英語の発音と綴りの不可解さはどこから来る?〜『英語の発音と綴り』〜【10月英語本チャレンジ11】
本日取り上げる本は、英語の発音と綴りについての本です。
中学生になって初めて英語に触れたとき、日本人なら一度は二度、と言わず何度もいつも繰り返し、「ムッキャーッ!」と思ったことがあるのではないでしょうか? 「なんで書いてあるまま発音せえへんのんか!」とか、「発音せん文字が綴りに入ってるのはなんでやねん?」とか。
思いますよね、そうですよね。
英語を読むことに慣れてなぜそうなのか、と意識せずに読めるようになってから、中学生のときの息子に説明するのは骨が折れました。
例外、例外、また例外、と不規則極まりないと思える英語の発音と綴りにもルールがあるんだよ、と教えてくれるのがこの本です。第1章が発音、第2章が綴りについて書いてあります。が、私にとって面白かったのは第2章の綴りのところでした。
一番「へ〜」と思ったのは、語末にeが付く単語。読まないけど、eがくっついている単語ありますよね。たとえば、apple。某企業の名前で有名ですからこの綴りは見慣れたものですが、最後のeって、発音には関係ありませんよね? なんでこんなんくっついているんでしょう? 同じlで終わる単語、たとえばsell、curlとかには語尾の発音が同じなのにeは付いていないんです。
その違いは本書によると、答えは音節にあります。音節、というのは音の固まりにあたります。appleだったら二音節、curlなら一音節となります。英語には「綴り字上音節には母音字が必要」というルールがあるそうで、appleをapplで止めてしまうと、二音節目に母音を表す文字が存在しないことになります。だからeが加えられる、のだそうです。
いや、そんなん知らんがな、と言いたいところですが、むやみやたらに英語学習者をいじめるために不規則変化しているように見えるわけではないのですね。
こんな細かい(ように見える)ルールでも分かるとすっきりしますね。発音と発音記号の知識を総動員するのでちょっと読むのが難解な本ではありますが、「なるほど〜」と思うところがたくさん入っている本でした。
こんな風な英語の小ネタ(?)を知るにはこんな本もあります。
発音と綴りに特化している本書と違い、カラーとイラストで英語の謎がいろいろな側面からフォーカスされているので、面白いです。
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