にちじょう
ごにゅうがくおめでとうございます
校門に貼られた言葉だけが浮いて
東京は青空の下
やっぱり二〇二〇はこなかった
わたしの思った通りだ
それでも胸に流れる
血の色はなぜだろう
あたたかい
桜が咲いたら
スタートの合図で走り出す
四月
手を伸ばせばある
幻想
変わらない太陽の色に
変わらないアパートの日焼け
変わらない家賃と
変わらない時間を
貪らないでほしい
欲しがりません勝つまでは
日常という言葉はなくなりました
欲しがりません勝つまでは
網目からそっとすくいだす
ごにゅうがくおめでとうございます
もうちょっと頑張れよ、とか しょうがねえ応援してやる、とか どれもこれも励みになります、がんばるぞー。