やる気いっぱいだった新人看護師が病んで仕事辞めた話③
引き続き、新卒で就職した職場に入職してから病んで退職するまでの話をします。
1話はこちらから↓
追い討ち
メンタル的にも身体的にも疲れてきた6月、夜勤が始まりました。
1回シャドー夜勤、2回教育夜勤(先輩がずっとフォローしてる)をしてから7月にはメンバーとして独り立ちです。
日勤もろくにできていないのに夜勤をすることには不安しかありませんでした。
ただでさえ疲れてるのに、生活リズムも狂う&長時間勤務により疲労は溜まる一方でした。
体の異変
この頃から私の体と心に変化が現れ始めました。
まず、食欲が落ちてご飯が食べられなくなりました。朝はウィダーゼリーを少し流し込むだけ、昼はまだ食べれるものの、夜はほとんど食べられませんでした。
おかげで体重が6kg落ちました。元から痩せ気味だった体はガリガリになり、生理が来なくなりました。
そして、休みの日はベッドから動けなくなり、でも仕事の前日は毎日夜眠れなくなるという状態になりました。
仕事の日も休みの日も、家に帰るとずっと泣いていました。
また何にもやる気が出なくなり、家事も全くできなくなりました。ちなみに私は大学のころ家事は好きでできなかったことは全くなく、毎日自炊&弁当持参していたタイプ。それが最低限の家事すらできなくなったのです。
また、趣味であるアイドル(学生時代は年に5回以上は何かしら現場に行くレベルのまあまあガチのヲタクだった)にも全く興味が湧かなくなりました。
私はこんな状態でも、迷惑をかけたくなくて母親には言えませんでした。
せっかく県外の大学を卒業させてもらえたのに仕事辞めたいなんて言えるわけもないし、仕事辛いって言っても甘えてると言われるんじゃないかと思っていました。
だから仕事どう?って電話で聞かれても、「なんとか大丈夫!」って答えていました。
異変にやっと気づいた
そんな時、同じ県の離れたところに住む大学の友達から連絡が来て、遊ぶことになりました。
この時点で6月中旬、私は病棟勤務になってからほとんど外出していませんでした。
その友達は大好きだけど、しんどくてあんまり乗り気じゃありませんでした。
でもこれを機に外に出てリフレッシュしよう、と思い約束をしました。
そして一緒にご飯食べに行ったはいいものの、明らかに痩せてて食べる量が少なくなったことに気づいた友達に心配されました。
またその子も看護師なので仕事の話になったのですが、話しながらあまりにも辛すぎて私は泣き出してしまいました。
私自身も楽しめなかったし、わざわざ遊びに来てくれた友達にすごく申し訳なくなりました。
そしてこの時改めて自分自身が変わってしまったことに気づき、母親に相談することにしました。
相談
家に帰ってからすぐ、母親に号泣しながら初めて仕事が辛いと話しました。
母親は親身になって聞いてくれ、その週の週末には私の家に来てくれました。
母親は慰めながら、家事を手伝ったりご飯を作ってくれました。この時母親に相談していて本当に良かったと思います。
休暇
私の職場は年に一度一週間休みが取れるのですが、一年目は6・7月という暗黙の了解があり、私は6月末にとりました。
この時休みがなかったら私はこの時点で辞めてたと思います。
本当は彼氏の家で過ごす予定でしたが、私の状況を見た母親から実家に帰ってくるよう言われ、実家に帰ってずっと寝てました。
またその休み期間中彼氏と温泉旅行に行く予定を立てており、親にはキャンセルした方がいいんじゃないと言われましたが、私が行きたいと押し切って行きました。結果楽しめたし、行ってよかったと思います。
私がこの時心身共に限界だったのに仕事を辞めなかったのは「仕事が慣れればこんなに辛く無くなるだろうし、怒られることを減るんじゃないか」と思ったからです。
私は勉強もスポーツもいわゆる遅咲きタイプで、最初は誰よりも下手だけどある日突然上達してそこからどんどん伸びていくタイプだったのです。
だから、もう少し頑張ればある日すっとできるようになる日が来るのではないかって思って、それまでは頑張ろうって思ったのです。
④に続く…次回「夜勤のしんどさと2回目のメンタルブレイク」