小さなことのつみ重ねが大きくなる〜『「できない」を「できる」に変える 大谷翔平の思考法』〜【9月実用書チャレンジ16】
今日は話題の大谷翔平選手の話です。
まさに本日、2024年9月20日に「50−50」で話題になっていますね。まだまだ大記録を打ち立てた大谷選手、その頭の中はいったい……?
この本は臨床スポーツ心理学者として長年さまざまなプロアスリートを見てきた著者が大谷選手の言動からその思考法を抜き出し、成功方程式を読み解いた本です。大谷選手の偉業だけ見ると、「彼は天才だから」で済ませたくなるのが自分も含めた凡人の悲しいところです。しかし、体格に恵まれているから、野球の才能があったから、という理由だけで大谷選手があれほど素晴らしい選手になれた訳ではない、ということが分かる一冊になっています。私も読んでいて、「なるほど」と思うところもたくさんありました。
突き詰めていけば、昨日そしておととい読んだ、ひすいこうたろうさんの本と似ているところがあります。「自分」がどう考えて行動するか、に焦点が置かれているので、挑戦したことに対する満足度が高い、つまり幸せを感じることが多い人生を送れているのだろう、という点です。
思いついたらすぐ行動に移したり、結果ではなくプロセスを重視したり、またポジティブ思考を取り入れたり、と聞いたことがあるような指針を取り入れているのに、なぜ大谷選手はあれほど素晴らしい成績を出せるのでしょうか?
著者がいろいろ要因を挙げる中で、一番私が大切なのではと思ったのは、「習慣化」です。こんな風に言語化して端的に言い切ってしまうと、「なんだ、そんなことか」と思います。でも最近、いろいろな本を読んだり、人の話を聞いたりして思うのは、何かを達成するには継続的な努力を積み重ねるしかないということです。『風姿花伝』でも芸事を大成するには基礎が重要性だと説かれていました。基本は大事、でもポイントは積み重ねるべき小さな努力をどうやって続けるか、なのです。「続けよう」「頑張ろう」という意識なしにただただ続けていたことが、ただただ続けていたが故に大きな成功につながる。それが「習慣化」です。
最近の本では、ブックデザイナー・井上新八さん『続ける思考』や、いかに習慣化することが大切か膨大な研究データから導いたフォッグ博士の『習慣超大全』など、習慣についてはいろいろと本も出ています。
『習慣超大全』は英語の題名は"Tiny Habits"、つまり「ちっぽけな習慣」ですよ。いかに意識の力を必要とせず続けることが大切か、分かりますね。習慣化を考えるなら、もうこれ一冊でいいんじゃない? と思うほど要素の詰まった本です。英語からの翻訳書らしくちょっと厚みはありますけどね。
一方、『続ける思考』の方はとてもシンプルな言葉で書いてあるのでサラリと読めます。が、納得感の大きい本でした。文章の量にくじけそうならこちらを是非。
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