「北朝鮮訪ロ軍事代表団の責任者が事故死」!? 日本で報道されないロシア/北朝鮮間の重大事件を中国外交筋がもらす～その真偽をロシア報道で探る
◆林芳正官房長官が「国連安保理決議違反につながる可能性」と指摘の訪ロ北朝鮮軍事代表団の責任者がロシアで”事故死”？
北京の外交筋が日本では報道されていない重要情報を流している。この間、協力関係をいっそう深めているロシア、北朝鮮間の重大事件が起きていたというのだ。なんと、７月８日からロシアを訪問している北朝鮮軍事代表団の団長格のキムグムチョル金日成軍事総合大学総長（６４）が同１２日にモスクワ郊外の湖で溺死したという。
この軍事代表団のロシア派遣については、日本でも報道され、林芳正官房長官が懸念を記者会見で表明している。
「（７月）９日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は、朝鮮人民軍で軍事教育を担う幹部からなる代表団がロシアを訪れるため、８日、首都ピョンヤンを出発したと伝えました。…代表団は、キム・イルソン（金日成）軍事総合大学のキム・グムチョル総長が率いるとしていますが、訪問の目的などは明らかにしていません」
「ロシアと北朝鮮は先月、有事の際の軍事的な支援などを明記した包括的戦略パートナーシップ条約を締結したばかりで、条約の締結後、北朝鮮がロシアとの軍事分野の交流を公表するのは初めてです。…北朝鮮はウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに砲弾などを供与し、その見返りに軍事技術やエネルギーなどの支援を求めているとアメリカや韓国は指摘しています」
「林官房長官は、午後の記者会見で『先日の首脳会談を受けたロシアと北朝鮮の間の動きは、関連する国連安保理決議への違反につながる可能性も含め、重大な関心を持って注視している。引き続き情報の収集・分析を行い、関連の安保理決議の完全な履行も含め、アメリカや韓国をはじめとする国際社会と緊密に連携して対応する』と述べました」
（参考）「北朝鮮 軍事教育担う代表団のロシア訪問を発表 連携拡大か」2024/7/9 NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240709/k10014506071000.html
北京外交筋によれば、「北朝鮮軍事代表団はロシア側の軍事教育機関との交流・協力案を検討するために派遣された。８日にモスクワへ到着すると、軍事教育施設が集中するモスクワ郊外のゼレノグラード区に移動し、ロシア連邦軍軍事教育センターで意見交換をロシア側と行った。１２日には同区の保養施設で休養をとり、施設に面した湖でキム総長は遊泳中に心臓発作を起こして溺死した。ロシア捜査機関は、死亡した男性がキム総長であることを確認した」という。
◆７月１８日にロシア空軍輸送機が平壌へ遺体を搬送
以上の事実は、日本では全く報道されていない。また、西側報道でも確定情報が出ていない（韓国でのみ、「中央日報」などが政府発表として「キムグムチョル氏溺死は事実ではない、死んだのは別人物」と報道されている。https://s.japanese.joins.com/jarticle/321283
）。もちろん、北朝鮮も朝鮮中央通信などのメディアは何も発表していない。。
それなのに、北京外交筋はこんなことまで伝えてきている。
「７月１８日にキムグムチョル氏の遺体はロシア空軍機で平壌に搬送された…」
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