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【接客人材価値が変わる?!】マッチングサービスが導く未来

今回は、いわゆる単発バイトアプリ。

と呼ばれるサービスの経験を紹介したいと思います。

私は、飲食店の店長として導入店舗側も、また働く側(=ワーカー)としても、両方経験があるのでその経験をもとに両方の点から感じたことを書いてみたいと思います。

そもそものサービスの特徴は?

色んなサービスが出ていますが、大きな流れはだいたい同じです。
大きなポイントは、「単発で働いてくれる方は、お店側が雇用する訳ではない」ということ。
さらに「派遣でもない」。このプラットフォームを用いて、
お店が単発の求人を出す、それを個人が見て働きます!という。
それをマッチングするだけ。「働く時間マッチングサービス

そのため、単発バイトが多いのですが、良い人が来たらお店とワーカー両者
同意のもと、雇用に切り替えることも可能。(サービスによっては手数料発生)
ですので、働きを見てから採用することができる新しい求人の形として使っているお店さんもいることでしょう。
求人を出すだけならタダ!というのも大きい。またPCがあればお店側で求人が簡単に出すことが出来ます。明日急遽、欠勤が出た!という瞬間に求人が出せます。(実際に働いた時間分だけ手数料が発生)

私が一番、大きいと感じているのは、お店・ワーカー側共に評価される仕組みがありそれがたまっていく。ということ。
お店側は、色んなところで評価されている身ですが、働く側の評価があるというのはこれからの未来に大きな意味を持つと思っています。

前置きが長くなりましたが、実際に私が使ったことがあるサービスは3つ。

  1. 「タイミー」 お店側もワーカー側も。

  2. 「シェアフル」 お店側として。

  3. 「スキマワークス」 ワーカー側として。

この三つの経験からご紹介します。

導入店舗側:タイミー

この業界で、利用者ナンバーワン。

導入店舗側としての利点はこれに尽きます。
確実にシフトが埋まる

登録している利用者がナンバーワンなので、働きたい人はとても多い。
実際、私の店舗で、当日2時間前3時間前に出した求人でも募集をかけた瞬間に、あっという間に埋まったという経験があります。(ホントに秒だった!)

これはコロナ前の体験知なので、今もその勢いがあるかどうかは不明ですが、この埋まるという安心感。
これはやはりタイミーならでは、だと思います。

働く人側:タイミー

働きたい募集に応募できない。秒で埋まる。

これは店舗側の利点と表裏一体ですね。
希望する日時の募集が新しく出るとお知らせが来るんですが、そのお知らせが来た瞬間にすぐ応募しようとしても、すでに募集が埋まって終了~!ということは日常茶飯時でした。大人気アーティストのライブチケット並みの競争です。

ワーカーとしては働きたい時間帯で、家の近くで、お店の評価が良くて、時給がいいお店に入りたい。
ただ、そんな評価のいいお店は、即埋まってしまうのが辛いとこでした。
タイミー使ってても全然働けないやん!

導入店舗側:シェアフル

シェアフルは導入店舗側として体験。
おおもとにdodaの会社が入っているので、アプリ登録者だけでなく、派遣で登録している人にも求人が届きますよ、というのが売りでした。

タイミーとシェアフルの一番の違いは、応募してきた人を選べる機能があるところ
タイミーの場合は、募集をかければ応募があった人、先着順で即決まっていきます。自動的に「あなたに決まりましたよ~」のお知らせが、ワーカー側に送られるんですね。

シェアフルにも、その機能はあって、それはそれでシフトを埋めるためにはスピーディーでとってもいいんですが、応募者が複数いるのであれば、その中からより良いと思える人を選びたいというのも店舗側の本音。

シェアフルはその機能が付いていて、応募者の中から、応募者の履歴書などを閲覧してから決定することができます。
ただ、利用者母数がタイミーとシェアフルではまだ差があるので、 選ぶほど応募者が来ない。というのが扱ってる時の実情でした。残念!

働く人側:スキマワークス

タイミーで全然バイトに入れない時に、2番手として利用していたのが
スキマワークス。

スキマワークスは最初は飲食店特化のサービスでスタートしたそうで、
数えたわけではないですがタイミーと比べて客単価が高めのレストランの
応募が多い気がする。

フルサービスのきっちりとした接客を求めるレストランでも募集があったので、そういうところで働いたことがありました。

そういったお店は、ホール経験者という条件が付いていて、時給もいい。
また経験者募集だと競争が少ないので、入れる確率も高く、なかなか良かったです。

店舗側として利用したことがないので、導入利点は言えないけど、
私のようにタイミーと併用しているサービス経験者、がいる印象なので、
経験者を求めてる店舗にはいいかもしれない。

単発バイトのサービスではない、未来の可能性

スキマ時間マッチングサービスは、タイミーのおかげで市場が確立した感があります。

お店側としてはとても大革命だったと思います。

もちろんどんな人が来るのかわからないという博打的要素と、雇用していないので何か起こった時の責任の所在がグレー、という問題(怪我したら労災適応できない、とか)はまだ残るものの、確実にアルバイトさんの働き方が変わります。

私がこのサービスに希望を持っているのは、 人に価値がつくというところ。

お店は今まで、色んな口コミサイトやGoogle マップ上で星をつけられる場がいっぱいあったけど、働く人の評価がたまって行く場はなかった。

働く人がどんなに良い接客をしたとしても、その評価がたまっていって見える化される場ができたというのは大きいと思ってます。

どこかでタイミーの小川社長も言っていたけど、その人につく価値が
飲食で従事する人の給与水準を上げるかもしれない。

どこかのお店で雇用されるのではなく、こういったサービスを利用して
ジプシー的にノマド的に働く接客人。

ていうあり方も可能になるかもしれない。

とても評価の高い人には、いろんなお店がその人を欲しがるから、評価に沿った時給がついたり、特別な手当がついたり、その人の価値として支払われるお金が上がってゆく。

そうすると働く人も、自分の接客レベルを向上させることが自分の給料を上げることになるので、職人的な接客のスペシャリストが誕生するかもしれない。

雇用されているとどうしても、特にチェーン店は、店長という名の管理者になることが出世すること、給与を上げることになってしまうから、
接客の場から遠ざかってしまう。

さらにお店としても、こういったサービスを使うのは、繁閑の差がある時に調節したいからなのであって、雇用してしまうとそれが出来なくなってしまう。

忙しい時とか人がいない時には来てほしいけど、間に合ってる時には、
他のお店で働いてもらえる。その方がお互いに win-win になれる。

流しの接客人

そんな職業が近い未来に誕生していたとしたら、またちょっと面白い、飲食の形が見える気がしているのです。

以上!

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