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高校生と地域を繋げる「好奇心」は、地域の想いを知ることから生まれる ‐ 丸岡高校地域協働コーディネーター マガジン_Vol.4

一般社団法人BEAUでは、丸岡高校の地域協働コーディネーター業務を行っております。
こちらの記事は、一般社団法人BEAU 丸岡高校地域協働コーディネーターの東が、丸岡高校での取り組みを紹介しながら、「高校と地域が協働する重要性」や、「地域協働コーディネーターがもたらす価値」について迫る毎月更新記事です。


自己紹介

こんにちは!
一般社団法人BEAU 丸岡高校地域協働コーディネーターの東夕夏です。
今年の4月に一般社団法人BEAUに新卒で入社し、丸岡高校地域協働コーディネーターの業務を担当しています。
丸岡高校の取り組みや、地域協働コーディネーターの活動内容を毎月発信していきます!
丸岡高校や地域協働コーディネーターについての詳しい紹介は、下記の記事をご覧ください!

2024年11月の活動

  • イベント「チャレンジ応援文化祭」にて「そばッキー」を販売

  • 三国高校地域探究同好会との交流会を開催

  • イベント「防災デイキャンプ」に参加

  • 「みらい」選択履修講座「DV防止・啓発教育講座」を開講

地域協働部1年生が、11月9日(土)にラブリーパートナーLpaで開催された「チャレンジ応援文化祭」にて、「そばッキー」を販売しました!

丸岡産のそば粉を使ったクッキーに、チョコチップやアーモンドをトッピングして、大人からこどもまで食べやすい「そばッキー」を作り、販売しました。

地域協働部1年生がイベントで「そばッキー」を販売するのは今回で2回目になるので、準備から慣れた様子で進めることができていました。初めて参加したイベント「探究コラボマルシェ」では、私もなるべく準備から一緒に活動するようにしていました。

しかし、今回の「チャレンジ応援文化祭」では、すべて一緒に活動するのではなく、生徒に任せることを意識してサポートするようにしました。
スケジュールの計画やクッキーの試作の準備など、基本的に高校生に任せて、考えてもらうようにしました。
定期的に、困っていることや悩んでいることが無いかを確認して相談にのり、進捗を共有してもらうようにしながら準備を進めていきました。

イベント当日は、高校生が率先して声を出したり、チラシを配ったりして、地域の方と交流を深めることができました。「探究コラボマルシェ」の時よりもお客さんと話すことに抵抗が少なくなっていて、スムーズに接客が出来ていました。

今回準備を進めていく中で、スケジュール管理がうまくいかず、試作が間に合わなかったり、準備が遅れたりしてしまいました。
その結果、もともと高校生が作ろうと企画していたそば粉を使ったガレットを、イベント当日までに作ることができませんでした。
しかし、今回の経験を経て「もっと早くスケジュールを組むべきだった」「試作をすること、1から企画をすることは時間がかかるものだ」など、たくさんの学びもあり、どんどん成長していく姿がみられました。

次回は、そば粉を使用したガレットのリベンジをするようです!
地域協働部が参加するイベントは、地域協働部のインスタグラムでお知らせをしています!ぜひチェックしてみてください!

「そばッキー」の説明をする地域協働部1年生


三国高校地域探究同好会と地域協働部がオンラインで交流会を行いました!

11月12日(火)に、三国高校の地域探究同好会と地域協働部がオンライン交流会を行いました。

三国高校の地域探究同好会は、「空き家活用」「海」「景観」の3つの班に分かれて2週間に一度、活動を行っています。
他にも、県外に出て三国のPRをするほか、県外から来た修学旅行生と交流するなど様々な活動を行っています。
今回、三国高校のコーディネーターの方からお声がけをいただき、交流会を開催することになりました!

交流会では、お互いの日々の活動やまちについて紹介し合いました。
三国のまちの良さや課題を詳しく教えていただき、丸岡との違いも見つかりました。それぞれの探究学習にも活かすことができそうです!

また、何か一緒に活動出来ることはないかを話し合い、「お互いの部活動を体験してみる」「一緒にまち歩きをする」などの今後に向けたアイディアも出ました!

高校生同士とても楽しく交流することができ、有意義な時間となりました。地域協働部にとって大変いい刺激になったと思います。
今後も一緒に活動をしながら、仲を深めていってほしいです!

交流会の様子


丸岡高校生が、11月16日(土)に開催された「防災デイキャンプ」にボランティアスタッフとして参加しました!

11月16日(土)に、東十郷小学校にて開催された「防災デイキャンプ」に丸岡高校生がボランティアスタッフとして参加し、地域の方々と交流を深めました。

「防災デイキャンプ」は、防災に関する様々な体験ブースを通して楽しく防災について学ぶイベントです。丸岡高校生は、防災クイズブース、消火器体験ブース、新聞紙スリッパ作りブースなどの運営補助をおこないました。

親子で参加している方が多かったので、高校生は小さな子どもにも分かりやすいようにブースの説明をしたり、楽しくブースを盛り上げる工夫をする様子がみられました。
運営スタッフの皆さんからお礼を言われたり、地域の方から褒められ、とても誇らしげな表情をしていたのが印象に残っています!

私もイベントに参加し、出欠確認、高校生のブース割り当ての調整、ブースの補助をおこないました。
運営の補助をしながら高校生にもブースの体験をしてもらうように声をかけ、高校生も地域の方と一緒に防災について学ぶ機会になるようにサポートしました。

「新聞紙スリッパ作りブース」の様子


「みらい」の選択履修講座「DV防止・啓発教育講座」を実施しました!

11月20日(水)に公益財団法人ふくい女性財団の相談員の方にお越しいただき、「みらい」の選択履修講座として「DV防止・啓発教育講座」を開講しました。
講座には2年生が23名参加し、DVとは何か、DVを受けた時の対応の仕方などを学びました。

講座を受講した生徒は、「デートDVという言葉は知っていたが、詳しい内容まで知らなかったので勉強になった。」「周りに被害を受けている人がいたら、助けてあげられるように声をかけたり、相談が出来る場所に連れて行ってあげたいと思った。」と話していました。

高校生が地域に出て様々な経験をすることも大切ですが、今回の「DV防止・啓発教育講座」のように、学校の中でも地域と関わることができたり、学ぶことができる講座ももっと増やしていこうと思っています。

「DV防止・啓発教育講座」の様子


高校生のやる気を引き出すためには?

丸岡高校には、学校設定教科「みらい」という科目があります。
「みらい」には必履修講座と選択履修講座があり、選択履修講座は生徒が自由に自分の興味関心のある講座を選んで受講できるのが特徴です。
「みらい」での様々な出会いや学びを通して、高校生が自分のみらいを創っていきます。
地域のイベントなどを「みらい」の選択履修講座として、生徒に案内することもあります。

「防災デイキャンプ」のボランティアスタッフを募集する際も、「みらい」の選択履修講座として生徒へ案内をしました。
ただチラシを配布するだけではなく、「防災デイキャンプ」の企画をしている地域の方にお越しいただき、イベントの内容や高校生に参加してほしい!という想いを直接お話していただく時間を設けました。
地域の方の想いを聞いて、その場で6名の生徒が「防災デイキャンプ」への参加を決めてくれました。

「みらい」を通して生徒に地域に出てもらうためには、やる気を引き出す声かけや後押しをすることも必要だと気づきました。
チラシで案内をするだけでは、何のイベントなのか、このイベントでどんな経験を得ることができるのか、いまいちよく高校生に伝わっていないことがあるように感じます。

教員や私から高校生に個別で声をかけ、「このイベントのこの部分が○○さんに役に立つと思う!」などイベントの魅力を伝えたり、「やってみよう!」「行ってみよう!」と後押ししたりすると、参加率が高まることもあります。

また、今回「防災デイキャンプ」の説明会を開いてみて、地域の方からの声かけも大事だと感じました。
地域の方の想いを聞いたり、地域の方から直接参加をお願いされたりすることでぐっとやる気になることもあります。

高校生の好奇心を高め、やる気を引き出すためには、高校生一人一人に合った声かけやアプローチをすることが大切です。
たくさん高校生とコミュニケーションをとりながら、一人一人のことをもっと深く知ろうと思います!


東夕夏(あづま・ゆうか)
一般社団法人BEAU
BEAU LABO事業部・丸岡高校地域協働コーディネーター

丸岡高校地域協働コーディネーター マガジンは、一般社団法人BEAU 社員である東夕夏が日々取り組んでいる「コーディネート業務」の一部をピックアップして、「地域に根差した学びの環境づくり」や「高校生との関わりかたの学びや工夫」、「地域住民や様々なセクターの人との関わり」について情報を発信していきます。また次回もお楽しみに。

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