教員は「探究的な学習」を通して私たち学生に何をさせたいか
12回目の投稿
みなさまこんにちは。私の化学の先生がおかしくてですね。まずオーラが明らかにおかしい(いい意味で)。話す内容もすべて筋が通っている。
そして、「インプットはできるだけ自分でやってくれ、やり方と補足は先生が必ずやる。そして、先生の本業は「アウトプット」の方法を教えること。だからそこは任せてほしい。」という感じの先生です。いや、インプットも先生やってよと思ったのですが、なんでこういう授業形態をとっているのか「探究的学習」というキーワードをもとに陰キャDKが考えてみました。
学校で行う学習の目的
探究的な学習とはなんでしょうか。探究的な学習を行うために中学校や高校でも生徒がテーマについて自分で問いを立てて解決していく、といった内容の授業が近年行われていますが。
そもそも、学問を習得したからと言って生活に直に役に立つことなんてあまりありません。ですから、学生がやっている勉強は無駄ということもできるでしょう。
でも、私たち学生は勉強を学校でしている(させらている)。なぜ私たちは勉強しているのでしょうか。高校生になった今まで私もたくさん勉強してきました。それで今何の役に立っているといえるのでしょうか。
考えられるのが「自分の強みをつくるため」「自分の特性を知るため」「常識をみにつけるため」などでしょうか。学生は勉強することで自分がどんなセンスを持った人間なのか、どんな職業に自分が向いているかを知ることできます。また、この社会を生きていくためには「最低限度の常識」を知ることが必要です(でも、中学校内容くらいになるとちょっといらなくなってきますけどね)
修学旅行での「探究学習」
では上にあげた「探究的な学習」は何のためにやっているのでしょうか。私の学校はかなりこの学習形態に力を入れていて、どの教科でも結構これを重視しているようです。
修学旅行でみなさんはどこに行きましたか?東京、京都、広島、沖縄、北海道などいろいろあるでしょうね。では、修学旅行はどの教科に入っていますか?
修学旅行は多くの学校では「探究的な学習」として扱われているようです。歴史で学んだことを自分の目で見に行く、などの旅行先での目的をきめる前に、「何を学ぶか」そのものを決めるかと思います。そのテーマ設定を自分でやらされた方も多いかと思います。
多くの人はテーマは自分が興味を持っている分野の研究を行うでしょう。その「興味をもつ」というものが「探究的学習」の目的の一つでしょう。人間が生きていく中で「生きがい」の一つとして「知的好奇心」があるでしょう。その知的好奇心を育てるためにも「探究的な学習」が行われているのではないでしょうか。
これだけではありません。自分で決めた内容を自分で研究する際には「思考」しますよね。調べ学習だけで成り立ってしまうようなテーマでなければ、答えは自分で作り出す必要が出てくるかと思います。私は中学生の時「探究的な学習」として「日本庭園の何が西洋庭園に勝っているのか」みたいな内容で研究しました。(今考えれば、研究テーマが人間の感性に関することなのでこのテーマは広げていくとかなり難しいテーマだったのかなと思います。)その問いに対して答えを出すために私たち学生は「思考」します。この過程も探究的学習の目的でしょう。
で、研究していくと意外と今まで勉強してきたことが役に立ってくるんですよね。それを見た教師陣は「事象のつながりを意識しろ~」とか言ってくるんですよね。「事象のつながり」を考えると楽しいんですよね、結構。ウェビングマップを知っていますか?あれって書いてると楽しくないですか。その事象のつながりは「知的好奇心」を膨らませて、かつ思考せざるを得なくなるんですね。
こういった一連の流れで「探究的な学習」は完成していくのでしょう。少なくとも私の学校はそうでした。結構楽しかったです。
通常授業での「探究学習」
じゃあいつもの授業での「探究的学習」とは何でしょうね。まあ普通に考えて、上で書いたような修学旅行版探究的学習の縮小版でしょうね。では何が違うか。
それは自主的なインプットの有無でしょう。学校の通常授業ではテーマが決まっていて生徒はそれについて強制的に学ばされます。(だから嫌いな人は嫌いなんですね)そして学んだ知識をアウトプットする際に「思考」したり「知的好奇心を持つ」ようになったりするんですね。
で、このアウトプットの際に生徒がどれだけ恩恵を受けられるかは先生の技量にかかっています。下手な先生であれば、自分がすべて教えてしまってアウトプットの機会を失くしてしまったり、知識のつながりを感じるような問いかけが生徒に対してできなかったりと、生徒が考え、楽しむ授業ができないのでしょう。
勉強が嫌いな方は先生を観察してみよう
この記事の中に勉強が嫌いな方がいるのであれば、先生の授業の仕方を観察してみると面白いかもしれません。一本の筋が通っていて流れがしっかりしている先生の授業は絶対に面白いです。眠くなるのであれば眠くなる理由が必ずあります。それは知識を淡々と読み上げているだけだからです。そんなんだったら内職したほうがましでしょう。(嘘ですよ!?)
編集後記12
私もあと3年後には大人として行動しなければなりません。ですから、最も身近にいる大人として先生を観察するのにはまっています。
そうすると何となく「自分に合ってる合ってない」「面白い面白くない」が意外とわかってきます。教えるセンスも何となくわかります。でも、私は学生ですからどんな先生にも従順なロボットとして従います。
ここまで読んでくださってありがとうざいました。ではまたいつか。