行動経済学で聞くナッジ理論とは?実例とともにわかりやすく解説!
「行動経済学」と聞いた時に、合わせて出てくる単語として「ナッジ理論」と言うのがあります。
"そっとヒジでつつく"と言う意味のナッジ。
さりげなく気づかせて行動を促す、という意味なのですが、少しわかりづらいですよね。
そこで、日常に多く潜むこのナッジについて、実例をもとに見ていきましょう。
強制ではなく、あくまでさりげなく
上のイラストを見てください。
左の"PULL"の方は取手をグイッと掴めるようになっているので、思わず引きたくなりますし、
右の"PUSH"の方は、当然引けないので押してしまいます。
このように「この扉は押してください!!」と声高に言わなくても、ドアを開けるのか、引くのか、さりげなく促している。
これこそがナッジ理論を応用した仕組みです。
無意識の意思決定
日常でよく見かけるのが、コンビニの待ち列の床にある"足跡マーク"。
そういえば昔は「お待ちの方は真ん中に一列に並んでくださ〜い!」なんてアナウンスしていた気がします。
しかしこのマークがあれば、皆渋々従います。
皆が同じようにしなければいけないという同調効果もあり、その足跡の通りにきちんと並んでしまいます。これもナッジを利用したやり方。
お店の人に指示されるのではなく、お客さんが自分の意思でお店のために動く、こんな"無意識での意思決定"が起こっているのです。
ナッジは人の行動を変える
これらの事例から、人の行動を強制することなく、
より良い方向へ促す仕掛けや手法を「ナッジ」といいます。
人は正しいことだとわかっていても、強制されると反発したくなることがあります。そのような不完全さ、弱さをもつ人間の不合理な行動に焦点を当てたのが行動経済学です。
その代表的な考えである"ナッジ"を利用した実例をもう少し見てみましょう。
"損失回避"を利用したナッジ
新型コロナウイルスが流行した際、色々なお店やコンサートなどで"陰性証明が必要"になったのは記憶に新しいと思います。
これはワクチンを打ちなさい!と強制される代わりに、
ワクチンを打つかは自由です。ただし、お店やコンサートに行くには陰性証明が必要です。とデメリットを提示したのです。
こういった不利益になる仕組みを作ることもナッジの有効な使い方です。
人は損になることを恐れる修正があり、損を避けるために行動しようとします。この損失回避をうまく利用した仕組みです。
ナッジは医療・健康分野での活用も多く、人々は知らず知らずのうちにこういった行動を促されているのです。
それでは今日はこの辺で。
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作り手視点から
売れる仕組みを考えます
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記事を書いた人:インサイトマーケティングラボ 地元 神奈川 川崎を拠点に札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡にて企業の経営伴走マーケティング支援事業、ブランディングデザイン事業を展開。コンサルティングディレクター:代表 山浦慶太