まする君へ
今更なんだけど、
私がどんな状況でも、私のそばにずっといてくれてありがとう。
本当はね、側にいても、私の事を愛してないんじゃないかって思ってた。
正直、信じてなかったの。仮面夫婦だと思ってた。
何を言っても、のらりくらりとかわすし、
頑強な鉄の扉のように心を閉ざしているように思えた。
でもあなたは私がどんな人を好きになろうと、ただ側にいてくれた。
甘えてたのね。
この半年ほど、あなたと真剣に向き合った。
長い時間をかけて形成されたあなたの性格なんてすぐには変わらない。
もちろん私も変わらないけれど、ちゃんと向き合おうってしたのは初めてだったかも。
最初は無謀だと思ったし、焼け石に水ってこのことだって思って、やけ酒したりもした。
けど、気がついたらあなたは変わっていた。
私が変わっただけなの? そうかもしれないね。
あなたがとにかく愛おしくて愛おしくて、いつでもずっと触っていたい。
あなたが少しでも心を開いてくれ、少しでもコミュニケーションを取れたことが嬉しくて嬉しくて。
一つだけ謝らないといけないことが。
晩御飯作ってる時、いつも私はお酒を飲んでるでしょう?ご機嫌に。
家族にご飯を作りながら飲んでるとあまりお腹が空かなくて、食べてなかった。
あなたは、「いいよ、それがサキが望むなら」って言ってくれるけど、本当は我慢してたのよね。私のことを心配してくれてたんだと思う。
だから決めたわ。これからは夕方に筋トレをした時はちゃんとご飯も食べるって。
平日は仕事から帰って筋トレすることはないから、食べなくてもいいけど。
あと、筋トレしてもしなくても、疲れてても疲れてなくても、あなたを必ずマッサージする。咥えることは物理的に無理だけれど、精一杯愛撫する。
それしか私があなたにできることはないから。
あなたの1つの扉を開けることができて、本当に嬉しい。ありがとう。
次はラスボスね。そうそう、あなたの核心に辿り着けるなんて思わないけど、
もう信じることにした。
きっと変わる。
あなたは私の一部だから。
ペイジがキングになるように、
きっと私も成長するはず。
最初からそんなに上手くいかないわ。
いつもドSでごめん。あなたを虐めるのが楽しくて。
ありがとう。
私の愛おしい筋肉へ
サキ拝