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駐日大使に長女イバンカ氏の名前が浮上~要職に身内を次々と起用するトランプ次期大統領


【画像① トランプ氏長女のイバンカ氏は、2017年11月に単身で訪日時、故安倍晋三首相(当時)と会食し、親しく交流している。】




◆「駐日大使に長女イバンカ氏の名が浮上」~身内と支持者で周囲を固めはじめたドナルド・トランプ次期大統領


日本政府筋情報だが、日米関係にとって重要な役回りとなる駐日米大使への起用に、ドナルド・トランプ次期大統領の長女イバンカ氏の名前が浮上しているという。一方で、米CBSテレビの報道では「駐日大使には元駐ポルトガル大使のジョージ・グラス氏の指名を検討」とされており、共和党内からも「グラス氏が駐日大使に適任」との声も上がっているので、イバンカ氏の就任が確実とは言えない状況だ。


第一期トランプ政権時(2017~20年)、イバンカ氏は大統領補佐官を務め夫のジャレッド・クシュナー氏も同上級顧問に就任していた。その時からイバンカ氏については、「トランプ大統領が最も耳を傾ける人物」として定評を得て影響力を大いに行使したが、イバンカ、クシュナー夫妻はこの度の大統領選挙では表向きは関わりを持たなかった。


しかし、11月に当選が決定した後のトランプ氏は、次々と身内を要職に指名し始めている。イバンカ氏にとって義父のチャールズ・クシュナー氏は駐フランス大使に指名した他、次女ティファニー氏の義父マサド・ブーロス氏氏は中東担当上級顧問、長男ジュニア氏の婚約者で元FOXニュース司会者キンバリー・ギルフォイス氏を駐ギリシャ大使に指名している。


その他、決定された閣僚クラスは副大統領のJ.D.ヴァンス上院議員をはじめ、ほとんどが大統領選勝利に向けた取り組みでトランプ氏への固い支持を変えずに力を尽くした人物ばかりが選ばれている。これは1期目の終盤でペンス副大統領他に、トランプ氏へに対して次々と”裏切り”というような態度豹変が起きたことに鑑みた人事のようだ。来年1月から発足する2期目のトランプ政権は、身内と忠誠度の高いメンバーのみで構成する結束度の高いものとなることが確実だ。


◆安倍政権と関係が深かったイバンカ氏


イバンカ氏は、父トランプ氏とも信頼関係が深かった故安倍晋三元首相とも密接な交流があった。2017年11月に訪日して日本政府主催のシンポジウムに出席した際、東京・大手町の「星のや東京ダイニング」で安倍氏と会食もしている。


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