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「いやらしくならないように」〜ChatGPTをネイティブチェック代わりに使う〜【英語のあれこれ3】

本日仕事で、「いやらしくならないように頑張ります」という発言が出ました。同時通訳だったので、そのときの私は交代で休憩中。わ〜、これどないして訳すねん! と思ったので、一緒にいつも仕事をしているパートナーの通訳者に「どう訳した?」と聞いてみました。

「え、あれ? 困るよねぇ。"assiduously"でなんとかごまかしたよ〜」

彼は日本語が堪能なアメリカ人なのです。
こんな副詞が出てくるなんて、ネイティブの語彙にはやはり敵いません。それどころか、わたし、恥ずかしながらこの単語、知らない!?

で、辞書で調べました。

OALDより

 一生懸命とか熱心に、根気強く、みたいな意味でしょうか?

ですが、これだけで「さいですか」と自分が使うことはできません。
そこで例によってChatGPTにネイティブチェックをお願いします。

まず、この単語に否定的な意味合いが付いていないか。嫌味じゃない意味で使っていいか、ということですね。

さらに同義語との意味の違いをチェック。ここではちょうどそれぞれの単語で強調している点はどこか、ということで差異をまとめてあります。

そして、最後は今日の文脈で合うかどうかです。話された言葉としては、「おエライさんが色々と言ってくるけど、そのご機嫌を損ねない程度にこちらも主張を通しまっせ」みたいな感じのニュアンスでした。

はい、ニュアンス的にも問題ないようです。
でもたぶん、この単語、ちょいと固いよね?
もう少し軽い感じでカジュアルに言うとすれば、どうでしょう?
実は提案されたものより、ニュアンスを解釈してChatGPTが書いた文章がよかった(without以下の部分)ので、それでどうやねん? と聞いてみます。

うん、これでまあいいようですね。

はい、これで完ぺきではないにせよ、簡易ネイティブチェックも終了!
まあ、そもそもネイティブが話を聞いて選択した単語なので、ニュアンスは同じような方向性なんだろう、と思いますしね。

これだけのやりとりをするのに、やはり10分もかかりません。ここまで一気にやっておけば、使えるボキャブラリーが増えますね。これを辞書で調べるだけだったら、まだ自分からは使えないでしょう。アクティブなボキャブラリーをどのぐらい持つか、で同時通訳の生死が決まります。

「英語のあれこれ」は最近マガジンにまとめ始めました。
過去のものはまだ全部は入ってないですが、マガジンはコチラです↓↓↓


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