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「食べ物の好き嫌い」と「仕事の得意・不得意」って実は同じじゃない?っていう話

嫌いな食べ物の代表としていろんな「野菜」が出てくるよなぁ、と思ってメインビジュアルを選定しました。この中に嫌いな食べ物はありますか?(私はありません。)


食べ物の「嫌い」について考える

これから仕事のマネジメトの話をしようとしています。ですが、この見出しです(笑)。不思議ですね。
さて、僕は嫌いな食べ物がほとんどないのですが、それでも苦手なものがありまして。それが「昆布」です。

それを言うと、よく人からこんな質問をされます。

・なんで?おいしいのに
・珍しいね
・何がダメなの?

そう問われても、僕自身が思うことは一つ。「無理なものは無理、、、」
年齢を重ねると味覚が変わる、とも言われていたので、5年スパンぐらいで試しに食べてみた時期もあったのですが、どうしてもダメでした。

そんな僕に、以下の言葉は全く響きません。

・みんな大好きで食べてるよ
・みんなが食べられるのに何で食べられないの?
・食わず嫌い(わがまま)じゃないの?

みなさんも、ご自身の苦手な食べ物で連想してみると同様の感想になるのではないでしょうか?

シンプルに、「無理なものは無理、、、」と。

それこそ、昔は学校給食でも「好き嫌いなく食べなさい」という指導がありましたが、今はそんなことはなくなりましたね。

さて、このことを仕事に当てはめてみるとどうでしょう??

仕事の「苦手」について考える

先程の「嫌いな食べ物」を「苦手な仕事」に当てはめるとどうでしょう?

・みんなが好きな仕事だよ?
・みんな当たり前に出来るのになんで出来ないの?
・やる気が無い(わがまま)だけじゃないの?

こんな言葉になると思います。

この言葉を言われたことがない人は、きっと社会人としてうまくやれちゃっているので、なかなか気付かかないかもしれません。その場合は、自分が選ばなかった仕事で想像してみるとわかりやすいかもしれません。

僕であれば、エンターテイナーのような「人前で大きな声で楽しそうなパフォーマンスをする仕事」がそれにあたります。

もしも僕がその仕事をしていたとしたら、最低のパフォーマンスとともに、上記の言葉を投げかけられるでしょう。

その時に僕はこう思います。

「無理なものは無理、、、」

そう。「無理なものは無理、、、」なんです。

「人前で大きな声で楽しそうなパフォーマンスをする仕事」が出来る人たちにとって、それを当たり前にできることは理解できるのですが、僕にはどうしてもできません。

そしてそれは「苦手な食べ物」の感覚と似ているな、と思います。
周りの人がどれだけ「好き」を説明しても、どうしても「無理」なのです。

そして、コトの大小はありますが、同じようなことが日常の仕事でも起きていると思っています。

例えば

・どうしても電話対応が苦手な人
・どうしても遅刻してしまう人
・どうしても細かいミスをしてしまう人
・どうしても細かいことが気になってしまう人
・どうしても数字が苦手な人
・どうしてもネガティブなことを考えてしまう人
・どうしても体調を崩してしまう人


こういう人の多くは「無理なものは無理」状態で、その人に対して

・みんな当たり前に出来るのになんで出来ないの?
・やる気が無い(わがまま)だけじゃないの?

という問い方をするのは、「解決には結びつかない」と思っています。

「苦手な食べ物」と「苦手な仕事」が同じ感覚だとしたら

前途の「苦手な食べ物」と「苦手な仕事」が同じ感覚だと仮定したらどうなるでしょうか?

その「食べ物/仕事」が好きな人にとっては至極当たり前に「食べられる/出来る」のに、苦手な人にとってはどうしても「食べられない/出来ない」。

当たり前に「食べられる/出来る」人にとっては「食べられない/出来ない」理由が全く分からない。

この時に「食べられる/出来る」側の人からすると

・みんな当たり前に出来るのになんで出来ないの?
・やる気が無い(わがまま)だけじゃないの?

となってしまうのですが、「食べられない/出来ない」側からすると

・理屈抜きで「無理なものは無理」

となってしまうのではないでしょうか。

上司で仕事が得意なあなたに「電話対応が苦手」な部下がいたとしたら

「なぜ出来ない?」

ではなく

「この子は私が苦手な食べ物のXXXと同じ感覚なんだな」

と思うことで、取る対策が変わってきます。
前途の「なぜ出来ない?」の場合は、

・出来るのが当たり前
・出来ないアナタが悪い
・みんなが出来るのだから、出来るようになるべき

となります。
これを「苦手な食べ物」で捉えれば、

・どれだけ努力しても無理だろうな
・他の人ができることで余計に辛く思っているだろうな
・なぜできないか、は自分でもわかっていないだろうな

ということが理解できた上で、対策がとれます。これは大きな違いです。

その上で、食べ物の好き嫌いであれば、苦手な食べ物を食べないだけで良いのですが、仕事の場合は「それでもどうにかしないといけない」ので大変です。どうすれば良いでしょうか?

「無理なものは無理」な仕事に対してどうすればよいか?

さて、仕事上での「無理なものは無理」に対して、どう対応すればよいか?先ほどの具体例でいうと以下のような人になります。

・どうしても電話対応が苦手な人
・どうしても遅刻してしまう人
・どうしても細かいミスをしてしまう人
・どうしても細かいことが気になってしまう人
・どうしても数字が苦手な人
・どうしてもネガティブなことを考えてしまう人
・どうしても体調を崩してしまう人

ここまで説明しておいてヒドイ回答になるかもしれませんが、この問題に対して「こうすればOK」という解決策はありません。

結局は「出来る人がやる」しかなく、当人も含めた周りの人が「どうしてもできない」状況を理解して、カバーしあうしかないと思っています。

例えば、「どうしても電話対応が苦手な人」がいるなら、「電話対応が得意な人」がフォローする。そして、苦手な人はそのことの感謝して、他の「得意なこと」でフォローする。そういった習慣で解決するのが理想です。

ちなみに「どうしても電話対応が苦手な人」自身が「なんとか電話対応ができるように努力する」については「苦手な食べ物を食べる」ことだと想像すれば、かなり非効率な対策だと思えるのではないでしょうか。
※食べ物であれば「その食べ物が好きな人にあげる」方が良いですよね。

「まとめ」と僕が「言いたい」こと

今回の内容をまとめると、僕が言いたいことは

「食べ物の好き嫌い」と「仕事の得意・不得意」を同じ感覚で捉えると理解できることがあるよ。

ということになります。
その解決策や改善策については、僕自身がまだまだ課題として捉えている段階で、簡単に見つけられるものではないです。

けれども、このことを「互いに理解しあう」だけで全然違うと思っています。

また、もしもこれを読んでいる方が

「なんで周りの人が当たり前にできることが自分には出来ないのか?」

と思い悩んでいたら、

「それは苦手な食べ物と同じで仕方のないことだよ」

と伝えたいと思います。

そう、仕方のないことなのです。
そこからはじめましょう。

その上で、周りの理解を得られたなら。互いを尊重し合える職場になっていくのではないのでしょうか。

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