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あかいホテル

あの赤いホテルの一室で、子宮が囁いていた。耳を食んで、トーキョーの子供たちが踊っていた。大きなベッドの上で、たった二人が息をすれば、時系列もほどかなくて済むという。

池袋、じつは小さな山手線、十日前の出来事が蜜を持ってやってくる。届いた長いメールは、そうして彼方に葬り去られる。

子宮がここで動いている、赤いホテルの一室で、息をしている。死んだ卵子はトーキョーの子供に成れる。

十日で落ちた五キロの体重は、子宮ごとしぼんでいく。赤いホテルの一室で煌めいた血が、携帯電話の中にある。

#詩

もうちょっと頑張れよ、とか しょうがねえ応援してやる、とか どれもこれも励みになります、がんばるぞー。