「テレビは時間の無駄」と言いつつ、YouTubeを観てる人たちが気づいていないこと
テレビはやばい、
でもスマホ動画はその何倍もやばい。
若者のテレビ離れが指摘されるようになってしばらく経ちますが、テレビ離れしているのは若者だけではなく、50代60代の人たちも、テレビを見ない、あるいは見る時間がかなり減ったケースも多いようです。
テレビを観なくなった分、
恋人や家族に使う時間、
仕事の時間が増えているなら、
人生の向上が望めるかもしれません。
でも大抵の場合、
代替の対象はスマホです。
そのなかでも、とくにYouTubeやTikTokなど、動画コンテンツに多くの時間が割かれているようです。
私の家にはテレビがありません。
大学生の頃にテレビを捨ててから、
一度もテレビが欲しいと思ったことはありません。
テレビを捨てた理由は、
テレビを観る時間が無駄だと思ったからです。
で、テレビを観ない時間で、
色々なことが出来ればいいなと思ったのですが、
コロナ禍くらいからYouTubeにハマり出し、
気付いたらYouTubeのない生活は考えられなくなっていました。
テレビを観る時間が無駄だと思ってやめたのに、
テレビよりも気楽に観れて、
観たいものだけ観れるがゆえに、
テレビよりも依存性のある動画コンテンツにハマってしまいました。
側から見たら、
かなりアホな光景です。
そのアホさを地で行ってしまった私ですが、
同じような悩みを持っているのは私だけではなかったようです。
実際、デジタルデトックスのような書籍が多く出版され、売れています。スマホが日本で普及しだして10何年くらいですが、みんな「スマホはヤバい」と気づき始めているようです。
テクノロジーは人生を向上させる、
向上させるはずだったのに、
気づけば人生を囚われてしまっている。
今では、3歳くらいの子どもも、
スマホを操作したりしています。
「休みの日は何してた?」
「とくに何もしてません(本当は朝から晩までYouTube見てました)」
こんな人たちって意外に多いのではないでしょうか?
YouTubeやTikTokなどは、
日々アクティブなユーザーを増やすために企業努力をしています。最新のマーケティング手法を使って、1秒でも長くアプリを使わせようとしています。
発信者は発信者で、
どうすればチャンネル登録してもらえるか、
長く動画を観てもらえるかを考えています。
そしてまんまと、我々はその策略にハマっているわけです。これってすごく悔しくないですか?
「いや、動画観てると幸せなんでそんなこと考えたことないです」という方は、そのまま幸せな人生を歩んでくださいというかんじですが、そうじゃないなら、なんとかしたくないですか?
わたしは、めっちゃ悔しいです。
1日8時間とかスマホに触って、
それこそ起きている時はずっとスマホの通知や新着動画が気になって、
たぶんこのままいくと、
わたしの人生はスマホに乗っ取られます。
墓場に行く直前、自分の人生の思い出を回想した時に、YouTube動画とか流しておけば、それが私の思い出そのものになってしまいます。
ただ他人の人生やアニメを観ていることと、生活がイコールなのですから。
これは本格的にヤバイと思い、
YouTubeを禁止することにしました。
SNSは仕事以外では使っていないので、
YouTubeをやめれば、
1日のスマホ時間を、たぶん1時間以内には抑えられます。
YouTubeやSNSをやめる方法として、
iPhoneとかならスクリーンタイムで制限することもできますが、思うに、1分とかでも触れられる時間を作ってしまうと、「明日は休みだから5分延長」とかになって、結局どんどん時間が伸びてしまいます。
同じ理由で、
午前中だけ、夜だけといったルールも、
失敗する可能性が高いです。
タバコやお酒をやめる時に、
1杯だけとか一本だけって、
そもそもやめていないし、
そういうルールを守るのってすごくキツイですよね。
基本的に、人間は弱い、
というか自分は弱いと認識することが、
何かをやめるためのルールです。
私は私の弱さを知っています。
だからこそ、選択肢は完全排除の一択です。
スマホ動画に完全に染まっていると、
それがなかった頃のことって考えられないかもしれません。
でもなかった頃は必ずあって、
今スマホに使っている時間を使っていた何かがあったはずです。
何かをやめる時、キツいのは最初の3日くらいです。
何か物足りないような気がして、
自分の人生から何かが抜け落ちたような気がして、
一時的に幸福感も低くなるかもしれません。
お酒やタバコが好きな人たちは、
それがなくなることを想像しただけで、
人生がつまらなくなると感じるかもしれません。
でも最初の数日を超えると、
気づいたら、今日は1日も考えなかったみたいな日が訪れるようになります。
そして、失った何かを埋めるように、
別の何かに挑戦しようと思えます。
それは習い事だったり、家族との時間だったりするかもしれません。
一度何かで埋めてしまえば、
もうやめたものがなくても平気になって、
気づいたらそれがあった頃を想像する方が難しくなります。
そこまでくればもう成功です。
そんなわけで、私はスマホ動画への依存を断ち切ろうと思います。