなんですよ。

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とはいえ、中の人が特に要求していない、本当は必要なことをやっていて、じゃあ自分が評価されるか。査定が上がるか。

そうはならない。彼らの評価軸にないことをやって、評価される訳がないじゃないですか。こんなもん明らかだ。

むしろ、「要求されていないが、必要なことをしている人」は、低い報酬で過大な仕事をしているのだから、働けば働くほどジリ貧になる。酷い目に遭う。残念ながら、避けがたく、そうなる。

やりたきゃやりゃあいいが、おそらくこれをずっとやってると、バテてくたばるし、くたばる前に「こんなはずじゃなかった」とキレて、絶望の中、死んでいくことになる。

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少なくとも私はそういうのは嫌だ。査定も報酬も上がって欲しい。そういう仕事を、しなければならない。

そのプラスの差分があってようやく、パソコントラブル対応をしても、労力リソースの持ち出しにならずにやっていける。

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もちろんパソコントラブル対応依然変わりなく「必要なこと」だ。やらねばならない。

要求されていないが必要であることをやらないと、場は立ち枯れるから、そこは根性入れてやらねばならない。

だが、それに報酬はない。(というか、給与明細にはこれを加味する項目がない)

「報酬がなくても必要だからやる」ということを貫徹するには、「報酬は別のところから得なければならない」道理だ。

これは、「マイナスがあるのをプラスで埋める」という、簡単で露骨な引き算と足し算だ。

(もちろんそれは合法的、合目的的でなければならない。さっき書いた通りだ)

4.会計、超やっていくぞ

パソコンのお守りをしていても、会計をやらないと、査定がつかない。

職場が要求しているのは会計のスキルだ。

後者、やっていきましょう。

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実は、今年度からは私が物品購入担当になったのです。

責任重大だが、これに馴れれば、かなり査定が高くなるでしょう。

今の、何かあると赤字の多い、どう考えても婚活どころではない生活からの、脱出…ッ…

やるぞ!


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