たくさんの命に囲まれて
こんにちは。
先日は、岡崎の額田に遊びに行ってきた。
たくさんの自然に癒された。。
自然のなかで過ごすと、頭のなかのざわざわが大人しくなるから不思議。
初めて鳳来寺山に登ったとき、山の中ってこんなに静かなんだ・・・!
と、驚いたことをよく覚えている。
幼い頃に読んだ本で、印象に残っている話がある。筒井康隆さんの「にぎやかな未来」という本。詳しい内容はおぼろげだけど、世の中がどこもかしこもうるさくて、静寂が一番価値が高い。そんな話だった気がする。
額田のくらがり渓谷の近くで宿泊した。
久しぶりに一人で過ごす時間。聞こえてくるのは、葉っぱが揺れる音、遠くで流れている水の音、そして秋の虫の声。そこにいるだけで心地よかった。
ギターやピアノで遊んだり、近くのスーパーへ買い出しに行って、料理をしたり。うん、どこにいても結局やることは変わらない(笑)
環境が違うだけで、いつもより新鮮な気持ちで、一つ一つの作業を楽しめた。贅沢な時間だった。
一つ心の変化があったのは、少し寂しかったことだ。
一人暮らしをしているときは、なんとも思わなかったのに。今は家族と暮らしていて、最初はなかなか慣れなかったけど、人と一緒にいることをだんだんと受け入れている自分がいたんだなって。
一人暮らしを謳歌していたから、人と暮らすのは無理かもって思ってたけど、もしかしたらいいのかも~ってなんて思えた。ちょっと嬉しい。
スーパーで栗を見つけて、茹でで食べたらすごくおいしかった。
秋の恵み。ありがたい。
宿の周りは木が生い茂っていて、少しずつ葉っぱが黄色に移り変わっていた。緑の葉と混ざっている感じがとても素敵で、栗と並べて絵を書こうと思った。よくよく観察すると、いろんな緑がある。いろんな黄色や茶色がある。できるだけ見たままの色を絵に移したかった。イメージで自由に絵を書くのも楽しいけど、こんな風にじっとモノを見てかくのも楽しい。
うん、けっこう上手に書けた!
葉っぱも、栗も、色褪せた枯れ葉もみんな生きている。スーパーで買ったお肉も、宿の壁の木も、みんな生きている。
わたしは、そうやって命をいただきながら、命に囲まれながら生きている。
当たり前だけど、普段どれだけ意識できていたかな。
今年は、仕事の面で激動の年で職を転々とした。
偶然かわからないけど、働く場所にはいつも近くに緑あふれる公園があった。お昼ご飯のときなんかは、そこに癒されに行ってた。
自然はなんにも言わず、ただそこにいて、大きく受け入れてくれた。
私はたくさんの愛を注がれていたんだなと気づいた。
愛という言葉を使うのに少し躊躇したけど、やっぱりそうだと思う。
人も自然も同じで、変わらない。
先日予定していたライブは、台風で中止になった。たくさん準備していたから残念だったけど、お天気には勝てないのだ。
岡崎で感じた感謝の気持ちを忘れずにいたいなと、本当に心から思う。
家に帰った次の日。いただきますと手を合わせて、朝ごはんにシラスを食べた。