乗っ取り、夏
夏だからかお酒がよく回って、べそべそ泣いた
一年くらい、泣くことも感情に酔うことも許していなかったので簡単に泣けてびっくり。がっかり。
生きたくて、生きるために頑張ったら頑張った過去ができちゃって、頑張れてない今の僕を叱る目が増えただけだった。人って死ぬまで頑張らなきゃいけないの?過去を殺さないためだけに僕は生きてるの?今の自分はどこにいるの?
血の轍と夏目アラタの結婚っていう漫画を読んで、久しぶりにお母さんのことを思い出した。お母さんのせいで未だに嘘つきの女にときめく。
お母さんのこと助けてあげたかった、嘘つきなのも、体調悪い日が多いのも、生い立ちのせいって分かってたから僕が助けてあげたかった(それで、産んでよかったって思われたかった)助けられると思い上がっていた。癇癪も可愛いと思ってた。(可愛いって言われたかった。そう考えてほしかった。愛されたかった。)けど、お母さんは弟と出て行ってしまって、メサコンは打ち砕かれて、僕が女だからだめだった?ってくだらない考え方だけが残った。
今もそう考えちゃうから、血の轍も夏目アラタの結婚もおやすみプンプンも、主人公が男で、ヒロインに求められる属性でよかったね…って急に虚しくなるときがある。
虚しい。僕はどこにも所属できない。それが全く悲しくない。死体を引きずってるようで、でも世界は夏で、暑いし、すぐ熱中症になるし、なのにすぐ風邪引くし、体が邪魔に感じる。精神は風船みたいに少し浮いてる。いつでも手放せるけど、体に巻きついた紐をほどく気力がないだけ。
これ以上虚しくならないように、はさみを見つける前に。びよびよに泣きながら考えた。最近の僕は、なんかちょっとだけ変、変だと思う、分からないけど、治して、全部、ちゃんと
過去の自分たちは頑張らなきゃ人間だと認めてくれないみたいなので、乗っ取られないように、ちゃんと人だと認めてもらえるように
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