随筆(2021/8/16):なぜか恋愛工学の広告が流れて来たので、陰鬱な気持ちになってきたというお気持ち表明(2)
4.そもそも、内心大事に思えていない相手に、形の上で大事にしようとすること自体が、ここぞという時においては間違いの元だ
相手を大事にするのはとても大事なことで、これがないのに恋愛なんかしても、された側は
「特大感情を抱く相手を、粗略に扱うことに、何の疑問も持たないやつから、特大感情を向けられている…? そんなもん迷惑に決まっているが…?」
ということにしょっちゅうなりがちだ。
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つまりは、
「魅力がある」ということと、
「素晴らしく感じる」ということと、
「大事であると感じる」ということと、
「大事に扱うし、粗略に扱わない」ということとが、うまく連結していない事がある。
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こうなると、魅力も評価も重要性も、
「粗略に扱うことに疑問を持たないやつが、なんかしらんがやってきて、そうして自分が粗略に扱われる」
原因になるので、呪わしいものにしかならないだろう。
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これには逆の話もある。
「何らかの魅力を感じる」
「その魅力が自分にとっては素晴らしいものとして映る」
「自分と同じくらい相手が大事に見える」
という回路がないままで、
「相手を大事にしよう、粗略に扱わないようにしよう」
と振る舞うと、
「形の上では相手を大事にするが、内心大事と思えていない、哲学的ゾンビ」
になる。
そりゃあ、ゾンビだよ。化物扱いもされるよ。生理的嫌悪感や生理的恐怖を抱かれて当然だろう。
特に、色恋沙汰の場合は、かなり特別なテンションに入る、ここぞというべき特別な時期なんだから、相手は魅力的であってほしくて。
意識や思考の伴ってない、哲学的ゾンビじゃあ、嫌ですよ。そりゃあ。
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誰の話かって?
オ・レ・ダ。
(だ 誰だー)
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公僕のある種の類型によくあるメンタルセットとして、
「市民に一等市民や二等市民や三等市民があるという話は受け容れられない。国民に上級国民というものはない。これは法制度設計の時点でそうだ。
パートナーも、親も、子も、場合によっては初めて出会う窓口訪問者も、見知らぬ市民も、任侠ない団体構成員も、警察官も、同じ公僕も、知事/長も、議員も、政治団体構成員も、利益団体/圧力団体構成員も、クレーマーも、皆等しく人権的価値があるという数学的公理めいた約束事で、公僕は日々動いている。これを基本的人権という。
形の上では相手を大事にする、それも皆等しく、という事は、一切の躊躇も遅滞もなく、確実にやるべきこと! そう、コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」
というのがあります。(私も上の人々の半分は応対してきている)
その上で、こうした公僕が、パートナーも、親も、子も、窓口訪問者も、市民も、任侠ない団体構成員も、警察官も、公僕も、知事/長も、議員も、政治団体構成員も、利益団体/圧力団体構成員も、クレーマーも、皆同じ程度の価値しか認めていない事は、まあ否めません。
この手の公僕の自我は研修済だ。
だったら、
「形の上では相手を大事にするが、内心大事と思えていない、哲学的ゾンビ」
でしかありえないし、そんなやつ気持ち悪くてしょうがないんだよなあ。
5.目の前の人が大事に思えないことは、残酷ながら、ある。価値判断というものが脳に埋まっている限り、これはしょうがない
というか、今からものすごく酷い事を言いますが、
「お見合いの第一印象、まずは、合わねーな」
となった、大事と思えない相手、います。
というかお見合いでそういう感覚しか味わったことがありません。
(かなり最悪な事言ってんなお前)
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目の前の人が大事に思えない事は、残酷ながら、ある。
価値判断というものが脳に埋まっている限り、これはしょうがないことでしょう。
価値判断とは、大事な物事と、忌まわしい物事を、分かつ、という事です。
もうちょっと解像度が上がると「関わるべき物事」とか「関わった方がいい物事」とか「どうでもいい物事」とか「関わらない方がいい物事」とか「関わってはならない物事」とかになって来ます。イスラムの定性的な価値の五段階が概ねこうですね。
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「全てを大事に思う事」は、価値判断としては何の意味もない。
そう言い切れる人は、自分の言葉にかけて、殺人も肯定するか、
「殺人は評価しないが、全てを大事に思っている」
という形で(これでは何の説明にもなっていない)、自分の価値判断を誤魔化し続けるでしょう。
おお、すごいすごい。関わらない方がいいな。
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そこまで行かなくても、ある程度価値判断をやっていると、「どうでもいい物事」というのは、避けがたく、あります。
6.大事に思えない相手に、互いの時間を浪費してまで、フリで付き合うの、双方共に不毛なだけでしょう
はっきり言いますと、大事と思えない相手に、互いの時間を浪費してまで、フリで付き合うの、双方共に不毛なだけでしょう。
(本当に最悪な事言ってやがんなお前)
(は!? お互いの貴重な時間を浪費してまで、フリで付き合うの、盗人猛々しいし、嘘吐きでしかなくないか!?
「盗んで騙すと優しい、ということがあり得る」というの、一般に寝言だろう。
そんな寝言は聞きたくないぞ。寝てから言え!)
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もちろん、俺が相手にこう思われていることは百も承知だ。
が、俺「も」、大事に感じる相手と、心身言行一致で大事にしたいのだ。
「心身言行不一致でも、行においてだけでも、大事にしろ」
というの、公務としては呼吸のようにやっていますが、パートナーシップでそれをやるの、かなり無理なんじゃないんですか。
というか、相手の方が、まずもってだいぶ無理になるでしょう。
俺だって無理ですよ。
「どうでもいい」相手とパートナーシップをするのが苦痛。というロマンティック・ラブ・イデオロギー的価値観を、俺ですら持っている。
じゃあ、そういう事は、そういう価値観の人には、向いてないのです。
(続く)
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