見出し画像

学校の授業はこう受けるべきだったのか!〜『勉強脳』〜【9月実用書チャレンジ2】

9月の2冊目は、『勉強脳』です。
最近やたら『〇〇脳』というタイトルの本が増えました。こちらはアメリカ・ヴァージニア大学の心理学教授が書かれた本で、原題にもちゃんと "Brain"と入っています。アメリカでもやはり脳科学が着目されているのでしょうね。

はじめに言っておきます。社会人がこの本を読んだ場合得ることはあまりないな、と感じるかもしれません。なぜなら、大学教授らしく、大学の学生が授業を受ける際の心構えとか、予習復習の効果的なやり方とか、実践的なことが大きなウェイトを占めているからです。

ですが、大人になったとしても学ばなくてはならない機会は数多くあります。それこそ資格試験だったり、社内の昇格試験や査定だったり、勢いで体当たりしていては玉砕必至の事柄もあるでしょう。そういうときには初心に返って、学生のように勉強すべきです。でも、もっと効率のよい方法で、ね。

私としては、「脳に効く方法71 「したい」と「楽しい」は別物」というところが気になりました。報酬をもらえばドーパミンを多く放出する回路が活性化されるので、喜びの感情に関係している、と思われていたところが、実際は「したい」という感情を支えている、というのです。

つまり、SNSを見なくてはいられないのは、見ることが「楽しい!」からではなく、単に「もっと!」と要求されているだけだ、というのです。

これは樺沢紫苑先生の『精神科医が見つけた3つの幸福』にあるドーパミンの働きの話と一致します。「もっと、もっと!」と際限のない欲求がドーパミンが起こすもの。安易に報酬でドーパミンを放出させるような戦略で行くのではあまりに欲求まかせというもの。スマホをチェックするとか、YouTubeをつい見てしまうなど「ついやってしまう」という習慣については、それが本当に自分が楽しくてやっているのか、単に求めているだけなのかを確認するとよい、と本書には書かれています。

ダイエットで食べ過ぎを防止する策として、「口に入れる前にほんの数秒でいいから待って、本当に今お腹がすいていて食べたいと思っているのかどうか、考えてみる」という話を読んだことがあります。食べ物だけではないですね。食欲、というかなり強い欲求が立ち止まって考えることによってどうにかなるのなら、他の欲求にはきっと歯止めをかけることが可能なのでしょう。

脳科学と勉強や学習の関連性が気になる方は読むと新しい知見が得られるかもしれません。

昨日のチャレンジは、コチラ↓↓↓

夏休み新書チャレンジをまとめたマガジンは、コチラ↓↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?