【 執筆者おすすめCD&LP 後編】Recommended Discs for "Stay at Home" by Contributors.
※この記事は2020年6月号(146)に掲載したものです
6月号ではintoxicate にご執筆いただいた皆様の近況&プロフィールと、“ステイホーム”におススメのCD&LPを選んでいただきました。家にいる時間が多くなった今、アートワークを楽しみ、ライナーノーツを読んで、アルバムへの想いをあらためて感じてみていただければ!年末年始のおうち時間もこちらを参考に楽しんでくださいね。
前編はこちら
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【坪口昌恭 Tzboguchi Masayasu(音楽家)】
主宰する東京ザヴィヌルバッハ・リユニオンのライヴ盤『20th Anniversary Live』が7月8日リリース決定!自粛生活中、豊富な鍵盤類を活かしたマルチ画面の演奏動画をYouTubeチャンネルに投稿中。またbandcamp にて最近のライヴ音源を販売しています。Ortanceの活動(『ESCARGOT』Vinyl も買ってね)にも乞うご期待!
『Gabriel YARED』〈輸入盤〉
Gabriel YARED
[naïve K1645]
【常盤武彦 Tokiwa Takehiko(写真家/音楽ライター)】
1965年横浜市出身、1988年渡米。ニューヨークを拠点に音楽を中心とした撮影、執筆活動を展開し、多くのアーティストと交流、2017年に帰国。著書に『ジャズでめぐるニューヨーク』( 角川one テーマ 2006) 、『ニューヨークアウトドアコンサートの楽しみ』( 産業編集センター 2010)がある。最新刊は『New York Jazz Update 体感する現在進行形ジャズ 』(小学館2018)
『Where we started』〈輸入盤〉
Julian Shore(p)Dayna Stephens(sax)Ben Monder(g)Caroline Davis(sax)
[Tone Rogue Records TRR011]
【長井進之介 Nagai Shinnosuke(ピアニスト/ラジオプレゼンター/音楽ライター)】
国立音楽大学大学院修士課程伴奏科修了、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得満期退学。在学中にカールスルーエ音楽大学に交換留学。ピアノ演奏、執筆活動と共にインターネットラジオ番組「OTTAVA Fresca」(毎週木・金曜9:00~12:00)プレゼンターを担当。最近はラジオ放送と執筆を中心に、配信やSNSでの投稿でピアノ演奏を行っている。著書に『OHHASHI いい音をいつまでも』(創英社/三省堂書店)など。
『YOU'RE THE INSPIRATION:THE MUSIC OF DAVID FOSTER & FRIENDS』
David Foster
[ワーナー WPZR-30302] CD+DVD
【畠中実 Hatanaka Minoru(キュレーター)】
リモートワークも早や3ヶ月目に入り、圧倒的に家にいる時間が増え、こんな時だからこそ自分のためになることでもと思いはじめたのが、非常時の思考とでもいうか、外へ出て、独り言のように考えていることを配信してみたりしている。『ディスクリート・ミュージック』は、イーノが入院中にベッドで寝たきりになっていたことで発想された音楽で、制限された状況が、とても開放されたような音楽を生み出している。
『Discreet Music』
Brian Eno
[ユニバーサル ミュージック UICY-25468]
【濱田マリ Hamada Mari(女優)】
完全ステイホーム中、石原悠企氏によるリモートアンサンブルに癒され、満たされておりました。編曲家でもある氏のアレンジで演奏された『プルチネッラ』ヴァイオリン四重奏も素晴らしかった!ツラいコロ期を思い出す時に、心の中に流れるであろう曲です。さて、待ちに待った『一度も撃ってません』は7/3(金)公開、『 コンフィデンスマンJP プリンセス編』は7/23(木・祝)公開予定です!
『ストラヴィンスキー自作自演~コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション 』〈輸入盤〉
[Sony Classical 88875026162] 56CD+1DVD
【原雅明 Hara Masaaki(物書き/プロデューサー/DJ)】
音楽の物書き。レーベル(rings)とラジオ(dublab.jp)のプロデューサー、時々DJ。行動半径が極端に狭い生活を続け、一方ではオンラインで繋がって様々なことが進行する不可思議な日常を送る。先日オンラインDJなることをやる機会があり、画面の向こうで聴いている人達の姿を見て、当初距離感が測れず戸惑ったが、次第に掴めるものがあった。今後のヒントになるか?
『Unjust Malaise』〈輸入盤〉
Julius Eastman(p, cond)Frank Ferko(p)Goergia Mitoff(vo)
[New World Records 80638]
【東琢磨 Higashi Takuma(全身アマチュア・パートタイム・ライター)】
1964年生まれ。広島在住。著書『全- 世界音楽論』『ヒロシマ・ノワール』など。近著に共編著『忘却の記憶 広島』。現在、久しぶりの音楽論の単著を準備中。芸能史の重要性についてもふれる予定。新型コロナ時代に、サイボーグ009を秋田文庫版全巻で今さら読み直しながら、Black Lives Matterをどう日本語に訳せばいいのかと、マーヴィン・ゲイ『What's Going on』を聞き直す日々。
『ホワッツ・ゴーイン・オン ・ライヴ』
マーヴィン・ゲイ
[ユニバーサルミュージック UICY-15840]
【東端哲也 Higashibata Tetsuya(ライター)】
1969年徳島市生まれ文京区在住。元タワーレコードのバイヤー(クラシック)で現在は音楽&映画まわりを中心としたフリーランスのライター。インタヴュー仕事が得意で守備範囲も広いが本人は海外エンタメ好き。おバカな犬とダメ男に甘過ぎるのが欠点。3 ~5 月と泳げなかった間に走ることに喜びを見出そうと努力してみたが無理。6月から待望のプール再開に嬉し涙。
『シティ・ライツ』
リサ・バティアシュヴィリ(vn)ニコロズ・ラクヴェリ(指揮)
[DG/ユニバーサル ミュージック UCCG-40105]
【広瀬浩二郎 Hirose Kojiro(座頭市流フィールドワーカー)】
自称「座頭市流フィールドワーカー」。1967年、東京都生まれ。13 歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01 年より国立民族学博物館に勤務。現在はグローバル現象研究部・准教授。“ 触” をテーマとする各種イヴェントを全国で企画・実施している。最新刊の『触常者として生きる』(伏流社)など、著書多数。
『インナーヴィジョンズ』〈高音質〉
スティーヴィー・ワンダー
[Motownユニバーサル ミュージック UICY-40213] UHQCD x MQA-CD
【星憲一朗 Hoshi Kenichiro(電子音楽家/プロデューサー/文明史家)】
涼音堂茶舗・音楽環境研究所代表。電子音楽家・プロデューサー・ 文明史家。レーベルを拠点に京都の古刹法然院での『電子音楽の夕べ』東北や信州の温泉地での『鳴響』『渋響』『肘響』などをはじめ、アンビエント~電子音楽を通して地域の深層を発掘し作品に落とし込むプロジェクトを展開。2020年はFM京都α-stationでの番組コーナーや三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺の空間の音楽などを担当。安田寿之と音楽環境研究所を設立、これからの社会と音楽文化の関わりを探る。
○『ソトコト』誌にて音楽と文明史/民俗学のコーナー連載中。
○ 1/16(土)『鳴響ONLINE2021』東鳴子温泉旅館大沼山荘にて開催
http://ryoondo-tea.jp
『evening breeze, water passage』
Coniferwind
[涼音堂茶舗 DES042]
【細田成嗣 Hosoda Narushi(ライター/音楽批評)】
1989年生まれ。ライター/音楽批評。2013年より執筆活動を開始。『ele-king』『JazzTokyo』『Jazz The New Chapter』『ユリイカ』などに寄稿。2018 年より「ポスト・インプロヴィゼーションの地平を探る」と題したイヴェント・シリーズを開催。近況にパンデミック下の配信イヴェント「集団即興における視聴覚の分断と再統合」の企画など。
『satoyama concrete』
Daysuke Takaoka
[blowbass solosolo-8] 2020 / CD-R
※タワーオンラインでのお取り扱いはありません
【松村正人 Matsumura Masato(批評家/編集者)】
1972年奄美生まれ。批評家、編集者。著書に『前衛音楽入門』、編著に『捧げる 灰野敬二の世界』『山口冨士夫 天国のひまつぶし』、監修書に「ele-king」など多数。昨年暮れ、所属するバンド湯浅湾の10年ぶりの新作『脈』にまつわるツアーで中部~東海~関西とめぐりましたが、3月の最終日はコロナ禍で中止、やむをえないと知りつつ凝った気持ちをこのCDでほぐしました。
『Baroo』〈輸入盤〉
Carl Stone
[Unseen Worlds UW026CD]
【松山晋也 Matuyama Shinya(音楽評論家)】
1958年鹿児島市生まれ。著書に『ピエール・バルーとサラヴァの時代』(青土社)、『めかくしプレイ:Blind Jukebox』(ミュージック・マガジン)、編著『プログレのパースペクティヴ』(同)、その他ガイドブックなど多数。現在、ジャーマン・ロックのCANの本を制作中。
『Olivier Messiaen Edition』〈輸入盤〉
v.a.
[Warner Classics 9029588670]25CD
【南弘史 Minami Hiroshi(ライター)】
地図が好きすぎてgooglemap から地理院地図まで暇があれば眺める、等高線萌え。その曲線は自然の美しさそのもの。知らない道は全部歩きたいが、月1-2回ほどしか山に行けてない。ピークハントよりはトレイル好き。こちらはGutevolk名義では二作目の西山豊乃の2003年のアルバム。チェロやウッドベースをとりいれたエレクトロニカな響きに、無邪気なヴォイスが乗る。
『Suomi』
GUTEVOLK
[MIDI CREATIVE CXCA-1140]
【村尾泰郎 Murao Yasuo(音楽/映画ライター)】
すっかり自宅の人になり、2ヶ月間に電車に乗ったのは2回。毎日、映画を見て、庭の雑草を抜いたり、散歩するという老後を先取りしたような日々。パンフレットに寄稿した『15年後のラヴソング』が6月に、『LETO - レト-』が7月に無事公開されることを祈っています。ステイホームのお供はアクサク・マブール『フィギュアーズ』。
『FIGURES』
Aksak Maboul
[WIND BELL FOUR138]
【山本敦 Yamamoto Atsushi(ライター)】
オーディオ製品のレビュー、開発者インタヴューを数多くこなすライターです。今年は予定していた海外取材がすべてキャンセルに。代わりにZOOM等のビデオ会議ツールを使って海外の開発者に話を聞ける機会が増えて、便利な時代になったことを実感しています。春からのわだかまりは予定していたReiのライヴに行けてないこと。振替公演を祈願しつつチケは手元にキープ中。
『SEVEN』
Rei
[ユニバーサル ミュージック UCCJ-2173]
【吉川 明利 Yoshikawa Toshiaki(映画オヤジ)】
いつまでたっても金髪美人女優が大好きの【映画オヤジ】の日常は、映画館で映画を見ること。感染予防をしっかりして、今日も映画館へ向かう日々。シネコンの中のはしご鑑賞は当たり前。楽しく映画をお喋りしたくて、トークセッションチャンネル『カタルシネマ』という映像配信をやってます。よろしかったら見てください!https://onl.tw/7bRQ9pa
『80’ sムービー・ベスト・ヒッツ』
v.a.
[USMTVM UICZ1347]2CD
【渡辺亨 Watanabe Toru(音楽批評家)】
著書に『音楽の架け橋』、『プリファブ・スプラウトの音楽』。NHK-FM『世界の快適音楽セレクション』の選曲と構成担当および出演。ほぼ自宅で原稿の執筆や選曲に専念している最近は、特にMoses Sumney の『grae』を2枚組アナログ盤で堪能。ディスクユニオンの出版部門、DU BOOKSのサイトで不定期連載を始めます。
『grae』〈輸入盤〉〈LP〉
Moses Sumney
[Jagjaguwar JAG348LP]
【渡部晋也 Watabe Shinya(ライター&舞台写真家)】
東京生まれ。人生の転換点となったリオデジャネイロ滞在からもう30年。その間、執筆や撮影だけでなくラジオ番組の構成作家や〈フォーエバー・タンゴ〉のツアマネ。パンフレットや公演チラシのデザインなどいろいろな事をやったものだと、自粛期間に生まれた空白の時間に思い返している。本年1 月には福岡県みやま市に伝わる住民能楽「新開能」を題材に個展を開催。
『タンゴ』
近藤久美子&レオナルド・ブラーボ
[PARANA&CO LDB-003]
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*掲載号紹介
intoxicate 146 2020.6.20発行
【目次】
https://tower.jp/mag/intoxicate/2020/146
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https://tower.jp/item/5064635/intoxicate-2020%E5%B9%B46%E6%9C%88%E5%8F%B7%EF%BC%9C%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%8F%90%E4%BE%9B-(%E9%99%90%E5%AE%9A100%E5%86%8A)%EF%BC%9E
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