他人の不幸は蜜の味? 〜『嫉妬論』〜 【新書チャレンジ9】
今日のチャレンジは、『嫉妬論』です。
嫉妬って何だかネガティブで秘するもの、というイメージありませんか? なんとなく他人に見せたくない、っていうか。
嫉妬とは、
同じ立場の近しい人間に対して抱くもの
by アリストテレス(ギリシアの哲学者)
憎しみと似て非なるもの
by プルタルコス(ローマの歴史学者)
人間愛に反する社会の悪徳
by イマニュエル・カント(ドイツの哲学者)
嘆きと怒りの複合物
by バーナード・マンデヴィル(オランダの精神科医、思想家)
正真正銘の悪徳
by 福沢諭吉
古今東西の哲学者・思想家の言葉を見ると、「嫉妬」という感情について述べています。自他を引き比べなければこのような感情に振り回されずとも済むものをどうしても比較してしまうのが人間というものなのでしょうか。SNSで「いいね」の数が比較できたりとどうしても他者との比較にさらされ続ける現代社会では避けることのできない状況です。
その中で「他人と自分を比べない」とか「自分の価値を認めよう」と声高に言ってみても気になることは気になっちゃうんだから、しょうがない。それよりも自分とはどういう人間なのか、嫉妬深いなら嫉妬深い、意地悪なら意地悪、とありのままを見つめることがまずは第一歩ではないだろうか、と思うのです。
はじめはお堅い本かと思って読み始めたのですが、これがなかなか深いことがたくさんあってとても興味深く読み終わることができました。
嫉妬はダメ?
それとも嫉妬を心の肥やしに突き進む?
それを決めるのも自分次第、というところでしょうか。
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