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金星水瓶座と、読書の喜び


子供のころは本を読むのが大好きだったのに、次第に読めなくなったのよ、この直観読書の講座で読む楽しみを取り戻せるかしら…と、その女性は控えめに静かに言った。読む楽しみを取り返せたら、何を読みたいですか?と聞くと、すこし遠くをみつめたあと、下をむいて恥ずかしそうに「ムーミンとか…駄目かしらねぇ?」と言う。

大きく顔を左右に振りながら、目の前に座る同年代の中年女性と一緒に、静かな図書室で読書する姿を思い描いた。一定の距離をもって私たちは座り、それぞれ違う本を読む。遠くからは子供たちの遠慮がない遊ぶ声が響くけれど、図書室の現実はページをめくる音だけが、静かに静かに時を刻む。


そんな小学校の図書室は、静かに本を読む一匹狼の隠れ家だ。本を一人で夢中で読む子供たちは、決して孤独ではないと思うのは、大人になった今の私の願望かもしれない。でも、いじめられた教室の風景は思い出せないのに、図書室の机の質感、温度、静けさは思い出せる。私は誰にも励まされなかったが、一人ではなかった。

本が好きな人に悪い人はいないと思います。

突然なんの文脈もなく、夢から覚めずに私が言うから、彼女の表情はいったん静止したけれど、嬉しいわ、講座を楽しみにしていいのかしら、と告げたあとに、静かな笑顔を見せた。

この講座で体験する結果は、私が決めつけるのでもなく、それぞれが大切にしてきた「読書の記憶」があってこそ、あなただけの奇跡が起きればいいのに…と、心から願う。

金星水瓶座は、いろんなジャンルの本を楽しむ喜びを教えてくれるよね。じゃあ公開講座で朗読する本は、ムーミンもありかなぁ…。彼女と別れた帰り道、夜空ノムコウで金星が瞬いた。

明日2月1日から、金星が水瓶座に移動する。約一か月、水瓶座には、4つの聖惑星が滞在する。「水瓶座時代ってこうだよね」という象徴的な体験や、本にまつわるキセキがあなたに起こりますように。


★★★
直観読書の詳細はこちらから
https://peraichi.com/landing_pages/view/intuition-reading

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