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知的好奇心のアンテナを張ろう! 〜『現代人のための読書入門』〜【11月読書本チャレンジ10】

今日は昨日と同じ書評家・印南敦史氏の『現代人のための読書入門』を取り上げます。先月、2024年10月に出たばかりの本ですね。

『現代人のための読書入門』

『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』では、「読めない」「分からない」「忘れる」という視点で書かれていましたが、今回は「いかに読むか」に焦点が置かれています。

一方、本書『読書入門』では読書に関わる多くの本からの圧倒的な引用と合わせて、「どう読むか」という主題について多角的に検討されています。

たとえば、子どもの頃はあれこれと好奇心を持っていていろいろなものが新鮮に見えていたのに大人になるとそんな気持ちも薄れて、本から新しいものを得ようとする気も薄れてしまうこともありません。

本が読めなくなったという悩みを抱えた方は、いまこそ好奇心の重要性に立ち返ってみるべきだと私は思います。
(中略)
さらにいえば、もうひとつ意識するべきポイントは、現在の自分のなかにある好奇心の現在形です。つまり、いま目の前にある好奇心は、子どものころに抱いていたそれと少しばかり性格が違い、好奇心は好奇心でも「知的好奇心」というべきものなのです。

第1章 本を読むとはどういうことか

そう、すべては知的好奇心だと思うのです。日常のどんなことでも、どれぐらい当たり前と思っているものでも、何か好奇心を抱くポイントはあると私も思っています。本の中ならそれがボロボロと落ちている、と。そしてこの知的好奇心なしには、通訳や翻訳といった仕事はできません。いえ、能力的にはできるでしょうけど、なんとも味気ないものになることでしょう。「へぇ、それってどういうことなんやろか?」と気分は当事者として訳しているのです。さまざまな物事に対する興味=知的好奇心が通訳者の必須条件だと思っています。

だからこそ、私は本を読むのです。「何だろう、なぜかしら?」と思うことの積み重ねでやっとこさ即興で対応しているのが私の通常運転なのですから。

どんな風に読むか、どこで読むか、また朝起床後の読書も『読んでも読んでも……』に出てきた通りです。もっと自由に、自分の思うとおりに読書を楽しんでみる。それこそが、著者の言いたいことだと思います。

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