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2021.8.20 私の中で祖母は生きている

女性 34歳 ビューティーアドバイザー

「元々私はすごく太っていました。今はモデルをやっています。皆変われるんだよ、ということを伝えたくて美容健康の商品などを扱っている感じです。バッグをプロデュースしたりとか。

ある成分があって、その成分が必要不可欠だよねということを皆に広めたりしています。美容健康の仕事に関しては1年半くらい前からですね。その前は普通に働いていました。ずっと会社に縛られて生活するのはちょっと違うなと思って。昔はその生き方で良かったと思うけど、今は全然時代が違うと思うし。大手だから安心できるかといったら違うし、自分で切り開いていかないといけないというのがあるなと思って。

子供の頃からぽっちゃりしていて、高校生の時にイギリスに1年間留学した時に食生活とストレスで太ったんですよ。今より20kg以上太っていたと思います。それが嫌で。食生活を戻せば大体戻るけど、途中までしか戻らないんです。そこで鍛えたりして、それでモデルになったという感じです。体重は35kgくらい落としました。元々、68kgくらいあったんじゃないですかね。自分の体はお風呂に入る時に毎日見るから、気持ち悪いな、やらなきゃと思って。それで頑張って痩せました。体重は、留学する以前の時の体重より落としました。本格的にダイエットを始めたのは社会人になってからです。ダイエット期間は挫折を含めると超長いんですけど、大詰めでやったのは2年間くらいです。トレーニング、ホットヨガ、筋トレ、ストレッチ、マッサージ。ただ痩せるだけではさぼるなと思って、目標を決めてモデルのコンテストに出たんです。そこでファイナルまでいって入賞して、そこからモデルの活動がスタートしました。並大抵の努力ではなかったです。食べるのも大好きでしたし、そういう欲求も全部捨ててそこに捧げたのは大きな出来事でした。

友達からご飯に誘われても行くんです。でも、食べられるものは限られているので、食べられものだけ食べていました。野菜とかお刺身とか、たんぱく質とか。そういうものを食べていましたね。

今はうまくいってますよ。独立して良かったです。一番良かったのは、人との出会いがあるということです。今、コロナ禍で全然人と出会えない中で、いろんな人とお話ができるという環境に自分を置けたのは良かったなと。サラリーマンだったらおそらくリモートワークなので。

祖母の話。私と祖母って味覚や感覚がすごく似ているんです。親が離婚していて女手一つで育ててもらっていて、週末はおばあちゃんの家に行くみたいな生活をしていたんです。それでおばあちゃんと料理をしたりしていたんです。礼儀作法、姿勢など、全部すごく厳しい人でした。自分が社会に出ているので、マナーなどをちゃんと知っていた方がいいよ、というのがあったみたいです。でも、厳しい中にも愛情がある人でした。彼女は書道家で、毎日大きい紙に書道を書いていたんです。それをすごいなあと思いながら尊敬して見ていました。ゼロから1を生み出すという凄さを目の前で見させてもらって、それを見ているから私もそういう仕事をしたいなと思って、今現在があります。いろんな思い出がたくさんある中で、祖母が教えてくれたことは、古き良き時代の女性なので「男の人を立てろ。自分は内助の功で頑張れ。」というものでした。その中で書道をやるという抗い。かっこいいなと思って。その背中がすごく素晴らしくて。自分が出るところは出る、出ないところは出ないというのをすごくわきまえて生きていたというのがあって、私もそういう女性になりたいなと思いました。無条件に私の夢も応援してくれていたんです。2011年に東日本大地震があって、家が傾いたりもしましたけど、そこも乗り越えたんです。ただ、祖母はその年の6月に亡くなるんです。私は一人暮らしをしていたので死に目に会えませんでした。最後に見たのが、警察から出てきたすごく冷たくなった祖母の姿でした。儚いなと。あれだけ厳しく育ててくれたのに、こんなに小さくなっちゃうんだと思ったら、その経験が忘れられなくて。私の中で祖母はすごく大きい存在なので、一生忘れることはないと思います。多分、私の中で祖母は生きているんだと思います。今の私があるのは祖母のおかげだなと思っています。」

この記事はBE AT TOKYOのプロジェクト、【BE AT TOKYO DIARY】で制作しました。

※感染症等の対策を十分行った上で取材しています。

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