よるは、いっしょに
夜の淵が
手を取り合って
襲ってくる
波のように
白いしぶきをたて
防波堤もない
わたしの夜
おぼれて
打ち上げられる海岸線
暗闇の向こう側
呼応して光る貝の傍
あなたがいて
わたしがいる
手を取り合い
寄せては返す
夜の淵が
まだ消えない
まだ消えないで
と
いっぴきの小さな魚になり
月明かりを身体に照らして
いつの日か乗りこなそう
夜の波を
たくさんの魚たちの中
一緒に
もうちょっと頑張れよ、とか しょうがねえ応援してやる、とか どれもこれも励みになります、がんばるぞー。