【読書】死の淵を見た男 〜吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日(1)


今公開されているFukushima50の原作本。
映画を見てすぐに読んだが、この本と映画はマジに日本国民全員が見て読んでほしい。あと義務教育のどこかで必須教材にしてほしい。

知覧からの特攻隊や人間魚雷で犠牲になった人たちに対して、「あなたたちのおかげで今があります。ありがとうございます」的な感想をよく聞くが、あれは「国家による殺人」「無駄死に」であり、アレがなくても(無謀な突撃をしなくても)戦争は終わっていたし今はあった。

ただこの福島原発の危機を救った人たちがいなかったら、間違いなく地球規模の大問題になることはもちろん、未来永劫東日本は人類が住めなかったであろう。まさに国を世界を救ってくれた人たちの物語なのだ。

この映画が公開された意義は大きい。9年経ってようやく真実に触れることができた時、今の日本は奇跡の上に成り立っているのだという実感と感謝。そしてこの事実を後世に伝えねばならないという使命感が湧き上がってくる。

さらに言うと、日本という地震や自然災害が多い国は、原発は持ってはいけない。「バカ言うな、原発がなければ今の暮らしができない」と言うなら、原発を動かさなくても暮らしていけるだけの電気の量にレベルを下げるべき。そうしないと、大げさではなく人類が滅びる可能性があるのが原発だ。

バカ言うな、原発は専門家による厳重な管理のもと何が起こっても大丈夫なように出来ているのだという馬鹿者がいるかもしれないが、この「死の淵を見た男」を読んで「Fukushima50」を見たらそんな考えはすぐに吹っ飛ぶと思う。これでもまだ原発を推進するという人は、原発による相当な利権がある人としか思えない。その人が金持ってても地球滅びたら同じですから…。

なかなか、本の感想にたどり着かない(笑)

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