日記(2020/9/25):取り返しがつかない失敗を、うまく巻き返して、切り抜けられる程度の範囲内に収める
1.何があった?
まず、昨日の早朝の時点でのお話は、下の記事をご覧ください。
***
で、本来、「これをやらねばならないが、やり直しの利かない、ポイントオブノーリターンのおおごとである」工程が、昨日出勤した時点で終わっていることが、強く望ましかったのです。
実際は? 終わっとらんかったんやな。というか、半分行っとらんかったくらい。
***
何がまずいかって、この作業を行っている最中は、皆さんの作業が出来ないんですよ。
やって出来ないことはないが、それを通すとどうなるかというと、
「この作業が終わった瞬間、皆さんの作業が、電子的には何ら保存されないで消える」
ことになるんです。これは、極めてまずい。こんなこと容認出来る訳ないやろ。
***
ということで、これは、「取り返しがつかない失敗」になります。
泣いても笑っても、起きてしまった。
う、うおおおおおお(脂汗)
2.「神槍二の打ち要らず」や「薩摩の初太刀は外せ」みたいな芸当は李書文や薩摩隼人たちに任せて、凡人は二の打ち、二の太刀を用意しろ
まあ、「ダメだったとき」の対策は、用意しておくべきですよ。
「神槍二の打ち要らず(一打目の時点で死ぬから)」や「薩摩の初太刀は外せ(初太刀を食らった時点で死ぬから)」みたいな芸当は李書文や薩摩隼人たちに任せて、俺みたいな凡人は、二の打ち、二の太刀を用意しろ。ということです。
とりあえず、「システム内のファイルは、当面新規作成も編集も削除もしちゃいけないのだが、コピーしてパソコンに持ってくることは出来る」ので、必要なファイルはパソコンに持ってきて作業してもらい(ショートカットではなく同じ形式のままのファイルそのものが要る)、後で作業が終わったら貼り付けて上書きしてもらう。という対処法がある訳です。
皆さんにはとてつもないご迷惑をおかけしているのですが、何かでかいことをやっていく場合、このようなセーフモードというか、デグレードモードというか、「いくつかの主要な機能以外全て諦めて不便な状況でやっていく」ということを、念のため用意しておかねばならない訳です。
かなり言い逃れが効かないレベルで、これ、緊急事態じゃないですか。
嫌だなあ。こういうの。
***
ちなみに、日本の地方公僕なので、『緊急事態』という文言を使うことには、当然ながらとてつもなく慎重になっています。
『国家緊急権』による
「緊急事態の際の、可能な限り迅速円滑な公務のため、いくつかの主要な人権以外全て全て諦めて不便な状況でやっていく」
話をしたがる、広義の公僕、実はいる。
これの是非については、世界的見地からはとやかく言えないんですよ。「ある」国、たくさんあるからね。
ですが、少なくとも平時の日本の公僕が、これを口にした瞬間、逆に『抵抗権』絡みで、
「革命を起こされて、政府が転覆させられて、公務はことごとく台無しにされるし、というか実態として公務員の生命・身体・財産・自由は何一つ保障されない」
という話を、そりゃあ当然ぶつけられるに決まってる。
もちろん、そこは「覚悟して来てる人」ですよね? どうぞどうぞ。
***
そんな訳で、昨日一日は、職場の皆さんに、その手の面倒に甘んじてもらうことになってしまいました。
夕方になっても終わっていなかったからです。流石に言葉を失うな。
これを、「うまく巻き返して、切り抜けられる程度の範囲内に収める」という表現で、言い表して良いものであろうか。難しいところですね。
3.今日も一日、「朝毎に懈怠なく死して置くべし」
今朝、出勤したら、終わっていれば有難いのだが…ダメだったらもう一発、二の打ち、二の太刀を、引き続き振るわねばならない。
おそらく、職場の皆さんの不平不満は、ものすごいことになっていることだろう。
***
何せ、2020(令和2)年9月現在の保健所だからな。(伊藤計劃『ハーモニー』はまだフィクションとして笑ってられたけど、COVID-19は今ここにあるリアルですね)
COVID-19の作業、最低限の地方自治体本庁本課への報告は、昨日の帰り際に、可能になった旨、一応は見届けた。
だが、その他の作業は、要するに直球で俺が妨害したことになる。
どう甘めに見積もっても、
「当然帰れる訳がなく、作業が完全に終わるまで、寝ずの番でシステムのお世話をさせられている」
可能性は、かなり高かったはずなんだが、今自宅でこうしている訳だ。不思議ですよね。
(まあ、ぶっちゃけ、俺が残って寝ずの番をしていても、作業が改善される余地はほとんどないんです。
なので、皆それを察して、その手の無駄なことはさせなかった。どうせ無駄なんだから。
というだけの話かも知れませんね)
***
非常の事件や事故が起きて、復旧させた人に対し、
「マイナスがゼロに復旧した功績を鑑みて、防ぎきれずに現に生じたマイナスの責を負い、何らかの罰を甘んじて身に受けよ」
という査定、よくある話だと思います。
「大過なく」が主要な評価基準である役所が、この手の査定を採用している可能性は、かなり高いと見ている。
***
まあ、私も、「覚悟して来ている人」なんですよ。
どうなっても、失敗も、不平不満も、低い査定も、能面のような顔で、黙って全部食らうしかない。
やっていきます。
4.備考:ヘッダ画像と題名
ヘッダ画像は、インディーズ縦シューティングゲーム"Hellsinker."の8面ボス(実質ラスボス)、"QUADRUPLE ONE"(四人の仔)と"LOST PROPERTY 771"(遺失物771番)です。
(!設定上のかなり重要なネタバレをします!)
四人の仔は、かつて超高度技術によって繁栄していた古代文明で、その超高度技術の最たるものである、「取り返しがつかない失敗を、うまく巻き返して、切り抜けられる程度の範囲内に収める」危機管理用運命操作機構のための、少年少女人柱四人統合人工知能だったのでした。(細かくは違うが、概ねそのような設計思想であるはずです)
「考え得る限り最悪のチョイスやんけ」?
まあそうね。
俺もいずれこうなる。
(ちなみに上の画像は、それとは特に関係のない、『胎界主』第二部『ロックヘイム』の、身体は一つだが四人格がそれぞれ独立した異世界妖精女王である、多忙を極める管理者リョース氏の、脳内リョース会議の光景です)
(『すごいよ! マサルさん』の脳内マサル会議風に言うなや)