脳内を強化するパーツはここにあるかもしれない 〜『世界はラテン語でできている』〜【夏休み新書チャレンジ23】
夏休み新書チャレンジ、今日で18日目となりました。
今日は、『世界はラテン語でできている』を読みました。
「絶対ね、これ面白いよね??」と期待して買ったとおり、とても興味深い本でした。
単純に英語をより深く学ぼうと思ったら、ラテン語の知識は大いに助けになります。英語だけでなく、ヨーロッパ諸語はラテン語から借りてきた言葉がとても多いのです。以前、英単語を語源から学ぼう、という本がベストセラーになったことがありました。
とても理にかなっています。たとえば、私たちが漢字を見た場合、部首によってなんとなく意味が想像できるところ、あるじゃないですか? 「さんずい」があれば水だよね、など。アルファベットで無味無臭に見える英語も接頭辞や接尾辞(単語の最初や最後に付く文字列で何らかの共通の意味を持つ部分)もしくは、その単語に隠れた意味、つまり語源で雰囲気が分かるのですね。だからその空気感を自然に感じ取れるようになれば、英語の語彙力は爆上がりします。
「語源で英単語を覚えよう」というよりも、もう一段汎用性があるのが、『世界はラテン語でできている』に書かれている膨大な情報のかたまり、だと思うのです。英単語の語源としてはラテン語だと知っているものも多かったのですが、ラテン語自体をもっと知ることで英語学習にとどまらず、自分の脳内をより豊かにすることができるでしょう。
「英語はやらないし、そんな学問的なことはカンケーないしー?」と思う人でも最後の「第6章ラテン語と日本」でマンガやアニメ、ゲームで使われているラテン語、という部分は楽しく読めるのではないでしょうか? ゲームの鍵となるギミックの名前がラテン語ベースだったりすることは結構多いようです。
これだけの言葉が日本語にも入り込んでいるのだ、と思うとビックリしますよ。巻末のヤマザキマリさんとの対談も面白かったです。ヤマザキさんは大ヒット漫画『テルマエ・ロマエ』(ラテン語でローマの温浴場の意味)の作者でイタリアに長く住み、ラテン語にも詳しい方です。今、『続テルマエ・ロマエ』を連載中ですが、その中で少し日本語を覚えた主人公ルシウスが日本語をラテン語にして言っているところが、また笑えるのです。
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