見出し画像

店長を教育する人はいますか?そしていりますか?

前回の続きのような感じで、『FOODIT TOKYO 2023』のイベントレポートを書こうと思っていましたが、メモが残っていない。。。
1回観た記憶だけで、、、というのはちょっと書ききれないので、またなんかあたらめて何かする!w すみません。

2023年、最後にいま頭の中にある、ふわっとしているものを少し形作って、ここに置いておこうと思います。
ここから、また形が変わって、何かに実るかもしれないし、そのままふわふわのまま、流れていってしまうかもしれないが、今のうちに。

このnoteを始めたきっかけ

考えていることは、「店長クラスの育成プログラム」。
しかも店舗でリソースをほとんどかけずに。店舗を横断できるくらい普遍的で、個店によらない内容の。

これから、人手不足が深刻化する業界にあって、人の周りで求められそうなこと。そして自分が多少なりとも役に立てそうなこと。

プログラム内容

【実学】
・法令知識(酒小売販売許可と食品衛生許可でお酒の売り方が違うよ)
(インボイス制度になっての、請求書の取り扱い(宛名・記載事項))
とかとか
・原価管理
・メニュー開発
・求人票作成の際の知識(掲載できない文言、最低時給、労働時間の条件など)
・クレーム対応
・SNS等販促の知識・方法・実践

【座学】
・これからの飲食店の在り方
・自店舗の経営理念・行動指針
・店長の仕事とは?
・教育に際しての時代ごとのモラルハザード
・シフトと客単価と人件費コントロール
などなど

ざっくりと書くとこんな感じ。
これを、「自店舗で仕事をしながら、学ぶことができる」
プログラムだったら"店舗のリソースをほとんどかけない"が、
可能なのでは?

それをどうやって実現しようか。

そう、一番重要な課題。

これを、どうやって事業化・収益化する?

なんで、そんなこと考えているのか?
それを自分の経験と共に、記しておきたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

チェーン店の店長時代(丸6年)

店長時代、孤独だった。

このnoteを作った動機もスタートはそこにあった。
孤独な店長が、読んでちょっと元気になったり気が晴れたりしたらいいな、という記事を書こうと思っていた。
チェーンだったから、社内・会社で考えれば社員はいっぱい所属しているが、店舗では1人。例えば店舗に20人くらい働いていたとしたら、19人はアルバイトさん。
当時の店長としての自分は、毎日の営業のちょっとした出来事をおしゃべりしたり、愚痴を言ったり、アルバイトさん相手にはできなかった。
そして、店長としての仕事で困ったとき、相談できる相手がいなかった。
(本来なら先輩社員に相談すればいいんだろうけど、細かいことってわざわざ電話して聞く?と思ってそのままにしてしまう)

そして、クレームをいっぱいもらっていた。
どうやって対応したらいいのか?
とりあえず謝ることはできたけど、それしかできなかった。
(そんなことすら出来ていなかったこともある。今振り返れば)

その時の話はこちらにまとめてある。

今は、当時以上にオンラインで連絡できるツールが充実しているし、
オンタイムでなくてもできることが増えている。

でも、気軽に聞ける・ニュアンスを伝えられるのはオフラインの方がまだ軍配があがる。そして実際のお客様対応はいつだって、オンタイムでオフライン。"一緒にいる"時間が必要な時だってある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『THE 赤提灯』に行ってみた

そんなことを思ったのは、タイミーオンリーで運営する『THE 赤提灯』にお客様として行ったからかもしれない。
個人的な感想だけど、「"居酒屋の顧客体験"としては全然申し分なかったが、これって店長さんの負担が大きいだけなのでは……?」

【負担が大きいと感じた理由】
・口頭で教えている
→ドリンクの作成の仕方を結局口頭で教えていたので、ある程度回数を重ねた人が来ないと、教える手間が毎回あるよね、って話。
→お会計やコートを預かる、ドリンクを自分から取りに行く、という行動は(タイミーさんと思われるスタッフさんは)なかなか出来ていなかった。お会計はやっぱり社員がやるもの?
コートを預けていて、それをください、とこちらから言わないと出て来なかったり。ドリンクのグラスが空で、メニューを見ていたが、側に立っている(タイミーで来たと思われる)スタッフさんは呼ぶまで注文を取りに来てくれなかった。(1歩進めばいいくらいの近い距離だったのに!)

これは、「タイミーのワーカーさん」の話ではなく、「飲食店勤務未経験者」が働き始めるとこんな感じ。ということ。初心者はここからスタートするもんです。

そしてお客様側からの目線としては、「居酒屋さん」てこんなものだよね。というのが総じた感想だった。
お料理・お酒は美味しかった。

ただ、思ったのは、これは「店長が鍛えられる店舗」なのであるまいか?
毎日、お店のことを知らない方が働きに来て教えることが日常になる。
「教育者を育成する店舗」

(もちろん、『THE 赤提灯』の位置づけとしては、タイミーのワーカーさんが未経験の状態で、飲食店の経験をつめますよ。という店舗なのだろう。
経験者を望んでいる飲食店が多いから、『THE 赤提灯』で経験を積んで、他の店舗にも働きに行ってね、という)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

教育と経験を積むこと

どんなに完璧なマニュアルがあっても、それを「使いこなせる教育者(トレーニー)」がいないと、その効果はでないと思っている。それが、紙であれデジタルであれ。

では「どうやって使いこなすか?」も、やっぱり教えてもらうことが必要……というか、場数が必要だと思っている。
私が孤独な店長時代、自分で試行錯誤して6ヶ月かけて未経験アルバイトの子が1人前になった。でも、試行錯誤をすべて排除して、マネージャーが教えてくれた通りに、マニュアルを使って教育したら3ヶ月で1人前になった。

これは、「アルバイトの子が半人前で働く期間が少なくなる」ということ。

これってお店の営業の質の向上に貢献するのはもちろんのこと、その働く人側から見ても「自分があまり仕事ができない半人前の期間が短くなる」って、働きやすさにとても影響があると思う。

それは、定着率にもつながってくることだと思う。
人手不足解消のための、努力のひとつ。

そして、これってアルバイトの方だけではなく、正社員・店長・責任者でもそうだと思う。
ずっと(店長や責任者の)仕事ができない半人前のまんま、店長でいるって、苦しい。降格も辛い。会社は店長の質を上げる時間を取ってはくれない。
(そして自主的に勉強する時間を特別にくれるわけじゃない)

「店長クラスの教育プログラム」

教育者(トレーニー)を教えられる人を増やす。
マネジメント層の質を上げる。

そして、こういうものがあったら、チェーン店時代の店長の私が絶対受けたい!って思うようなもの。
会社は提供できないけど、広く飲食店で働く人に求められているもの。

そういうことを教えられたら、飲食店全体の働く環境が、土台からいい方向へ向かえるのではないかな、と妄想している。

(まだ妄想。重要なのは、「これをどうやって事業化・収益化する?」

【実学】
・法令知識(酒小売販売許可と食品衛生許可でお酒の売り方が違うよ)
(インボイス制度になっての、請求書の取り扱い(宛名・記載事項))
とかとか
・原価管理
・メニュー開発
・求人票作成の際の知識(掲載できない文言、最低時給、労働時間の条件など)
・クレーム対応
・SNS等販促の知識・方法・実践

【座学】
・これからの飲食店の在り方
・自店舗の経営理念・行動指針
・店長の仕事とは?
・教育に際しての時代ごとのモラルハザード
・シフトと客単価と人件費コントロール
などなど

寿司アカデミーみたいに、学校に通ったあとに店長として従事する、でもいいが、それでは多分、追いつかない。
学ぶことを待っていられない。走りながら毎日の営業をしながら、学んでいかないといけない。
それに、"一緒にいる"ことで伝えられるもの、ニュアンスもある。それが重要だったりすることもある。座学もあるが、実践のなかの実学に重きを置いたプログラム。

それができるように、会社・店舗をまたいで、店長クラス同士がそれぞれの店舗に行き来して、シフトを埋めながら教えあい、ができればどうだろうか?

飲食業界に従事する人の母数が増えないのであれば、重要な位置を担っている「店長」的な人々のレベルアップを図る。

これは、横の関係を作る、という意味合いでもある。
会社を横断したプログラム。

これもタイミーのワーカーさんを見たり、自分で色んな店舗で働いた経験で感じたことだけど。

「色んなお店を経験するのって、役に立つよね」

だいぶ細かい営業中のオペレーションの気づきとか。
(オーダーのちび券をこういう風に使うのか、とか、モバイルオーダーあってもファーストドリンクだけは取りにいくのか、とかとか)
思いつかないけど、実際にやっているのを目の当たりにする。良いものはすぐ取り入れられる。

また、店長クラスがお店にいない、ということを想定すると、自店舗にとって必要な教育が見えてきたりする。
(あ、これ店長しかできないじゃん。とか、クレーム的なことが起こった時、私が対応しなきゃいけないのかドキドキ、とか)

独立宣言したものの

結論、「どうやって事業化・収益化する?」
の答えはないまま、「こういうのやりたいんだよね~」を置いておきます😅

いや~、なんかミニマムにやってみよっ、とは思っている。
実行は2024年ですな。

自己紹介で、「コンサルタントです!」って言っちゃったけど、別にコンサルタントになりたいわけではなかった。こういうことをしたかった。
コンサルタントだったら、会社を横断して色んな店舗に行けて、「教育」の部分だけ請け負えるな~、と単純な考えでコンサルタントを名乗ってしまったけど。

ちょっと方向転換しよう。
まだコンサルタントとしてのお仕事の実績もないし、お客様もいないから身軽に方向転換できるぜ(涙)

そして、別に自分が主導でなくてもいいと思っている。
ちょっと教育担当者として、なにか担当させてもらいたいな~、くらい。

なんか事業家としてはひ弱な感じだが、自分が入らないくても上手くいくならそれでいい。

飲食業が、「働きたい!」と思ってもらえて、求人に応募がくるようになれば良いのです。。。

そう「自分のお店」だけではなく、「飲食業」がそうなってくれれば。

ちょっと早いけど、2024年の抱負はこんな感じ。
皆さま、よいお年を~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?